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石田友の世界へ ようこそ

このブログは、「妄想」と「無茶な提案」の山が連なる暗黒連峰です。 この暗闇を抜け出して、子供達の未来を守りたいと願い、書いています。 「妄想」ですから、眉に唾をして読んでください。


最新記事

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2024-05-04 評論       「飢餓に苦しむ国」
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再掲載

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2019-06-02 評論       言葉の定義に挑戦してみませんか 2 






このプログには、次のオリジナル小説があります。

長編小説 「無力」「海の果て1-3部」「理不尽」「陽だまり」「復讐」 「弱き者よ」
短編小説 「不運」 「天軍の藍」「甲子園城」「川面城」
超短編  「すずめ」 「雨」 「算術」 「逃亡者」 「告発」「火球少女」「花火」

・・・ それぞれの小説へは、この下にある目次から飛んでください ・・・

         日記は左の 記事一覧 からお願いします

  >>> 目 次 <<< 




[ あらすじ ]

    1    

[ 無力 ]

    1     2     3     4     5     6     7     8     9      

   10    11    12    13    14    15    16    17      


[ 海の果て・・・ 1部 ]

    1     2     3     4     5     6     7     8     9     

[ 海の果て・・・ 2部 ]

    1     2     3     4         

[ 海の果て・・・ 3部 ]

    1     2     3     4         


[ 不運 ]

    1    


[ 天軍の藍 ]

    1   


[ 理不尽 ]

    1     2     3     4    


[ 陽だまり ]

    1     2     3     4    

[ 復讐 ]

    1     2     3     4     5    


[ 弱き者よ ]

    1     2     3     4    


[ すずめ ]

    1    


[ 雨 ]

    1    


[ 算術 ]

    1    


[ 逃亡者 ]

    1  


[ 甲子園城 ]

    1  



[ 告発 ]

    1  



[ 火球少女 ]

    1  

[ 花火 ]

    1  

[ 川面城 ]

    1  









おらが村の代表 [評論]



日本の国家運営を自民党に託すことは、破滅の道だと書いていますが、野党に政権運営を任せたら、その破滅の時期が早まると書いています。
それは、現在の既存政党では、国力衰退を止める手段がないからです。
そのことは、国民の皆さんも理解していると思います。
それなのに、自民が駄目なら立憲に任せてみようか、と言う方が増えています。
そろそろ、「どっちがましか」はやめるべきだと思います。
今は、「どっちがましか」で何とかなる時代ではありません。
窮地に追い詰められている私達の生活を救える政治家は、国民の皆さんが自分の手で作るしかないのです。

では、立憲、国民、共産、れいわ、社民の5党で、240議席を獲得したとしましょう。社民がキャスティングボードを握ることはありませんが、国民と共産はキャスティングボードを握りますし、れいわが8議席を獲得していれば、れいわにも可能性があります。
立憲は、消費税減税を取り下げていますが、もしも、共産、れいわ、社民が、消費税減税を強く主張したら、立憲は止められるでしょうか。
多分、説得しきれないと思います。
消費税の税率が交渉材料になりますが、消費税の全廃は難しいでしょうが、仮に、5%の減税をしたとしましょう。
約12兆円の税収減になります。
革新政権なのですから、国民負担の削減を目指すとすれば、各種社会保険料の削減もしなければなりません。ガソリン税の廃止も視野に入ります。立憲の単独政権であれば、無茶はできませんが、連立政権では、ゴリ押しが通ります。
その他諸々の国民負担軽減政策を実行し、20兆円の税収減が生じた場合、その不足する税収を法人税増税や金融増税で埋め合わせるとは思えません。
それ以外にも、過去に宣伝してきた格差是正の「ばらまき政策」もやらねばなりません。その財源が10兆円必要だとすると、入りと出で30兆円の財源を確保しなければなりません。
そんなことが可能なのでしょうか。
まっ先に挙げられるのが、防衛費の削減になりますが、どの程度の削減ができるのか、疑問です。予算で最も大きな支出になっている社会保障費の削減は、できないと思いますので、財源が不足します。
そうです、革新政権になれば、借金が増えるのです。
野党は、自民党との比較でしか考えられないので、「自民党が、ここまで借金を増やした。俺達がやって、何が悪い」という言い訳ができると思っている。
もう、既に、日本の借金は限界を超えています。今は、借金が原因で国家崩壊は起きていませんが、それがただの幸運によるものだった場合は、どうなるのでしょう。
立憲は、相続税の大幅増税の案も持っていますので、国民資産は頭打ちから減少へと変わります。国民資産が減少すれば、国債消化力が失われます。
日銀が買い続ければ、円の暴落は止められなくなるかもしれません。
円が暴落すれば、ハイパーインフレの可能性が出て来ます。
消費税減税や格差是正の「ばらまき政策」で、庶民の生活は楽になるように思うかもしれませんが、100倍、1000倍の物価上昇に見舞われたら、庶民生活は根底から破壊されることになります。
もちろん、自民党政権ならその心配はないのかと言うと、そうでありませんが、スピードの差は出ると思います。
増税でも減税でも、私達を待っているのは地獄です。
ところが、既存の政党で、国力衰退を止めると公約している政党は存在しません。
自民党は、スローガンは掲げますが、スローガンで終わります。
国力衰退を止め、国民所得を増やし、増税することなく税収の自然増だけで国家運営をするしか方法はありません。分子がそのままでも、分母が増えれば、答は小さくなります。国民負担率が下がるのです。
そんなこと、小学生でも知っていることです。
でも、それが出来ません。
過去には効力があった生産性の向上という掛け声や税制優遇や補助金やばらまきでは、もう、どうすることも出来ないのが、今の日本です。何をやっても、衰退は止まりません。その大きな要因は人口減少ですが、それ以上に大きな要因が、総理大臣を筆頭とした国民意識の程度の低さです。30年間、使い古した政策でうまく行かなかったことは誰もが承知しているのに、まだ、それを使うことしかしません。駄目なものは、駄目なのです。そのことに、いい加減、気付く必要があります。いや、気付いていますが、皆で、逃げています。
このまま行けばドツボに嵌ることは、皆さん、知っている。そのことが、不安で不安で仕方ないのに、行動しません。ただ、ただ、逃げるだけです。まるで、皆で逃げれば、逃げおおせるかもしれないと思っているようです。でも、本音の部分では、そんな上手い話はないだろうと思っている。
それでも、「俺ではない、誰か、何とかしてくれ」
これが、国民の皆さんの本音だと思います。

