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陰謀とフィクション [評論]



今日は、架空の話を書きます。
これは、あくまでも、フィクションです。

中国共産党第38秘密工作部(架空の部署)所属の、習眠眠(仮名)さんの物語です。
習眠眠さんは、第38秘密工作部内でも秘密にされている「救世主作戦」というプロジェクトのリーダーです。この「救世主」という言葉は、中国共産党を指しています。中国共産党が救世主となって世界を救い、世界を支配することを実現させる作戦の一つです。
習さんは、アメリカ留学の経験があり、別名の経済学者という立場で、政府系のメディアに記事を書いていますが、人民軍の大佐でもあります。子供のころから神童と呼ばれ、その頭脳はいろいろな場面で活躍してきたと言われています。国家主席の姻戚だという噂はありますが、誰も、確認した人はいません。
背は高く痩せており、男前ではありません。中国人には珍しく目が大きく、眼力は半端ではありません。これまでも、いろいろな噂があり、中には「悪魔」と呼んで非難する人もいるそうですが、その存在感に対抗できる人は、今のところ、存在しません。年齢は42歳ですが、独身です。
この「救世主作戦」という名称を知っているのは、5人以下です。習さんと国家主席の間には、上級政治局員が一人いるだけですが、国家主席と面談したことは一度しかありません。共産党本部には行ったこともありません。共産党内部では、全く、無名です。
「救世主作戦」に関与している人数は1000人近くいますが、彼等は自分がプロジェクトに参加しているとは思っていません。習さんの直属の部下である3人も、「救世主作戦」という名称すら知りません。そういう意味では、習さんが、何か失敗をすれば作戦そのものが失敗することになりますので、個人の力量が求められていますが、これまでは、大きな失敗もなく作戦は続けられています。
プロジェクトの目的は、生物兵器による、アメリカの弱体化と中国の強大化です。
ただし、生物兵器をアメリカに持ち込むような作戦ではありません。
結果的に、アメリカが痛めば、それで成功です。
そのためのシナリオを、何年もかけて研究してきましたし、準備もしました。作戦の実行はもう少し先だと考えていましたが、米中貿易戦争が始まり、昨年の早い時期に、作戦を早期に完成させるようにという圧力がかかってきました。
習さんのシナリオは、次のようなものです。
中国以外の地域(この作戦ではモンゴル)から入手したコロナウイルスを、武漢の生物研究所で培養し、DNAを操作して感染力を増大させる。できれば、致死率は低いほうが良い。同時にワクチンの開発と治療薬の開発も始める。できれば、完成していたほうが良い。
中国が推し進めている国連機関への支配力の強化の中でも、特にWHOへの支配力は、予算を増加してでも、強化しておくことが必要になる。
武漢の野生動物市場から感染が始まったように見せて、いや、実際に、市場でウイルスを撒いて、感染を広げる。その前に、CIAのエージェントを武漢に誘い出し、アメリカが生物兵器を拡散した証拠になるような映像を撮影しておく。
アメリカへ生物兵器を持ち込むのではなく、武漢でコロナウイルス感染を増大させ、世界へと拡散させる。そのためには、春節前に、感染を広げる必要がある。そして、充分に感染が広がるまで、新型コロナウイルスの発表を控え、多くの中国人民が、ウイルスを持った人達が、世界中へとウイルスを広げてくれるようにしなければならない。そのウイルスは、世界を駆けて、アメリカに拡散していくことになる。中国国内にも、友好国にも、それ以外の国にも被害は生じるが、アメリカに打撃を与えるためには容認する。
その上で、経済的、人的な犠牲を払ってでも、中国国内の感染を防止する。治療データを収集し、治療薬の実験も秘密裏に行う。中国も犠牲者であるというアリバイは確立しておかなければならない。
世界に感染が広がるまでは、WHOにパンデミック宣言を出させないように指導する。不思議なことに、過去の慣習に縛られている世界は、国連機関の発表を、信頼してくれる。WHOは大きな武器になると確信していた。
アメリカ国内での感染拡大を確認し、一定期間終了後、ワクチンの開発と治療薬の開発に成功したことを発表し、各国に提供する。
これまでのアメリカによる世界秩序は、アメリカ自身が破壊し、西側諸国はその動きを止めることも出来ず、世界の信頼を失っている。ワクチンと治療薬を提供してくれる中国が、世界の恐怖心を煽り、それを解くことで、先頭に立つことは、決して、夢ではない。世界中を巻き込んだ、これほど大きな作戦は無かったのではないかと、習大佐は考えている。

