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七公三民



今日は、マイナーな流行語について書きます。ここで言うマイナーというのは、全国的な流行語ではなく、一部で流行している流行語で、内容も「暗い」ものを指します。
最初は、「五公五民」です。
いつだったのか忘れましたが、私も、五公五民のことを書いたことがあります。
国民負担率の数値です。
今回は、財務省が昨年の数値を発表したことで、一部で盛り上がりました。
「一揆だ」という声もありましたが、五公五民では、一揆は起きません。多分、六公四民でも一揆は起きないと思います。ただ、七公三民になれば、起きるかもしれません。
ここで、過去の国民負担率の数値を見ておきます。
1970年    24.3%
1979年    30.2
2013年    40.1
2020年    47.9
2021年    48.1
2022年    47.5
直近の3年間は、50%を目前にして足踏み状態ですが、トレンドを見る限り、50%を超えるのは時間の問題だと思います。
更に。
厄介なことが一つあります。この国民負担率という数値の分母はGDPなんです。
増税が無くても、GDPが減少すれば国民負担率の数値は悪化します。
では、GDPの減少なんて起きないのでしょうか。
とんでもありません。
GDPの減少は避けられません。
人口減少を含む国力衰退は、確実に、GDPを減少させます。
分母の減少(GDPの減少)と分子の増加(税・保険料の増加)のダブルパンチで、どこかの時点で、国民負担率は劇的に悪化することになります。七公三民も夢ではありません。
必要だと言われている目の前ある費用だけを見ても、防衛費、少子化対策費、社会保障費、温暖化対策費、景気対策費、災害対策費、等々の費用は増加します。
大規模な増税が必要です。
そんな日が、いつ来るのかはまだわかりませんが、それほど遠い未来ではないと思います。
岸田総理が「増税は適正で負担可能な範囲にとどめ、同時に今後とも国民の活力を損なわないようにするため、社会課題を成長のエンジンに転換し、持続可能な経済成長を実現することで、国民負担率の分母である国民所得を増やしていきたいと考えます」と言っているのは、寝言に過ぎませんが、間違っていません。当たり前のことですが、岸田さんは、この国の衰退を承知しています。それなのに、「新しい資本主義」などという世迷い事で国民を騙そうとしているのです。
「新しい資本主義」では、「持続可能な経済成長を実現する」ことは出来ません。岸田さんが唱える「成長のエンジン」では、仮に、エンジン全開にしても、経済成長することは無理です。はるかに、桁違いに、国力衰退の潮流のほうが強力だからです。
それだけではありません。
もう一つ、私達の国は、大問題を抱えています。
借金で国家運営をしているという現実です。これは、時限爆弾です。タイマーが何年何月何日に設定されているのかは誰も知りません。でも、どこかで爆発します。
皆さんには、何か希望の光は見えていますか。
見えているなら、是非、教えて欲しいです。
希望的観測ではなく、現実を直視し、素直に将来を予測すれば、国としての崩壊は避けられないと思います。
もちろん、国が崩壊するということは、皆さんの生活が崩壊するということです。
皆さんの生活が崩壊するということは、日々の食事でさえ確保できない日が来るということです。
そうです。大量の餓死者が出る日がやってくるのです。
この予測を否定できる人はいるのでしょうか。
「何とかなるだろう」では、否定できません。
「何とかなるだろう」というコインの裏面には、常に「何ともならない」という言葉があるからです。
皆さんの直感は、この未来を正しく予測しています。
だから、不安なのです。
そろそろ、「いい人」を演じるのはやめたほうがいいと思います。
なぜなら、餓死するのは、あなたかもしれないし、あなたの子供かもしれないし、あなたの孫かもしれないのです。決して、他人事ではありません。

「五公五民」という言葉が盛り上がったように「集団自決」という言葉も盛り上がりました。日本国内だけではなく、世界的に盛り上がりました。
日本という国を存続させるためには、老人の集団自決が必要だと主張したアメリカ在住の学者の発言でした。
海外で盛り上がったのは、「自決」とか「切腹」という異文化に対する興味が主な要因だと思います。
危険な思想だとして非難され、取り下げたようですが、間違っているとは思いません。
私も、随分前に、「国立姥捨て施設」という提案をしたことがあります。
一定の年齢になったら、例外なく、強制的に、姥捨て施設に入居し、安楽死を選択するという法律を作りましょうという提案です。私の提案は「自決」ではありません。自決とか切腹は、物理的な痛みを伴いますので、私の提案では「安楽死」です。
その効果は、社会保障費の大幅削減と老害の排除です。
年金生活者である私のような悲観論者も老害の一人ですから、ほんの少しですが、この国を明るくする効果はあると思います。
もちろん、こんな法律ができることはありません。
自分が老害だとは認識していない人達が立法府を支配しているのですから、彼等が自分の利益を、生命を放棄することはないと思うからです。
でも、この法律が出来れば、日本には、蘇る可能性が生まれます。
他に方法がないのであれば、選択する価値はあると思います。
全ての国民が餓死に直面するよりは、はるかに、価値があるのではないでしょうか。