ある調査の数字を見てみましょう。
主旨 「国や社会に対する意識」
対象 17~19歳
人数 1000人
対象国  日本、アメリカ、イギリス、中国、韓国、インドの6カ国
「自分の国の将来」について。
「良くなる」と回答したのは中国で85%、インドで78.3%、韓国で41.4%だった。日本で「自国の将来が良くなる」と回答したのは15.3%で、調査対象の6カ国中最下位だった。
「高齢者への支援の充実度」と「若者への支援の充実度」について。
日本では25.9ポイントの差をつけて、高齢者への支援の方が若者への支援より充実していると考える若者が多かった。日本以外の5カ国では大きな差はなかった。
「自分自身」について。
日本では「自分のしていることには、目的や意味がある」「将来の夢を持っている」「自分は他人から必要とされている」「自分には人に誇れる個性がある」の項目で5カ国中最下位という結果に。他国とは10ポイント以上の差がついた。
「国や社会に役立つことをしたいと思う」「自分は責任がある社会の一員だと思う」などの、自身と社会の関わりについて項目に同意できるか。
日本は全ての項目で6カ国中最下位だった。「自分は大人だと思う」「自分の行動で、国や社会を変えられると思う」と回答した日本の若者は5割を切る結果になった。
「他国の若者に比べ日本の若者の自己肯定感や自己効力感が低い実態が数字にも表れています」と分析している。
なりたい職業について。
日本では「芸能・音楽・映画」「医師・看護師」「教師・講師・保育士」が上位にランクインした。また、「特にない」が20.3%と、各国の0.5〜3.2%と比べて多い割合となった。
「人生において大切にしたいと思っていること」について。
アメリカ、イギリス、中国、韓国、インドでは「家族」と回答する人が最も多かった。日本で最も多かった回答は「自身の、好きなこと・ややりたいこと・趣味(52.5%)」だった。2位は「家族(43.8%)」、3位は「友達(39.0%)」だった。

これは、若者の意識調査ですが、もう、この国は壊れていると思います。
若者は、明らかに「自分さえよければ」という意識が最上位にあると思います。
では、これは、突然変異のように現れた現象なのでしょうか。
そうではありません。
社会が、大人が、「自分さえよければ」と思っているから、それに染まっているだけだと思います。大人は、世間体や損得が先に立ちますので、表立っては「いい人」を演じていますが、誰もが「自分さえよければ」と思っていることは明らかだと思います。若者の意識は、大人の皆さんが作っているのです。
国会議員の「自分さえよければ」に文句を言っている国民の皆さんに、あれは、皆さんの姿を鏡に映した皆さんの姿ですよ、と書きました。同じように、若者の意識に批判的なものを感じる人がいるかもしれませんが、若者の姿も、皆さんの姿を鏡に映した皆さんの姿です。
他国と比較すると見えてきますが、もう、この国は、社会は、壊れているのです。
この国は、このまま、今のまま、前に進めば、いや、前にしか進めませんので、更に、壊れていきます。
そして、私達が辿り着く場所は、飢餓の国です。
ほんとに、このままで、いいのでしょうか。
多分、「何とかしないと」と思っている方も大勢いると思います。
でも、意識を変えることは、簡単ではありません。
魔法も、特効薬も、ありません。
神様やスーパーマンが出現することもありません。
国民の皆さんが、この国を地獄にしたくないと願う皆さんが、行動するしか方法はないと思います。
私は、99.99%、この国は崩壊すると確信していますが、まだ、日本人の底力を信じています。植民地への道を歩んでいた日本を救ったのは明治維新の日本人です。ズタズタボロボロにされた戦後の日本を救ったのも日本人です。
目的を持った時の日本人は、驚異的な力を出すのです。
何よりも、皆さんは「いい人」です。「悪い人」が「いい人」を演じようとしても上手く行きません。「いい人」を演じることができるのは、皆さんが「いい人」だからです。
もしも、このまま、この国が崩壊してしまえば、2000年の歴史に終止符を打つことになります。それでいいのでしょうか。
そうは思えません。
でも、そのためには、皆さんの力が必要なのです。
国民の皆さんが共通の目的を持てば、この国は蘇ります。
ただ、天から幸運が降ってくるわけでも、誰かが何とかしてくれるわけでもありません。皆さんが行動するしか方法はないのです。
どうか、行動してください。
この国を、子供達を救えるのは、今を生きる国民の皆さんしかいないのです。

私達に必要なのは奇跡です。
既存の政治家に期待しても、奇跡は起きません。
奇跡が起きるとしたら、多くの国民の皆さんの願いが起こすのだと思います。
皆さんが目的を持ち、皆さんの意識が変われば、政治家も変わります。
なぜなら、政治家も国民の一人であり、民主的な投票権が存在する限り、国民と同じ目的を持たなければ国会議員にはなれないからです。
国会議員は、「おらが村の代表」ではありません。お殿様でもお姫様でもありません。全ての国民の生活を守る仕事を委託された人達です。特定の利権集団の利益や、地元に利益を持ってくるのは、国会議員の仕事ではありません。
封建時代は終わりにしなければなりません。
岸田さんに、麻生さんに、二階さんに、世耕さんに、一票を投じている国民の皆さん、皆さんがこの国を壊しているのです。どうか、その事を理解してください。
国民生活を守る仕事をしてくれる国会議員を作るのは、国民の皆さんです。
何よりも、この国を蘇らせるのは、国民の皆さんです。
言葉の定義をして、責務を明確にして、目的を持ってください。
他に方法があるのであれば、提案してください。
手段は問いません。
国民生活が守られれば、それが正解です。


2024-05-05



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飢餓に苦しむ国 [評論]



今日も、想像ではなく、妄想を書きます。全貌が見えているわけではありませんが、日本の崩壊シナリオは決まっているのではないかと思っています。それは、後世になって振り返って見た時、きっと、頷けるシナリオなのだと思います。
そのシナリオの主役を演じているのが、国民の皆さんです。もちろん、皆さんに、自分達が主役を演じているという認識はありません。
今の時点では、ヨタ話だと思っていただいても、構いません。1年か2年で、その方向性は見えると思いますので、その時は、ヨタ話がヨタ話で終わらない可能性もあります。
そのシナリオの今年の最初のページが、衆議院解散総選挙で、政界に変化が出ることだと思います。その時期については、岸田さんの「僕、総理大臣、続けたい」という執念の強さによって決まると思います。
岸田総理で解散総選挙をすれば、自民党が大敗することは避けられません。
岸田降ろしも本格的になってきましたが、実現可能なのでしょうか。自民党内の反対を押し切って、総理大臣専権事項と言われる解散権を、岸田さんは行使できるのでしょうか。
岸田さんに、何もかも捨てる覚悟があれば、可能だと思います。
この「何もかも」は「何もかも」です。岸田さんの政治生命、岸田一族の政治生命、を含めて「何もかも」です。この代償は、かなり、大きいと思います。
今の自民党にとっての最善の策は、任期満了選挙です。
仮に、9月まで解散総選挙が出来ない場合でも、岸田さんを引きずり降ろしたとしても、新しい総理大臣で解散するのは、今回だけは、止めたほうがいいと思います。
そのくらい、裏金事件は尾を引きました。これまでも、「不幸は不幸を呼ぶ」と書いてきましたが、自民党にとって都合の悪い事件が次々と起きました。これらの悪評が消えるまでには、それなりの時間が必要になります。
4月の補選の、ある街中インタビューで、「さすがに、今は、自民党に投票できない」と言っている有権者がいました。「どうするんですか」と問われると、「これまで、自民党にしか投票しなかったから、どこに投票したらいいのかわからん。投票には行かないと思う」と答えていました。「どうして、自民党なんですか」と問われ、「そうさな、習慣かな」と答えていました。さすがの「何となく自民党」という国民も、今は、自民党に投票する気にはならないようです。「どうしても、自民党」という有権者は多くはありませんので、「何となく自民党」の有権者が躊躇する状況で選挙をするのは間違っています。
こんな書き方をすると、私が自民党を応援していると思う方がいるかもしれません。
そんなことは、ありません。
政権交代が起きれば、この国の崩壊が早まると思いますので、時間稼ぎが必要だという視点で書いています。もっとも、国民の皆さんが立ち上がらなければ、この時間稼ぎは何の役にも立ちません。自民党政権が続いたとしても、この国は崩壊します。崩壊がいつになるのかの違いがあるだけです。

