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< あらすじ > [あらすじ]

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「無力」のあらすじ

 北の共和国が難民を装って日本に侵攻してくる。人民軍五千人と一般民間人二万人、そして若干の党政治局員。総勢二万五千名。主人公の北山加代は、自衛隊統合参謀本部本部長の姪。新聞社に勤める二十八歳の独身女性。時代は現在より数年後。自民党が下野し、民主党政権が実現。共和国の侵攻に対して出された防衛庁の警告は政府に受け入れられない。加代の恋人、統合参謀本部参謀の町村勇一一等海佐は住民避難の必要性を主張していた。現状の概略だけを叔父から聞いた加代は行動を開始し、単身で舞鶴に向かった。ヘリコプターで舞鶴上空に着いたときには、共和国の上陸は始まっており、ヘリのパイロットは銃弾を受けて死亡。加代は奇跡的に一命を取り留めた。多くの民間人が人質として拘束され、加代も収容施設に送られた。苦しい収容所の生活が始まり、大勢の人が死んでいく。総理大臣の菅野直太は、自分の信念から自衛隊の出動を許可せず、舞鶴の人質は孤立無援の状況となる。町村は加代を救出するために自衛官を辞めた。日本の安全保障会議は機能せず、共和国側の現地代表者の指示により、あらゆる物資が舞鶴に送り込まれるが、日本人人質には届かずに共和国本国に送られていた。日本政府から自由航行権を得た共和国の船舶が日本海を往復していたが、台風で操船に失敗した二隻の船が沈没し、共和国は海上自衛隊に撃沈されたと主張。報復として日本人人質二百人が公開処刑される。北山加代が世話になっていた二人の男女が公開処刑の犠牲になり、加代は女性と共に人質になっていた二人の孫を守ろうとする。加代がいる収容施設のリーダーは日本人協力者の佐藤という若い男だったが、加代を自分の女にしたいという願望を持っていた。加代を施設の外に呼び出して肉体を要求。拒否すれば、二人の子供を殺すと脅迫される。



「海の果て 1部」のあらすじ

片山浩平は、子供の頃から武道家になると決めていた。二歳の時に拳法を始め、二十五年間修業したが、完成したものは殺人道具だった。目標を失い彷徨い歩いていたが、偶然に拾ったものは大量の覚せい剤。覚せい剤の密売に手を染め、いきがかりで銀行の不正を暴いて金を手にする。それは暴力団のような犯罪行為であったが、生きているという実感があった。秘密の暴露が金になるという体験をし、覚せい剤密売で手にした資金を投入して、官僚と政治家が不正に取得した金を脅し取る恐喝集団を作った。国を統治するシステムは腐りきっていて、至る所に既存の暴力団が浸透していたため、当面の敵は競合する広域暴力団真崎組となる。真崎組傘下の三宅組事務所を爆破したことで、未知のテロ集団として警察の捜査対象となる。捜査本部を立ち上げて捜査に臨んだ警察の捜査は難航した。それは自省の不正を隠したいという官僚たちの隠蔽体質のおかげでもあった。片山浩平は、中央官庁をテリトリーとする関組と名乗り、真崎組に対抗した。厚生労働省を皮切りに、犯罪行為を駆使して恐喝は次々と成功する。そして、防衛予算に切り込んだが、そこは政・官・民が一体になって作り上げている日本食い潰しの見本であった。五千億円もの国家予算が闇に消えている。暴力的手段を使い、防衛予算の恐喝にも成功するが。


「海の果て 2部」のあらすじ

高校三年生の沢井亜紀。過去に性的暴力の被害に遭った経験を持っている。母親の恋人が、母親の了解を得て、幼い亜紀を凌辱した。母親は自分さえよければいいという人だった。自分の恋人を繋ぎとめておくためなら何でもする。自分の娘であっても生贄に差し出すような母親だった。隣家の空手道場の夫婦の助けを借りて、亜紀は本能だけで生き残った。男の暴力から身を守るための空手を身に付け、次の男の野望を退けた。借金返済のために家を売り、それでも返済しきれずに夜逃げの状態で沢井親子は京都に移った。亜紀の願いは自立。卒業して、母親から離れる日を待っていた。その京都で養護施設園長の相馬由紀と出会い、施設の支援者である実業家の白石に会った。白石の経営するコンピューターソフト開発会社でアルバイトをして、仕事の楽しさを知り、将来の展望も描くことができるようになった。