2つの流行語を取り上げましたが、どちらも、暗く、おぞましい言葉です。
私のブログは「暗い話」を売りにしていますが、そんな馬鹿なブログはこのブログくらいしかありませんでしたが、今は、世間が、平気で、「暗い話」を拡散するようになりました。それは、潮流が大きくなって、影響範囲が広くなったということだと思います。
このような言葉が、一部ではあっても、流行語になるという現実は、認める必要があります。これは、私達の国が、いや、国民が、追い詰められているということです。
では、国家運営を請け負っている人達が、もしも、仮に、奇跡的に、心を入れ替えて、国民の生活を守ることに力を発揮したとして、事態は好転するのでしょうか。
そうは、ならないと思います。
30年前なら、50年前なら、もしかすると、ほんの少しかもしれませんが、その可能性があったかもしれません。しかし、今は、その可能性はゼロです。
多くの方が、未だに、腹の底で、「お上は、何をやっているのだ」と思っています。
政府批判や岸田批判は、大手を振って闊歩しています。
皆さんは、なぜ、こんな無駄なことをするのでしょう。
「お上」がどんなに頑張ってみたって、現状を、国力衰退というトレンドを、変えることが出来ないことくらい、わかっているはずです。それは、もう、何人もの総理大臣が証明してみせました。誰が総理大臣になっても同じです。
皆さんは、「できれば、自分ではない、誰かが、何とかしてくれ」という助平根性が一番楽だからやっているのでしょうが、助平根性では、どうすることもできません。
助平根性で、事態が好転することはないことを、国民の皆さんも知っています。
だから、不安でしょうがないのです。
そろそろ、いや、既に手遅れだとは思いますが、原因の原因の原因に気付く時だと思います。この国の衰退は、国民の皆さんの意識改革、いや、意識革命でしか止めることは出来ないほどの潮流になっています。
どうか、そのことに、気付いて欲しいです。
この国は、歴史と伝統に従い、昔から、「大人の対応」「玉虫色」「なあ、なあ」「まあ、まあ」で運営されてきました。原理原則を表に出せば、衝突が起きます。皆で損を分かち合いましょうという方法であれば、その衝突を回避する可能性が高くなります。それでも、国民生活さえ破綻しなければ、これは利点です。素晴らしい文化だと言えば、そうなのかもしれません。でも、それは「国民生活が破綻しなければ」という条件が成り立たなければなりません。
私は、このままのやり方を続けたら、大量の餓死者を出すことになると警告しています。誰も、今は、聞く耳を持ってくれません。私は、数百万人か数千万人の餓死者が出ると予測していますが、7000万人の餓死者が出ると予測する人もいます。私でも、その予測には同意しませんが、1000万人の餓死者でも、とてつもない被害者が出るのです。国力衰退という現実を放置すれば、この先の日本は、これまでの歴史の延長線上にはありません。新しい歴史が始まるのです。これまでのやり方が通用しないことくらいわかると思います。
そうなる前に、文化を変えるような対応を取らなければ、悲惨な現実に直面します。
この国を崩壊から救えるのは、国民の皆さんしかいません。
皆さんが、その事を知って、行動すれば、崩壊を回避する可能性はあるのです。
ただ、時間の経過とともに、その可能性は減少します。
もう、既に、手遅れかもしれませんが、やらないよりはやったほうがいいです。
奇跡は起きるかもしれません。
国力衰退という潮流は、個別具体的な方策では止めることが出来ないほど巨大な潮流に育ってしまったのです。
今は、文化の革命くらいしか方策がありません。
そのことに気付き、現実を知り、行動を起こせば、奇跡は起きます。奇跡ですから、確実に起きることなんてないと思いますが、奇跡が起きる条件は作れます。
国民の皆さん次第で、この国は変わるのです。
他に方法はありません。


2023-04-05



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