自民党の支持率が下がったために、立憲民主党の支持率が上昇しています。
4月の補選で立憲民主党が3勝したことで、この国は、崩壊へ向けて大きな1歩を踏み出したと思います。この1歩前進は、国民の皆さんが選んだことですので、ぜひ、憶えておいて欲しいと思います。
仮に、6月か9月に選挙が行われ、政界勢力図が大幅に変わったとします。議席数は、独断と偏見だけの私の妄想です。いえ、100%作文です。
立憲民主党   140
維新の会    130
自民党     120
公明党      30
共産党      20
その他の党    25
もしも、仮に、立憲民主党が過半数は取れないが、第一党になった時、立憲民主党と共産党とその他の弱小政党を足しても過半数に届かない場合、自民党はどうするのでしょう。
自民と維新が連立すれば過半数は越えますが、安定過半数を確保するためには、自民、公明、維新、国民の連立政権を作るしかありません。そのためには、公明と維新の仲介が必要になります。それに成功すれば政権交代は起きません。公明と維新は、選挙区で直接対決をしていますので、簡単ではありませんが、自民党は何とかしなければなりません。
ただ、ここ1年の公明党の自民党に対する姿勢は、それ以前と違います。
「おまえら、いいかげんにしろよ」という怒りが見えています。
公明党は、もともと、自民党よりも立憲民主党に近いと思いますが、立憲民主党が共産党と組んでいる状態では、仲間にはなれません。
立憲、維新、公明、共産、その他が纏まれる可能性は、ほぼ、ないと思います。
ただ、権力を握るためであれば、何が起きても不思議ではありませんが、権力に対する執着心が一番強い政党は、自民党だと思いますので、第三党になったとしても、政権維持に邁進するものと思います。

今回の裏金事件は、これまでの一強多弱の時代を終わらせたのかもしれません。
日本崩壊シナリオが30年前から始まっているとすると、今年は「起承転結」の「転」の時代に当たるのかもしれません。「結」が崩壊の完成ですから、もう少しです。
欧州並みの連立政権の時代に入ったとすると、不安定な政権運営になり、いろいろなものが変わっていくものと思います。その変化は、安定に向かうのではなく不安定に向かいます。選挙制度も、今の自民党有利な選挙制度は続かない可能性もあり、自民党の力は更に弱まる可能性もあります。
未来予測は難しくなりますが、崩壊へのスピードは速まると思います。
崩壊は分断から始まります。
そして、分断の症状は、政治にあらわれます。
今、世界の先進国と呼ばれている国々で起きている分断も、崩壊への序章です。一強多弱で、何とか安定していた日本も、分断の時代へと移行することになります。
そんな時代に鍵となるのが経済です。
日本は、自他ともに認めるように、衰退国の先頭を走っています。
世界で、「日本病」という固有名詞があるのは、日本だけです。ですから、世界に先んじて、崩壊するのは日本です。
社会が分断しても、経済が拡大していれば、不均衡ながらも、社会は前に進むのかもしれませんが、経済が縮小し、国力が衰退している国では、崩壊への道が加速します。
保守か革新かという分断になるのではなく、「千々に乱れる」状態になり、これまで何となく存在していた一体感も失われ、「自分さえよければ」が更に強まるのではないかと思います。「いい人」は「いい人」を演じることに疲れ、「守り」に入ります。誰もが、目先の自分の利益にしか興味を示さなくなります。それは、更に、経済の収縮を進め、税収の減少が顕著になり、国は、国民負担を増やすことに注力します。まさに、悪循環です。
国が崩壊する時は、仕方ありません。

新しい歴史が始まる切っ掛けは、大事件とは限りません。
たかが、数億円の裏金事件が、日本の衰退の背中を押すことになれば、裏金事件は裏金事件以上の大事件になってしまったということだと思います。
この裏金事件を大事件にしてしまった要因は、国民の不安心理だと思います。
生活は厳しくなる一方で、重税感に押しつぶされ、将来に光が見えない閉塞感が、多くの国民の不安を掻き立てています。
岸田さんは、消費税を20%にしたわけではないのに、「増税メガネ」と揶揄されます。それは、国民が重税感を感じているからです。国民は、500円でも、1000円でも、増税に反対したいのです。
でも、国民の皆さんは、自業自得という言葉を知りません。
民主党野田政権で、消費税増税が議論された時、最初反対していた国民は、「税と社会保障の一体改革」という言葉に騙され、約7割の国民が「仕方ない」と納得しました。ほんとに、驚きました。あの時、いつものように「いい人」を演じ、「大人の対応」と「太っ腹」と「ふむ、ふむ」をやったのは国民の皆さんです。弱小ブログで反対を言っても意味がありませんでしたが、私は、何度も、「皆さん、騙されているのですよ」と書きました。その結果が、今の重税感です。これを自業自得と言うのです。
もしも、運命が存在し、崩壊シナリオが既に決まっているのであれば、私達は、そのシナリオを忠実に前に進めているのかもしれません。
五公五民を決めた主役は国民でした。この先に待っている不安定政治を決めるのも国民です。それは、国家崩壊を主導するのは国民だということです。
国民の皆さんは、自業自得という言葉を知らないだけではなく、自分達が崩壊の主役を演じていることも知らないのだと思います。
多分、「俺は悪くない、悪いのは政治家だ」と信じているのでしょう。
それ、違いますから。
禄でもない政治家に一票を投じているのは国民の皆さんです。皆さんが、あの禄でもない政治家を生み出しているのです。「国会議員とは」という言葉の定義がありませんので、未だに、地元に利益を持ってくる「おらが村の代表」に票を入れる人がいます。もっと酷いのは、お城の御姫様に票を入れる人もいます。まさに、封建時代です。
「じゃあ、誰に投票しろと言うのだ」と言うでしょう。
国民の皆さんは、自分達は「下々」であり、「下々」はあてがい扶持を受け入れるものだ、と信じています。それは、皆さんが今でも自分達は「下々」だと信じているからです。そんな法律は、どこにもありません。皆さんの意識がそう信じているのです。
どうして、自分達の生活を守ってくれる政治家を、自分で生み出さないのですか。皆さんは「下々」ではなく、主権者なのです。
「民主主義とは」という言葉の定義がないために、封建時代の「お上と下々」が今でも続いているのです。これが歴史と伝統の力です。
確かに「なあ、なあ、まあ、まあ」は楽です。
でも、「なあ、なあ、まあ、まあ」のご利益を享受しているのは政治家です。皆さんの何倍ものご利益を得ています。政治家を縛れば、自分達も縛られる。その通りです。でも、そこにあるのは助平根性なんではありませんか。そんなことで国家が崩壊したのでは元も子もありません。
もう、間に合わないかもしれませんが、万に1つの可能性に賭けるのであれば、今からでも「言葉の定義」に挑戦すべきだと思います。
それとも、また、自業自得で泣き寝入りするのですか。
この国は、着実に、崩壊へと向かっています。
そんなこと、皆さんにもわかっている筈です。
皆さんは、どうしたいのですか。
生活を守りたいのではありませんか。
ささやかな幸せでも、失いたくないのではありませんか。
このまま、放置すれば、この国は飢餓に苦しむ国になるのです。今の苦しい生活でさえ天国のように思えるかもしれません。
もう、「なあ、なあ、まあ、まあ」は限界です。
そのことに気付いてください。
私は革命を推奨していますが、「国会を爆破しろ」とか「総理大臣を殺せ」なんてことを言っているのではありません。「言葉の定義」をしてくださいとお願いしているのです。
でも、「言葉の定義」という革命が簡単なことだとは言いません。
困難という点では、これまでにあった戦国時代や倒幕よりも難しい革命かもしれません。それは、2000年も続いた文化に挑戦することになるからです。
でも、背に腹は代えられません。
多分、誰も気付いていないのでしょうが、私達は、今、そこまで追い詰められているのです。
そのことは、皆さんも、薄々とですが、気付いています。皆さんは、この国の崩壊を予見しているから不安なのです。皆さんの不安は間違っていません。
どうか、飢餓社会になる前に気付いてください。
確かに、「言葉の定義」をすれば、国民の責務も明確になります。主権者ですから、最も重い責務を負うことになります。それでも、飢餓に苦しむ国になるよりは、はるかにいいと思います。