「救世主作戦」は、順調に推移しています。
いろいろと不測の事態を想定していましたが、恐ろしいほど計画通りに進展しています。
アメリカでの感染拡大が確認できたために、WHOに「パンデミック」の宣言をさせました。
ここからは、各国に支援を申し出て、少しずつ支援を始めます。
いい仕事をしてくれたWHOへのボーナスも忘れてはなりません。
日本企業との共同開発という看板を掲げて、検査キットの販売を始めることにします。
治療薬とワクチンは、もう少し時間をおいて発表しなくてはなりません。夏頃の発表であれば、世界のイニシャチブを取ることが可能です。
アメリカの生物兵器による攻撃だと何度も言及しておきます。何度も何度も言及しておけば、それが真実のような効果を生み出します。アメリカも世界も「救世主作戦」の存在には気付くことが出来ません。もちろん、アメリカのCDCは発生源を証明しようとするでしょうが、中国を占領統治しないかぎり、中国が発生源だという証明はできません。発生源を宙に浮かしておけばいいのです。中国も被災国であることを強調することが大事です。
アメリカに対しては、関税の引き下げを条件に、治療薬とワクチンを提供します。
サウジアラビアとロシアの話し合いが決裂し、原油市場が不安定になったことは好都合でした。アメリカ株式市場も暴落し、アメリカの石油産業にダメージも出ました。
中国の慈悲と寛容にあふれた行動が、多くの国の共感を生むことになると、中国政府は自信を深めていると思います。
最悪の場合、習眠眠を暗殺すれば、歴史上から「救世主作戦」を消すことも出来ます。


これは、あくまでも、私の妄想が生み出したフィクションです。
国名や人物は架空の存在であり、実在のものではありません。



もしも、仮に、万が一、このような陰謀が実在していたとすると、これまでの中国共産党の対応が「なるほど」と受け止められます。目的は、パンデミックであり、その結果のアメリカへの打撃です。8割は成功しているように見えます。
更に、この陰謀は中国人民に支持されているという背景があります。
3月中旬に、中国のある都市のある食堂にアーチ型の幕が張られ、そこには「米国の感染状況を熱烈に祝う。日本での感染が順調に長続きしますように」と書かれていたそうです。
中国共産党は、トランプが「中国ウイルス」と言っていることにも、大反撃をしています。
中国外務省は「アメリカのこのような嘘や誹謗(ひぼう)、『泥棒が他人を泥棒呼ばわりするやり方』は実に卑劣です。中国は終始公開し、透明です。責任を負う姿勢でアメリカなどにウイルス情報を通報しました。国際社会から十分な肯定と高度な評価を得て普遍的な称賛を得ました。過去2カ月以上、中国人民は一心団結してウイルスと戦ってきました。世界のウイルスとの戦いのために時間を稼いだのです」
中国は、アメリカを「盗人猛々しい」と非難していますが、もしも、「救世主作戦」が実在していたとすると、どうなのでしょう。ほんとに、厄介な国です。

では、世界の現状を見てみましょう。
イタリアでコロナ感染が爆発しています。武漢と同じようなグラフになっていて、医療崩壊も起きているようです。スペインも、感染が拡大しています。欧州全域でも感染の拡大が始まっています。アメリカも、感染者のグラフが変化し始めています。いや、既に世界一の称号も手に入れました。
では、アメリカは、新型コロナに勝てるのでしょうか。
「勝てる」と言っているのはトランプだけのようです。CDCも専門家も自治体も、胸を叩いていません。トランプは、当初、「中国ウイルスは民主党のデマだ」と言っていました。ニューヨーク州では、「この感染症は、州の力量を越えている。このままでは、間違いなく、医療崩壊が起きる。連邦政府の対応が必要だ」と言っています。しかし、トランプは「各州で対応してくれ」と言っています。今のアメリカは、「分断」がトレンドですが、行政機関にもその分断が起きています。これで、感染症に対応できるとは思えません。ここは、トランプ以外の人達が結束して、戦う必要があると思います。


ここで、中国の「コロナウイルスに関するメディア戦略の指導書」という資料を入手したという記事を抜粋転記います。もちろん、真実かデマかは不明です。
Q1:もし米国で爆発的な感染がなかったら中国はどう反応すべきか?
A:コロナウイルスは米国が中国に仕かけた生物兵器戦争だと宣伝する。
Q2:もし米国で感染爆発があったらどう反応するか?
A:米国は抑制する能力がないと指摘し、代わりに中国の制度の優越性を強調する。
Q3: もし米国の感染が少なかった場合はどうするか?
A:米国人は経済的に余裕がなく検査を受けられないと言う。
Q4:もし米国の死者が少なかったらどうするか?
A:死亡率を強調する。
Q5:もし米国の死亡率が下がったらどうするか?
A:米国はコロナウイルスの感染者数を隠蔽し、インフルエンザとしていると言う。
Q6:もし二大政党がますます分裂したら?
A:米国の政治は弱肉強食で問題を解決できないとする。
Q7:もし二大政党が仲良くなったら?
A:米国の政治には偽善と虚偽があると言う。
Q8:感染者数、死亡者数、死亡率が全部低かったらどうするか?
A:中国が多くの犠牲を払い、世界を守ったと宣伝する。


2020-04-02



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