「海の果て 3部」のあらすじ

片山浩平が京都に来た。浩平は三十人を超える生命を奪った重みに耐えられずに、恐喝集団を解散し放浪していたが、福祉基金を作ることに救いを求めた。基金財団を設立後、さらに資金を得るために悪の道に戻る。国の隠し財産から三十兆円の窃盗に成功したが、警察と自衛隊の包囲網の中に押し込められた。戦いが始まり、最後を迎える時が来たが、その浩平を助けたのは沢井亜紀だった。その戦いで数百人の自衛隊員の生命を奪い、さらに仲間を失う結果になった。亜紀は精神を病んだ浩平を京都に連れて帰った。



「不運」のあらすじ

生まれながらにして不運という星を背負った人間は、この世の中に大勢いる。この主人公もそんな不運な男だった。本人も、まさか大量殺傷事件の犯人になるとは思っていなかっただろう。自分を含めて四人の人間の命を絶つことになってしまった。

 
「天軍の藍」のあらすじ

これをファンタジー小説と呼ぶかどうか疑問はありますが、作者はファンタジー小説のつもりであります。天軍と地軍の戦いを書いています。天軍の兵士「藍」は特殊能力を持った突然変異と呼ぶべき兵士ですが、地軍にも突然変異と思われる兵士が出現し、「藍」と地軍の戦いが始まります。急激に増殖する地軍に対し、まだ兵士になっていない「結」という子供と二人で戦います。圧倒的な大軍となった地軍に対峙する天軍にとって「藍」と「結」は最後の砦であり、この二人が地軍に負ければ全滅の危機に見舞われている天軍。でも、なぜか、正義は勝つのです。ファンタジーはいいですね。悪を勧め、悪を礼讃し、地球の中心で悪を叫ぶ。ナチスのホロコースト、スターリンの粛清、ポルポトの虐殺、金王朝の餓死者。記録を塗り替えろ。一億人虐殺の新記録を目指せ。こんな小説を書いたら、誰も読んではくれません。何と言っても、勧善懲悪は物語の王道です。ファンタジーの魅力はそこにあるのでしょうね。


「理不尽」のあらすじ

伊坂由佳は大手商社の人事部に籍を置く二五歳の女子社員。可愛らしい容姿と笑顔で男子社員には人気があった。反面、女子の間ではあまり人気がない。ある日、帰宅の途中で暴漢に襲われそうになったが、同じ会社の大門兵四朗という男に助けられる。頭を下げるだけで済むことではないが、そうするしかなかった。そんな時、自分が担当している仕事のコンピュータートラブルが大事件になり、先輩の村瀬麗香が怒りをぶつけてきた。数々のいじめに遭ったが、耐えることにした。由佳が大学生の時、小さな出版社をやっていた父が会社廃業の直後に死亡し、母と二人の弟、そして由佳の四人が残された。苦しい生活が始まり、その上自分の学費と二人の弟の学費を工面しなければならない。しかも、身内から五千万の借金をしている。やっと手に入れた職場で、いじめに遭ったからと言って職場放棄するわけにはいかない。借金返済のことを考えれば、十年間は恋愛もできない。それでも、いつの間にか大門に惹かれている自分がいた。大門の父親が怪我をし、大門は家業を継ぐために田舎に帰らなくてはならなくなった。そんな大門は由佳に結婚を申し込んできた。十年でも待つという。
ある日、先輩の村瀬麗香を街で見かけた。そのことで事件の関係者になり、人生が徐々に変わっていく。
司法って、何。
公平公正ってどこにあるの。