2024-05-04



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国力衰退に立ち向かう方法 [評論]



株価が4万円を越えたとして一部で大騒ぎになりました。
2020年までは、2万円前後で推移していた株価が、この4年で、2倍の4万円になった理由は、どこにあるのでしょう。
日本経済が、この4年間で、飛躍的に成長したのでしょうか。
そんな話は聞きません。
世界中の資金が、日本市場に流れ込んだと言う方が多いようです。
投資は、変化の中で利益を上げる仕組みです。変化がなければ、投資の妙味は生まれません。そんな投資の世界では、投資資金は変化のある国へと流れるのは、ごく自然な事です。デフレの国がインフレの国になった日本。円安が進んだ日本。マイナス金利が終わった日本。これ等は、全て、変化です。
つまり、日本の株価は、世界的な投機資金で上昇したのです。
と言うことは、海外資金が流出すれば、株価は元に戻るということです。その間に、海外資金がどれほどの利益を出すかはわかりませんが、その分だけ日本の富は失われることになります。今の日本は、海外資金の狩場です。
そもそも、衰退国家の株価が2倍になるはずがありません。
確かに、過去の遺産があって、日本企業は底力があると言われています。でも、過去の遺産が、いつまで有効なのかはわかりません。いつかは、力を失う運命にあります。常に、新陳代謝を繰り返し、新しい遺産を作り続けなければ、未来はありません。それが経済の現実です。新しい遺産を生み出すためには、投資が不可欠です。しかし、多くの企業が、「守り」に徹し、内部留保を重視し、投資をしてきませんでした。投資が利益を生み、結果的に経済を大きくするためには、数年、数十年という時間が必要です。
しかし、日本は、この30年間、「守り」を重視してきたのです。それは、未来を捨てたということです。それが、衰退国家日本の現在地です。
その「ツケ」が回ってくるのは、これからです。
日本経済の輝かしい未来を予想している方はいません。
いつまで、過去の遺産で食い繋ぐことが出来るのかで、日本の未来は決まります。
世界は、日々、技術革新を進めています。
いつの日か、日本の技術が過去の技術になる日がやって来ます。
櫛の歯が欠けるように、次第に、優位性は失われていきます。
それが、この先、起きることです。

投機資金とは、数カ月で、長くても1年程度で結果が求められる資金です。投機資金の流入は短期間で膨れ上がりますが、流出する時は、更に短い時間で、しぼみます。
さて、その時に、何が起きるのでしょう。
個人投資家の地獄が始まるということです。
個人投資家は、「損切り」ができません。リスクヘッジをしていません。
相場の波に一喜一憂するのが個人投資家です。
プロは、ルールに従い、売り買いをすることを仕事としています、
個人にとっての株は資産ですが、プロにとっての株は、ただの数字です。
相場は、利益を出す人と損をする人で構成されています。10の利益を出す人がいれば、10の損を出す人がいるのが相場です。その損を出す投資家の役を引き受けているのが、損切りのできない個人投資家であり、プロから見れば、「カモ」なんです。
「カモ」は多ければ多いほど、有難い。
政府が、資産倍増政策を推進し、国民に、個人投資家になって相場に参加してくれることを推奨しています。ルールも持たず、情報も持たず、相場に参加しても、プロには敵いません。
もちろん、個人投資家の中には、利益を出す人もいます。でも、それは、ほんの一握りの人達だけです。9割以上の個人は、損をします。プロが仕事として成り立っているのは、個人投資家がいるからです。もしも、プロとプロの戦いしかないのであれば、半数のプロが相場の世界から消えることになります。勝つ人がいれば、必ず、負ける人がいる世界だからです。国民に投資を推奨するのは、国の仕事ではありません。
そんな世界に、今、異変が起きています。
裏付けのない株価の上昇です。
4万円の次は5万円だと言う人もいます。
例え、4万円であろうと、5万円であろうと、この先、日本の株価は2万円を切る日がやって来ます。だって、衰退国家の株に上昇する理由がないからです。
仮に、4万円の相場の時に1000万円の株を購入した個人がいたとしましょう。損切りが出来ませんので、単純計算では、500万円の損失を出します。
50歳、60歳、70歳、老後資金を貯めることが至上命題になっている人達が、必死になって貯めた資金を、500万円失ったら、大損害です。老後の生活を危うくします。
では、現金を持っていれば、大丈夫なのかと言うと、それも違います。インフレの時代になってしまった今は、現金の価値は落ちるだけです。
70歳になっても、80歳になっても、働いて収入を得る必要があります。
働く老人が増えているのが現実です。
今は、まだ、働く場所はあります。
では、今後も、老人が働く場所はあるのでしょうか。
衰退国家では、働く場所が減っていくのが普通です。しかも、この先は、AI革命によって人間が働く場所は大幅に減少すると予測されています。
いつの日か、ホームレスが増える時代が来ます。
ホームレスの人にとって、廃品回収は収入の最大のものですが、ホームレスが増えれば、廃品回収も過当競争の時代に入ります。
そうなると、物乞いをする人が出て来ます。
物乞いをしても食糧が手に入らなくなる時代が来ると、餓死者が出始めます。
そして、災害が起きる度に、大量の餓死者が出る時代が来ます。
最後に、災害がなくても、餓死者が当たり前の世界になります。
私達は、今、一歩一歩、その世界へと歩みを進めているのです。

