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瀕死の日本を救う方法 [評論]



「3.11」と言えば。
そうです。2011年3月11日、あの東日本大震災の記念日です。
そして、東京電力福島第一原発の爆発事故の記念日でもあります。
あれから、12年が経ちました。
記念日は、年に一度だけ、あの悲惨な過去を、思い出す日です。
年に一度ですが、思い出さないよりは思い出した方がいいと思います。
津波の映像は、まだ強烈な印象が残っていますが、原発事故は、それ以上に強烈でした。
未だに、避難生活をしている方々がいます。
でも、今、振り返って見ると、私達は山のような幸運に救われたのだと思います。
関東地方から東北地方まで、人が住めない土地になっていた可能性だってあったのです。
当時を思い出して、今でも、私が一番印象に残っているのは、当時の官房長官であった枝野さんの「ただちに・・・」という記者会見です。実際には、放射性物質は漏れまくっていたのに、「ただちに・・・」と言い続けたのです。正真正銘、クソ野郎です。
そして、12年後の今年、電気料金高騰で変化した世論に背中を押されて、岸田政権は原発回帰へと舵を切りました。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という格言通りのことが起きています。
ところが、原発廃止を目標としていた野党が「うん」とも「すん」とも言いません。どの野党も、第2自民党みたいです。これは、政治家が全員、自分の選挙しか考えていなくて、国家観すら持たないクソだからです。こんなクソ共に国の舵取りを任せていれば、私達がクソ壺に落ちるのは必然だと思います。
原子力発電が全否定できないことは理解します。しかし、どれほど重要な国策であっても、「国民生活を守る」ことが最優先です。

原子力発電所で起きる事故の原因は、災害だけではありません。
私達の国の正面には、中国、ロシア、北朝鮮という「ならず者国家」が存在しています。
安全保障環境という点では、その緊張度は右肩上がりに悪化しています。
ミサイルが飛んできても不思議ではない場所に私達は住んでいるのです。
広い海で隔たれていますが、ミサイルは数分で、正確に、着弾します。
政府は、日本の原発は「世界一厳しい安全基準の審査をしています」と言っていますが、何に対する安全なのでしょう。これは、いつものように、中身のない、口先でのゴマカシでしかありません。
その一例を見てみましょう。
政府は、他国からのミサイル攻撃による原発被害についてのシミュレーションをしたにも拘わらず、その内容を発表できていません。シミュレーションをしたことでさえ発表していませんが、もしも、シミュレーションをしていないとすれば、そのことだけで大問題です。「安全である」とも「安全ではない」とも言いません。「そんな問題は存在しない」とも、言いません。これも、曖昧にすることで、責任回避するという、いつものやり方です。
シミュレーションはやっていますし、結果も出ていると思います。でも、発表できません。
なぜ、発表できないのか。
それは、全く、安全ではないからです。
そんな発表をすれば、大騒ぎになり、秩序の維持ができなくなりますから、曖昧にすることが最善の策だと「お上」は考えているのです。
「民は、知らしむべからず、寄らしむべし」という言葉があります。封建時代の統治の基本です。今でも、その方式が生きているのです。ある原発事故被害者の方が「我々には、パニックになる権利もないのか」と言っていたそうです。クソ枝野の「ただちに・・・」も、その一例です。
素人の私が想像しても、原子力発電所は安全ではありません。
原子力発電所の敷地内には、使用済み核燃料棒が、それこそ、山のように保管されています。使用済み核燃料棒であっても、冷却しなければ放射性物質が放出されるのです。プール状の場所に水を満たして、その水を冷却することで核燃料棒の安全を保っています。水が無くなれば冷却出来ません。
もしも、仮に、ミサイルが、使用済み核燃料棒保管プールを破壊したら、核燃料棒は冷却できなくなります。小学生でもわかる、当たり前の話です。金魚鉢が壊れ、水が無くなれば、金魚が死ぬことくらい、誰にでもわかります。
また、制御棟にミサイルが着弾すれば、使用済み核燃料プールの制御が出来なくなるだけではなく、原子炉そのものの制御ができなくなります。
福島原発事故の教訓から、予備電源の備えは厳しくなりましたが、制御棟が破壊されたら、電源も予備電源も役に立ちません。発電所全体が、制御不能になるのです。
これが、政府発表の「世界一厳しい安全基準」なのです。
とても、シミュレーション結果の発表なんて出来ないと思います。
更に、住民避難の体制は出来ていません。
どこまで、放射性物質が飛散するのかはわかりませんが、100キロ圏内に住んでいる住民は、放射性物質が降り注ぐ下にいるのです。
今の官房長官は松野さんです。松野さんは、前例に従って、「中国、ロシア、北朝鮮は、ただちに、攻めてくることはありません」と言うのでしょうか。
現実は、どうでしょう。
ある日、突然、ロシア軍がウクライナに軍事侵攻してきました。
「ただちに・・・」は、1秒後に起きても成り立つのです。
今でも、砲弾、ミサイル、ドローンが撃ち込まれています。ボッコボッコにされた建物が普通の風景のように映像になっています。あれは、明日の原発の制御棟建物の姿です。
今のところ、ロシア軍はウクライナの原子力発電所への攻撃は控えていますが、自棄になったら、ミサイルは飛んでくると思います。
50年前と違い、今は、ミサイル攻撃に耐えられる原子力発電所が必要とされている時代だということなのだと思います。
国の責務は「国民生活を守る」ことです。
その原則さえ知っていれば、そのための行動をしていれば、大丈夫です。