「陽だまり」 のあらすじ

主人公は九鬼和子という女性だが、この物語はその和子に恋をした男の初恋物語(失恋?)であります。
フリーターの須藤洋平は自分の本職は空き巣だと思っている。しかもプロの中のプロだという自信を持っている。勿論、逮捕歴などない。ある日、警察に追われていると思われる犯罪者を、つい助けてしまった。敵の敵が味方だとは限らないのに、実に初歩的な間違いを犯してしまった。助けた犯罪者は若い女で、人を殺したのだと言った。
洋平も犯罪者に違いないが、窃盗と殺人は全くの別世界の犯罪である。女は洋平に共犯者になれと言う。そんな無茶なと思ったが、女の圧倒的な存在感に負けてしまう。
女は九鬼和子と名乗り、二人殺したが、あと三人殺す予定だと話した。最初は魔がさした程度の動機だったが、和子の殺人の動機を知ってからは、積極的な共犯者になってしまう。
三人目のターゲットを殺した後、もうこれ以上は無理だと言いだした和子は、最後に自分自身を殺す目的を持ってしまう。和子の自殺を阻止するために、洋平は警察と取引をして和子を逮捕させた。洋平も傷害罪で有罪になったが、事前の取引があったので、三人もの人間を殺した和子は懲役10年という、あり得ないような判決を受ける。
2年の刑期を終えた洋平は、刑務所へ和子を訪ねた。だが、そこで会った和子は昔の和子ではなかった。洋平は失恋の痛みと悲しみを抱えて刑務所を出た。
でも、8年で刑務所を出所した和子は洋平の所へやってきた。




「復讐」 の あらすじ


最愛の、そして唯一の肉親である娘が自殺した。警察の説明では、強姦されたことが原因のようだ。父親の結城真人にとって、娘の朝子は明るくて、聡明で、おもいやりのある自慢の娘だった。真人は生きる意欲を失くし、体を動かす意味すら感じられない日々を送る。犯人が逮捕され、裁判が始まった。真人は法律の知識を詰め込もうとした。だが、何かが違う。強姦罪の相場は、たったの五年。強姦された被害者が自殺したとしても、それは強姦致死にはならない。それが法律のようだ。犯罪被害者の気持ちは、野獣を二度と社会に戻してほしくないというものなのに、法廷で見た犯人には反省の様子もない。余罪があると思えるが、明らかにはなっていないようだ。この男は刑期を終えて社会に戻ってくれば、必ず同じ犯罪を犯すだろうと確信した。真人はあの世に逝った時に、父親として娘に会いたいと思う。だから、残された自分にできることをやらなくてはならない。復讐と言われるかもしれないが、そんな呼び名に意味はない。犯人を殺し、法律を変える。そのことだけが、真人に生きる意味を与えてくれると信じた。犯罪被害者の家族という立場になって気がついたこと、それは司法が欠陥だらけだという現実を目の当たりに見せつけられたことだった。ならば、司法の現場から法律改正の行動を起こさせる。司法に携わる人間が犯罪被害者になれば、行動が起きる。八当たりと言われようと、逆恨みだと言われようと構わない。結果が得られなければ、何もしないことに等しい。真人は悪魔に魂を売る決心をした。国を相手に戦争を始めるつもりで、真人はテロ計画を立案した。




「弱き者よ」のあらすじ



成瀬真衣は中学生の時、家族を失った。働くこともせずに酒に溺れていた父親と一家を支える母親、そして妹。母親の放火で、父親と妹が死亡。母親は放火殺人犯。真衣は、妹の担任教師だった片岡孝子の里子として片岡薬局の子供になった。男という生物に対する憎しみと不信は、真衣の人生の根っこに居座ることになった。
不幸はそれだけでは終わらない。強姦未遂事件の被害者になり、その加害者の逆恨みで殺されそうになった。男の身勝手のために、体も心も痛めつけられていく。
実の母親は精神に異常をきたして入院したまま。自分には何の力もなく、心は茫漠とした荒野で風の音を聞いている。養護施設には行かなかったが、意識の中ではずっと施設の子であった。そんな真衣に、希望の光が見えてきた。大学進学など夢だと信じていた。その希望とは、里親の片岡孝子の勧めで、大学受験ができるようになったことだ。
自分にも女としてではなく、人間として生きるチャンスがあるのだと信じたい。真衣は、そう願った。