もちろん、全国民が投資を始めたわけではありません。
ですから、投資の失敗で生活を危険に晒す人は、一部の国民だけです。
では、投資をしない人の生活は心配ないのか、と言うと、そうではありません。
国民負担は、今後も、着実に増えます。
政府が経済界に賃上げで圧力をかけているのは、国民を豊かにするためではありません。増税の源資を経済界に「出せ」と迫っているのです。上昇した賃金は税金とインフレで消えていき、賃金が上昇しなかった人は、可処分所得を減らします。国民は、全体として貧しくなります。これが、今、起きていることです。
最近、社会保険料や電気料金等の値上げを、「増税」と呼ぶ人が増えました。厳密に言えば税金ではありませんが、国民負担が増えるものを「増税」という言葉で表現する人が増えたということです。国民にとっては、税であろうと、保険料であろうと、電気料金であろうと、その金額を国が決めているのは税金と同じ扱いをするのは当然です。
増税だけではありません。
物価上昇は、国民生活を強く圧迫し始めています。
国民の可処分所得は減少していますので、物価が上昇するということは、買う数が減少するということです。買い控えと呼ばれますが、控えるのではなく、買えないのです。
政府にせっつかれて、経済界は賃上げをしました。それは、固定費を増加させたということです。これまで、固定費の削減で利益を出してきた企業が、固定費を増加させてしまったのです。売り上げが増えれば、何の問題もありません。でも、買ってくれるのは国民です。その国民の購買力を国が奪っているのです。値上げによって一時的に利益は増えましたが、国民の購買力がなければ、継続しません。企業業績が悪化するのは時間の問題です。
一口に企業と言っても、ピンキリです。
ほとんどの企業が、賃上げなどできない企業です。
しかし、国民の購買力の低下は、そんな企業の売り上げにも影響します。
そんな環境の日本経済に、追い打ちをかけるのが、金利の上昇です。
今年は、まだ、金利上昇はないとされていますが、数年後に、金利は上昇することになります。それは、円安を防衛しなければならないからです。
利益の出せない企業が、売り上げの減少に直面すれば、生き残るためには借金しかありません。金融機関も商売ですから、返済に無理があるような企業には貸しません。売り上げ減少の企業は、利息すら払えません。
何年後かはわかりませんが、倒産企業が驚くような数字になる日が来ます。
国民が買える分の企業しか生き残れないのです。国民の可処分所得が減るということは、企業が減るということです。
金利上昇には、もう1つの危険があります。
日銀の新しい金融政策が軌道に乗った時の予測では、住宅ローン金利が4%になると試算されています。現在の住宅ローン金利を0.4%だとすると、10倍です。
国民の購買力が減少するということは、家を買う人も減るということです。今は、頭金なしでも、全額ローンでも、家は買えました。しかし、もう、これまでのようなローンを組むことは不可能です。住宅建設企業の売り上げが減少します。
それだけではありません。金利は変動します。住宅ローンも変動します。これから住宅ローンを組む人だけの問題ではなく、既に住宅ローンを借りている人にも影響します。
0.4%が、4%になれば、返済できなくなる人が大量に生まれます。
それは、不良債権が山のように発生するということです。金融機関は、売り上げの減少だけではなく、不良債権という損失を出すことになります。
この先の10年で、日本の企業数が何割減少するのか、誰も予測はしていないでしょうが、大幅に減少することは避けられないと思います。
当たり前です。
経済発展もなく、国民の購買力の減少する国で、必要とされる企業が減るのは自然です。
では、企業が減ると、どうなるのでしょう。
失業者が増えます。
一時的には、人手不足だから、好都合だ、と言っていられるかもしれませんが、全体の規模が縮小するのですから、国民が更に貧しくなるしかないのです。
多分、数年後には、2024年の春闘は「あだ花」だったと呼ばれるかもしれません。線香花火の最後のひと光だったのかもしれません。
だって、この国の基本は、衰退なのです。
賃上げなんてできる体質ではありません。

どの事象を見ても、国家破綻へと歩を進めているとしか思えません。
その原因は、国力の衰退です。
株価を上げても、税金を上げても、賃金を上げても、金利を上げても、何の役にも立ちません。
いの一番にやらねばならないのは、国力衰退の阻止です。
他に方法はありません。
日本人の7割の国民が、日本の国力衰退を知っています。国力衰退と貧困が最大の課題だと知っています。
でも、やっていることは、株価、税金、賃金、金利の上昇です。
これは、愚か者のやることです。
では、株価、税金、賃金、金利を減少させればいいのか、と言うと、そうではありません。問題は、株価、税金、賃金、金利ではなく、国力衰退なのです。
私達は、国力衰退に立ち向かうしか方法はないのです。
しかし、誰も、行動しません。
それは、国力衰退に立ち向かう方法を、誰も、見つけていないからです。
「お上」は「自分さえよければ」が当たり前、「下々」は「俺には関係ねぇ」が当たり前、これでは、国力衰退は止まりません。
歴史と伝統に従い、「お上と下々」を続けていれば、皆さんは地獄へ行くことになります。
国力衰退を止める方法は、国民意識を変えるしかないのです。
総理大臣を始めとして、国民の皆さん、聡明だが愚か者の皆さん、どうか、一日も早く、そのことに気付いてください。いや、多分、気付いてはいるのでしょうが、行動しない皆さん、どうか、行動してください。他に選択肢はありません。


2024-05-03



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ガラパゴス島のトカゲ [評論]



今日は、反省と言い訳と謝罪の意味を込めて、このブログのことを書きます。
評論という文章を書き始めたのは、このままでは、「この国は壊れてしまう」と思ったからです。実際に、壊れていますし、この先、もっと、壊れます。最近、その事は、周知の事実として認識されています。国民の皆さんは、大変、不安に思っています。
そして、その行き着く先は、飢餓地獄です。このことは、まだ、漠然としか認知されていないと思います。
当初は、どうすればいいのか、わかりませんでした。ですから、批判ばかりしていたと思います。でも、批判は、どれほどしても、何も変わりません。何も変わらない、ということは、いつの日か、地獄の国になることを意味します。
国が崩壊するということは、国民が飢餓に苦しむことと同義です。
この崩壊プロセスは、どこかで止める必要があり、そのためには、止める手段が必要だと思いました。必要なのは批判ではなく、手段です。その手段を見つけるのに何年もかかりました。最初から文化に着目したわけではありません。文化に辿り着くための試行錯誤が続きました。衰退の原因を見つけ、その原因が生まれた原因を見つけ、更に、それらの原因を生み出している原因は何なのかを見つけようとしました。それが、文化だったのです。
文化は簡単には変わりません。法律を作っても、総理大臣が叫んでも、文化は変わりません。国民意識が変わらなければ、文化は変わらないのです。
つまり、国民の皆さんが変わらない限り、この国は地獄になるのです。
それは、国民の皆さんしか、この国を、国民生活を守れる人はいないということです。
ですから、私は、国民の皆さんに変わってくださいと言い続けてきました。この国を、国民生活を守ってくださいとお願いしてきました。
その方法として、「言葉の定義」をすることと、そこから「目的と責務」を見つけてくださいと提案してきました。
この取り組みが正しいのかどうかは、未来が現実になる日を待たねば、答は出ませんが、ただ待っていて「あちゃー」では手遅れなので、正しいものとして扱っています。もちろん、間違っている可能性もあります。