この国は、国民は、その事を知っているのでしょうか。
この国は、国民は、自分を守る行動をしているのでしょうか。

いいえ。
知りません。
行動していません。
だから、国力が衰退し、近い将来、崩壊する運命にあるのです。
国家運営を請け負っているのに、自分達をサルと呼ぶ皆さんは、国会で、何をしているのでしょう。重箱の隅で、枝葉のことで、自民党議員を吊し上げることが、まるで、国家の一大事であるかのような議論がされていて、「ああでもない、こうでもない」と言い合っているだけです。野党は、どうして、「シミュレーション結果を公表しろ」と言わないのでしょう。そんなことを言って、政権交代になってしまったら困るからです。
もちろん、公表しない自民党もクソです。
今の国会は、サルの溜まり場であると同時に、クソの溜まり場なのです。
それを許しているのが、国民の皆さんです。いや、国民の皆さんは、投票所に行き、既存政党に所属するクソ共の名前を書き、クソのような国家運営をさせているのです。結果的に、皆さんは、クソを選んでいることに気付いていますか。
誰に、責任があるのでしょう。
明らかに、主権者である、選挙権を持っている、国民にあると思います。
国民が変わらなければ、永田町のクソはクソのまま、サルはサルのままです。
どうか、そのことに気付いて欲しいと思います。
国民の皆さんの生活は、現に、守られていません。それは、原発事故被害者の皆さんが証明してくれています。次は、皆さんの番です。
どうか、言葉の定義をして、国の、国民の、責務を知ってください。
そして、サルではなく、「国民生活を守る」ための政治家を作ってください。国民のために仕事をしてくれる政治家は、国民が作るのです。
瀕死の日本を救う方法があるとすれば、「言葉の定義」だけだと思います。ただ、その確率は、とても低いと思います。10%程度の確率しかないと思っています。しかし、他に方法がないのであれば、いや、他に方法がありませんので、10%であっても、賭けてみる価値はあると思います。
皆さんの生活が守れないということは、子供達の未来も守れないということです。
どうか、子供達の未来を守ってください。
国民の皆さん、一人一人に、その責務があります。
この大事業は、国民の皆さんにしかできません。

今日は、原発の課題を取り上げましたが、本物の課題は、そこではありません。
仮に、シミュレーション結果を公表し、原発をミサイル攻撃に耐えられる構造にしたとしても、それで、そのことだけで、国民の皆さんの生活が守られるわけではありません。
この国は、国力、エネルギー、食料、安全保障、社会構造等々、余りにも課題が多すぎて、いや、課題ばかりで、個別具体的な対応では対処できない国になっているのです。
「考え方」を変えることでしか、この窮地は克服できないと思います。
「考え方」を変えるということは、「文化」を変えるということです。
大きな痛みは伴いますが、「曖昧文化」を捨て、「定義文化」を作るしか方法はないのではないでしょうか。


2023-04-04



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