「すずめ」のあらすじ

これは、フィクションではなく、随分昔に書いた、自然見聞録みたいなものです。
私が勝手に友達付き合いをさせてもらっている雀の過酷な生活を見たままに書きました。




「雨」のあらすじ

これは、魔女と取引をした少年の話です。ありえないフィクションです。おとぎ話というか、子供騙しと言うか。ともかく、そんなお話です。
「その後、女の子は、どうなった」って、それはあなたが決めてください。
最初の構想では、「死のない世界」というホラーを書くつもりでしたが、余りにも無残な世界なので、魔女に登場してもらっておとぎ話にしてしまいました。





「算術」のあらすじ

これは、時代物です。超短編ですから筋書きはありません。
武家社会では、長男が跡継ぎとなり二男三男は男子のいない他家へ婿養子として出なければなりませんでした。縁組ができない二男三男は部屋住みと呼ばれ、長兄から食事だけを与えられる立場に甘んじるしかありません。当時の男子にとっては切実な問題だったと思われます。





「逃亡者」のあらすじ

これは、覆面作家企画に参加した超短編です。
「ひどい」という評価で、随分嫌われてしまいました。
でも、多くの若い才能に出会えて、楽しい企画でした。
ネット小説という世界をほとんど知らなかったのですが、
多くの無名の作家が頑張っています。
小説の世界が変わっていくのかもしれません。
超短編ですから、あらすじは書きませんが、
ある少年の家出の話です。



「甲子園城」のあらすじ

日本崩壊から20年後。今年、2012年から数えると35年後。
食料が無くなり、大勢の日本人が死に絶えていく中、甲子園球場で生き残っている集団がいた。彼等は、外敵を防ぐために野球場を改造し、甲子園城と呼んでいる。自衛隊の石田という男が、日本人を民族として残そうという小さな試みであったが、何とか20年間生き続けていた。
そんなある日、強力な強盗団の襲撃を受ける。

日本崩壊を物語として、時系列に従って書くことは余りも膨大な作業になるので、いくつかの短編で書いてみようと思いました。脈略もなく締りのないものになるかもしれませんが、失敗作になることを恐れずにやってみようと思っています。





告発

あるソープ嬢の自殺のお話です。
最初から、最後まで、暗い話です。小説に清々しさを求める方にはお勧めできません。
私は、ホラー小説を目指しているわけではありませんが、最近、方向性はホラーに向かっているような気がしてきました。



火球少女

覆面作家企画6に書いた超短編です。
学園・スポーツ・ラブストーリー物のつもりです。
探偵さんの推理を外そうとしましたが、見事に轟沈しました。

花火

これは、覆面のために書いたものです。
どうも、私には短編小説が書けないようです。
アクバ軍との戦いに敗れ、落ち武者になった二人の兄弟が、辺境の地にある村人と宿敵の大国を倒す物語ですが、プロローグを書いただけで、6,000字を越えてしまいました。
村人に匿われた兄弟は、山にある工房で陶器作りを憶え、その技術で敵国の城に入る職人になる、という物語です。



川面城

日本崩壊の後日談、2作目です。
日本崩壊後、40年。
甲子園城を捨てて、宝塚の刑務所跡に移住した住民は農地の開拓に成功し、餓死の心配をしなくてもいい平和な生活を手に入れた。住民はそこを川面城と呼んでいた。
そんなある日、総務省の役人が現れ、国勢調査をしたいと言ってきた。国勢調査の目的は、当然、税の徴収が目的になる。一度は追い返したが、政府は軍隊を派遣して来た。
納税するか、戦うかを決断しなければならない。住民の総意は、納税してでも生き残ることだった。日本という国は、また同じ過ちを犯すのだろうか。















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