どうしても国民の皆さんに行動して欲しくて、いつの頃からか、私は、国民の皆さんに酷いことを言うようになりました。
「皆さんは、何も悪くありません。悪いのは政治家です」と言えば、皆さんは「ふむ、ふむ」と頷いてくれるのでしょうが、そんな嘘は言えません。
だって、「自分の選挙のことしか考えていない」政治家に一票を投じているのは国民の皆さんであり、政治家が「自分さえよければ」をやっても「ふむ、ふむ」と言っているのは国民の皆さんだからです。皆さんは、政治家に誤った国家運営をさせている張本人です。
人間は、「欲」には勝てません。そんなことは、自分の胸に手を当てて問うてみればわかることです。それは、政治家でも国民でも同じです。いや、飛び抜けて強い「欲」を持っているから政治家になっていると言ってもいいと思います。そんな政治家の「自分さえよければ」を野放しにしているのは、国民の皆さんなのです。
つまり、この国を壊しているのは、政治家ではなく、国民の皆さんだということです。
「そんなもん、俺の勝手だろ」と言うかもしれません。でも、その結果が国家崩壊では割に合わないと思います。
政治家も国民も、どうして「好き勝手」ができるのか。
それは、政治家も国民も、自分が果たすべき責務を知らないからです。
国民が変われば、政治家は自動的に変わります。国民が変わらなければ、政治家も変わりません。これ、当たり前のことです。ですから、どうしても、国民の皆さんへのお願いが増えてしまいます。
このブログを読んでくれるのも国民の皆さんなのに、国民に向かって、「無知」とか「愚か者」とか「逃げるな」とか「責務を果たせ」と書いてきました。
そんなこと言われて、気分がいいはずがありません。
ですから、読んでくれる方が、どんどん減っていきました。
これも、自業自得ですから、仕方ありません。
それでも、私は、国民の皆さんに訴え続けるしかありません。
この国を、国民の皆さんの生活を守れるのは、国民の皆さんしかいないからです。
国民の皆さんも承知の通り、この国は、今、地獄への道を転がり落ちています。
皆さんは、不安で、不安で、仕方ありません。
この国は、壊れかけています。
この国は衰退し続けています。
その行き着く先が飢餓地獄であることも、皆さんは、薄っすらと知っています。
それなのに、皆さんは、それを知りながら、呆然と見ているだけです。
どうすればいいのかが、わからない。
ほんとに、わからないのだと思います。
こんなことになってしまった原因を指摘する人はいますが、その原因の原因となると、霧の中です。ましてや、その原因の原因の原因となると、全く、誰の目にも見えていません。
世界には、多くの国があり、多くの民族がいますが、日本民族は、世界一ではないとしても、かなり、優秀な民族だと思います。
これほど聡明な国民なのに、原因の原因の原因が、全く、見えないのです。
多分、これは、聡明さの問題ではないのだと思います。
贔屓目に見ても、私の頭脳の聡明さは、中の下です。
それでも、私には、原因の原因の原因が見えてしまったのです。
なぜ、見えてしまったのか、私にもわかりません。
でも、見えてしまったのです。
ですから、それを、皆さんに伝えることが、私の仕事だと思って、書き続けています。
こんなことをしても、私には1円の利益もありません。
それなのに、皆さんに嫌われながら、続けているのは、子供達の未来を壊す大人の1人でありたくないという意地だけだと思います。
私は、周囲の人から「変人」だと言われます。「常識のない奴だ」「大人の対応が出来ない屑だ」と言われることもあります。
自分では、自分が「変人」だとは思っていませんが、皆さんが私を「変人」だと言うことは認めています。私の常識と皆さんの常識は、明らかに違います。ですから、この社会では、多数派ではない私が「変人」になるのでしょう。
しかし、皆さんが正しいと思っていることが、実は、正しくないのです。いや、正しいか正しくないかの問題ではなく、時代に合っているか時代に合っていないかの問題なのだと思います。
原因の原因の原因が見えてしまったのは、私が変人だからなのだと思います。
この原因の原因の原因は、歴史と伝統と文化です。
歴史と伝統と文化は、目に見えませんし、数値化もできません。空気と同じ、あって当たり前の環境なのです。
ですから、それに気づくのは至難の業なのでしょう。
しかし、その歴史と伝統と文化が時代に合わないために、私達の生活を壊し始めたのです。
歴史と伝統と文化を選択するのか、私達の生活を選択するのか、の二者択一を迫られているのが、今の時代です。
では、今の時代とは、どんな時代なのでしょう。
世界が狭くなり、世界に通用することが価値になる時代なのだと思います。
古き良き時代にも価値はありますが、私達の生活という視点から見れば、世界には通用しない時代なのだと思います。
観光で日本を訪れた人は、「日本は素晴らしい」と言います。それは、景色だけではなく、そこにある空気感や人々の態度や雰囲気が、古き良き時代を感じさせてくれるからだと思います。観光立国という視点からは、利点になりますが、観光業で生きていく日本でいいのでしょうか。例えば、ガラパゴス島は他に類を見ない観光地ですが、そこに住んでいるのはトカゲです。私達は、ガラパゴス島を目指しているのでしょうか。
国民生活を守るという意味は、世界と競争する国になるということだと思います。
世知辛い世界ですが、それが、生活を守ることになるのです。

歴史と伝統と文化の一端を数値で表しているものがあります。
それが、ジェンダーギャップ指数だと思います。
調査対象になった146カ国の中で、日本は、125位です。仮に、この146カ国を「上中下」に分類したとすると、日本は「下」のグループに属しています。
明治以降、多くの先人が、多くの努力を注ぎ込んできた「男女平等」ですが、世界比較をすれば、最下位グループにいるのが日本です。
なぜ、なのでしょう。
私達は、歴史と伝統と文化という巨大な壁を乗り越えていないということです。
「お上と下々」「男尊女卑」が日本社会の根幹にあるからです。
「あれも欲しい、これも欲しい」は実現しません。
私達は、何かを選択するしかないのです。
歴史と伝統と文化を選択し、古き良き時代を残し、ガラパゴス島を目指すのか、世界と競争して豊かさを手に入れるのか、どちらかを選ぶ時代になってしまったのです。とても残念なことですが、これが現実です。
ガラパゴス島は人間が住めない島だったから、トカゲが生き残ったのです。
餓死が当たり前のガラパゴスでもいいのであれば、それも立派な選択だと思います。
でも、皆さんは、それでいいのですか。
もちろん、積極的に、ガラパゴスになりたいと思わなくても、自然の摂理に任せておけば、ガラパゴスにはなれます。
このまま、成り行きに任せれば、私達の国は、勝手にガラパゴスになります。
今、皆さんは、選択をしないという選択をして、ガラパゴスへの道を進んでいるのです。
これは、お勧めできるやり方とは思えません。

では、歴史と伝統と文化って何でしょう。
「お上と下々」であり「男尊女卑」であり「自分さえよければ」であり「俺には関係ねぇ」であり「なあ、なあ、まあ、まあ」です。
そして、歴史と伝統の根底にあるのが、文化です。
曖昧文化と呼ばれたり、「なあ、なあ、まあ、まあ」と呼ばれたりする文化です。
国民生活がここまで行き詰った日本。生活を守りたいのであれば、ガラパゴスになりたくないのであれば、小手先や口先の対応では難しく、文化を変えるしか方法はないと思います。
文化を変えることで、「お上」と「男」のための歴史と伝統ではなく、国民のための新しい歴史と伝統を生み出すしか選択肢はないと思います。
私は、簡単に、「文化を変える」なんて言葉を使っていますが、全然、簡単ではありません。いや、ほぼ、不可能に近いと思います。2000年も続いた文化を変えるのです。簡単に出来るとは思いません。
それでも、敢えて、その難題に挑戦することでしか、この窮地は救えないと思います。
私達の国は、そのくらい危ない場所にいるということです。

読む人に向かって「あなたは、愚か者だ」なんて文章を書くブログを喜んで読んでくれる人はいないと思います。
でも、国民の皆さんのご機嫌を損ねないようにして書く技術を私は持っていません。
いつか、誰かが、出来れば多くの方が、「目的と責務」に気付いてくれる日を待つしかありません。
多分、間に合わないのだと思いますが、他に方法を知りません。
崩壊後100年とか200年後に、この文章が残っている確率は、ほぼゼロでしょうが、奇跡的に、残っていたとしたら、国家崩壊の原因究明に役立つかもしれません。そして、500年後の日本再興の時に役に立ててくれるかもしれません。ま、夢の夢ですが。


2024-05-02



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子供達の未来を守ってください [評論]



日本の年間出生数は、1949年に約270万人でピークを迎え、その後、減少しましたが、反転して、再度ピークを迎えたのが1973年の約210万人です。その後、出生数の下落トレンドは反転することなく、2023年度の出生数は80万人を切り、約76万人にまで減少しました。1949年から見ると、約200万人の減少です。
正に、衰退国日本を代表するような数字です。半減以下、約6割~7割の減少です。
一方、日本のGDPを見てみると、1997年に543兆円でピークを迎え、その後、一進一退しながら今に至っています。当初、「失われた10年」という言葉が有名になり、その言葉は、今では「失われた30年」と言われるようになりました。
でも、少子化は50年前から始まっていたのです。
もしも、少子化が経済成長の先行指数だとすると、日本のGDPは、頑張って、横這いを続けていたことになり、大健闘したことになります。
少子化を経済の先行指数として捉えた場合、日本経済は、この先、どこかで、6割減の時代を迎えることになります。6割減だとすると、GDP200兆円の時代が来ることになります。
では、少子化とGDPは関係ないのでしょうか。
どのくらいの相関関係があるのかは知りませんが、相関関係は存在すると思います。
日本のGDPは、高い確率で減少する時代を迎えると思います。
今年生まれた子供が成人になるまで20年かかるとすると、少子化トレンドと経済衰退トレンドには20年のタイムラグが存在すると解釈することもでき、経済の衰退は、ここから本格的になるのかもしれません。
少子化は、少なくとも、人口減少トレンドの先行指数であることは明らかです。
国力衰退の最大の要因である人口減少は、今後、着実に、進みます。ところが、政治は「先進国はどこも少子化なんだから、仕方ない」と言っています。これは、「先進国皆で破綻すれば、怖くない」と言っていることと同じです。何が何でも「国民生活を守る」のだという意欲はない、ということです。
もしも、人口と経済に強い相関関係があった場合、どこかの時点で6割減を達成するとした場合、私達は、その衝撃に耐えられるのでしょうか。横這いで推移した経済が、出生数下落トレンドに限りなく近づき、この30年間の下落幅を一気に達成した場合は、激変が起きる可能性があります。
それは、どんな形で出てくるのでしょう。
私は、それが円安であり、円安によるハイパーインフレなのではないかと思います。
150円とか170円とかの円安ではなく、500円、1000円、10000円という円安です。
そんな時代が来れば、国民生活は、完膚なきまでに破壊されます。
出生数では、世界227カ国・地域の中で、日本は215位です。50カ国を1グループとすると、日本はEグループ、最下位グループです。日本より低い国は、12カ国・地域しかありません。
政府は、異次元の少子化対策を実行すると宣伝していますが、その対策で、少子化トレンドが止まるという解説を聞いたことがありません。政府の少子化対策で助かる人はいると思いますが、私も、トレンドには何の影響もないと思います。
それは、少子化の原因が解明されていないからです。いや、解明はされているのかもしれませんが、対応策が見つけられていません。小手先で、しかも、的を外した対策を、異次元と呼ぶのであれば、その通りなのでしょうが、言葉の使い方が間違っています。
では、少子化の原因はどこにあるのでしょう。
少子化の原因は、人間の本能と心理にあると思います。しかも、本能によるものが大きな要因になっていると思います。本能は、あって当たり前のものであり、誰も意識しませんので気付き難いと思いますが、人間は、進化したとはいえ、動物です。動物の最大の本能は生存本能だと思います。
本能は、生存本能は、理屈ではありません。無条件に存在しているものです。
国民の皆さんの本能は、この国が飢餓地獄になることを知っているのです。飢餓地獄とは、生存そのものが危うい状態になるということです。もちろん、皆さん、そのメカニズムを明確に意識しているわけではありません。でも、皆さんが、漠然と感じている不安は、皆さんの本能がその事を知っているということです。日本が飢餓の国になった時、「青天の霹靂」だと感じる人と「やっぱりな」と感じる人のどちらが多いかを想像すると、「やっぱりな」の人の方が圧倒的に多いと思います。
将来に不安がある時、人間は、勝手に生存本能が働くのだと思います。もちろん、これは、意識下で働きますので、人間は、そのこと自体の存在を知りません。でも、無意識の内に行動を変えています。理屈ではありません。
自分の将来も不安だが、子供の将来は、もっと不安です。
子供に対する愛情が持てる人ほど、出産を躊躇うと思います。
母性本能よりも、生存本能のほうが強いのです。
子供を産まない女性が増えたとしても仕方ないと思います。
私は、女性は正しい判断をしていると思います。
原因の100%が、この生存本能によるものではないと思いますが、最大の要因なのではないかと思います。
つまり、少子化問題の原因も、国力衰退なのです。
そして、厄介なことに、その少子化が、国力衰退の背中を押します。
これ、明らかに、悪循環の輪に入っているということです。
子供手当を拡充すれば、少子化に歯止めがかかり、国力衰退は止めることが出来る、なんてことを信じる人はいないと思います。子育て世代の経済負担が大きいのは事実ですから、子供手当の拡充は必要ですが、そのことと、少子化は関係ありません。
最大の要因に対処していないのですから、少子化が止まることはなく、国力衰退も止まりません。
政府だけではなく、政治家の発想は、いつも、根本的な部分で間違っています。
政治がやっているのは、与党も野党も、結果を捻じ曲げようとする対策ばかりです。
それは、今回の少子化対策だけではありません。典型的な例がアベノミクスであり、「デフレ脱却」というスローガンです。デフレは経済活動の結果であり原因ではありません。しかし、デフレを脱却するために値上げを正当化しようという働きかけは、国の本来の目的である「国民生活を守る」ことに反します。あたかも、インフレになることが、国の目的になっているのは本末転倒です。経済発展の過程ではインフレ現象は自然に起こります。それは、国民所得が増えている発展経済の中では容認できる現象ですが、国民所得が減少している時のインフレは、国民生活を壊すものになります。インフレが良いとかデフレが良いという問題ではなく、経済が発展しているか経済が衰退しているかが問題なのです。それは、少子化問題でも同じです。
私達の国は、原因究明が出来ていないという根本的な間違いを犯しているのです。
株価を上げても、賃金を上げても、子供手当を上げても、税金を上げても、金利を上げても、国民給付金を出しても、国民生活は守れません。一時しのぎであり、先送りでしかありません。こんなこと、いつまで続けるのでしょう。
国力衰退を止めることでしか、国民生活は守れないのです。
国力衰退を止めるためには、原因を究明し、それに対応する対策を実行しなければ、必ず、国民生活は壊れます。
それを何一つ実行できていない今の国家運営は間違っています。
もちろん、国家運営が全てではありません。いや、国家運営で出来ることは限られていると思います。頑張るのは、国民です。ただ、国民の皆さんに頑張ってもらうための動機付けは、国家運営者にも出来るはずです。今のように、国民のやる気を挫いていたのでは、国家運営者が存在する意味がありません。ただでさえ、国力が衰退しているのに、国民が頑張るしかないのに、どうして、愚かな事ばかりするのでしょう。

少子化という大きな流れがある中、生まれてきてくれた数少ない子供達の未来にあるのが飢餓世界だとしたら、私達のやっていることは暴挙でしかないと思います。
しかも、子供達は、自分で望んで生まれてきたわけではありません。これを否定できる人は一人もいないと思います。だとすると、私達には子供達を育て、私達と同等又はより豊かな環境を残す責務があると思います。それが出来ない国民であれば、去勢手術を義務化しても許されるかもしれません。
これは、子供を産んだ親だけの責任なのでしょうか。
もちろん、親にも責任はありますが、こんな社会を作った大人全員に責任があると思います。「俺には関係ねぇ」と言う方もいるでしょうが、そう言う大人が作った社会だとすると、子供達にとっては、いい迷惑です。
なんてことを考えている人はいるのでしょうか。
多分、いないのでしょう。
どうして、子供達の未来を考える大人がいないのでしょう。
大人は、どうして、子供達の未来を守ろうとしないのでしょう。
子供達の未来なんて、国も国民も、全く眼中にはないように見えます。いや、確かに、言葉は踊りますが、踊っているのは言葉だけです。国は「異次元の少子化対策」だと自慢ばかりし、国民は「馬鹿言ってんじゃねーよ」と非難するだけです。
どうして、こんな非生産的な事ばかりするのでしょう。
その答は簡単なものです。
自分に責務があることを、誰も知らないからです。
国にも、国民にも、国家運営者にも、大人にも、それぞれに責務があります。
責務を果たしていない典型的な人物が岸田総理大臣なのかもしれません。「政治活動には自由が必要だから、お目こぼしを」と言っています。責務を果たしていない国家運営者が「自由」を要求するのは間違っています。先ずは、責務を果たし、国民生活を守り、その上で、政治活動の自由を主張して欲しいと思います。
多分、多分ですが、人には「責務」があることを、ほとんどの人が知っているのだと思います。しかし、それを明らかにしてしまうと、自分が不利になるから、皆で「知らぬふり」をしているのだと思います。これこそ、「なあ、なあ、まあ、まあ」の典型なのだと思いますが、この国は「なあ、なあ、まあ、まあ」で動いています。救いようがありません。
誰一人、無責任に生きていていいのではありません。
「俺には関係ねぇ」と言える人は、一人もいません。
もちろん、「俺には関係ねぇ」を全否定はしません。個人の自由です。
でも、そうしたいのであれば、何の責務も果たさず生きていたいのであれば、山奥で、一人で、自給自足をして勝手に生きてください。それを否定する権利は誰にもありません。社会を形成して、その中で生きていくということは、全ての人に責務を果たす義務があるということです。

少子化の原因は国力衰退です。国力衰退の原因は、誰も頑張らないからです。誰も頑張らない原因は、責務を知らないからです。責務を知らないのは、言葉の定義をしないからです。
結果を捻じ曲げても事態は好転しません。少子化の原因を見つけることなく、生活が苦しい子育て世代に子供手当を支給しても、少子化のトレンドは変わりません。生活が苦しいのは子育て世代だけでありません。国民生活そのものが貧しくなっているのです。
ドヤ顔で「異次元の少子化対策」と言っている総理大臣がピエロにしか見えません。頭が悪いのか、総理大臣自身が騙されているのかは知りませんが、お粗末だと思います。
本来あるべき姿を明確にし、原因を見つけ、対策を立案し、それを実行するという当たり前のことをするしかないと思います。そのためには、私達は、原点に回帰する必要があると思います。
「なぜ、国が必要なのか」
「なぜ、社会が必要なのか」
その答を得るためには、言葉の定義が不可欠なんです。
しかし、残念ながら、そんな主張を聞いたことがありません。
本来であれば、国家運営の任にある人、学問を専門とする人、いわゆる、「先生」と呼ばれる人達が考えるべきことだと思いますが、政治家も官僚も学者も、枝葉のことしか主張しません。「先生」という敬称は伊達なのでしょうか。その上、国民は、その枝葉に文句を言うだけです。「一億総愚か者」をやっているのが、日本国民です。
これで、国が崩壊しないのなら、世界は薔薇色だと思います。
もちろん、世界は薔薇色なんかではありませんので、この国は飢餓の国になります。
「かーちゃん、腹へったよー」
「ごめんよ、太郎」
どうか、子供達の未来を守ってください。


2024-05-01



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