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無知は大罪 [評論]



昨年の後半から体調を崩し、これまでのように書くことが難しくなってきました。
歳ですから仕方ありません。
もしも、更新が途絶えたら、「「ついに、くたばったか」と思ってください。
もう、この国は壊れ始めています。時間がありません。
全く、役には立っていませんが、「子供達の未来を守りたい」と願っています。

昨年の7月、経常収支の季節調整値が赤字になったそうです。
貿易収支ではありません。経常収支です。貿易収支は、ずっと赤字です。
これは、8年ぶりだそうです。
コロナ、ウクライナ、資源高騰、天候不順、円安等々の異常事態によるものであることは否定できませんが、では、今年からは、元に戻るのでしょうか。
そうはならないと思います。インフレに関しては、今年が本番になると言われています。
戻って欲しいとは思いますが、簡単なことではありません。それに、新しい異常事態と呼ばれるようなことは、常に起きるからです。それは、コロナ、ウクライナ、資源高騰が予測されていなかったことを見れば、予測されていた天候不順、円安に対して対応できなかったことを見れば、一目瞭然です。
つまり、今は、異常事態くらいでは、びくともしないほどの国の体力が必要とされている時代なのだと思います。
日々、体力が衰えている日本にとっては、厳しい時代です。
では、体力がないと何が起きるのでしょう。
いろいろな不具合が起きますが、これまでも、何度も言及しましたが、致命傷になるのが、円安です。
どんどん、衰退が可視化されてきたこの国に、投資をしようとする人はいません。
投資する価値のない国の通貨は、誰も相手にしてくれません。
海外でも、日本の経常収支の赤字は報道されています。
日本にとって、最後の砦であった経常収支が赤字転落したことで、中国の報道では、日本が、2023年にリセッションに入るとしています。確かに、円相場は、経常収支の黒字で維持されていた側面が大きいのですから、中国の報道が的中する可能性はあります。
一時的に150円まで円安になりましたが、あれは、日米の金利差による円安という側面が強かったからで、まだ、国力衰退は織り込まれていません。
私が心配している円安は、1ドルが、1,000円とか、10,000円という円安です。
いや、国際通貨としての価値を無くす日が来ることを心配しています。
タイのバーツ、リトアニアのリタス、トルコのリラ、チリのペソ、エチオピアのブルと同じ扱いの通貨になるのです。
「円安なんて、俺には関係ねぇ」と言う方もいると思います。
それは、勘違いです。
1ドル1000円になれば、電気代は今の10倍になります。もちろん、電気代だけではありません。生活費が、今の10倍必要になるのです。もしも、月額20万円で生活している人がいて、物価の高騰に連動させて、月収を200万円に高騰させることが可能なのでしょうか。いや、もっと、分かり易く言えば、20万円で生活をしていた家族に、明日から、「2万円で生活しろ」と言うことと同じです。
不可能です。
ただ、円安は、明日、突然、1000円になるわけではありません。ですから、多少の時間的な余裕はあります。多分、半年とか1年は、1000円にはなりません。それでも、300円でも、500円でも、耐えられないと思います。
そんな円安トレンドが、いつから始まるのか、誰も知りません。私にも、わかりません。
それでも、このままであれば、その日は、必ず、やってきます。素人の私でも、その程度のことは、保証できます。もちろん、私が保証したって、何の役にも立ちませんが。
しかし、この国では、そんな議論がありません。
かなりの数の人が、その事を知っているのに、誰も議論しません。
一致協力して、大人の対応をしています。
これで、いいのですか。
では。
なぜ、議論すらしないのでしょう。
その答は簡単です。
それは、誰一人、解決策を持っていないからです。解決の目途も立たずに議論すれば、責任論が出てしまうから、議論できないのです。
1ドル1000円の時代が来ることが予見できる人は、原因が「国力衰退」にあることを知っています。しかし、余りにも課題が大きすぎて、糸口さえ見つけられません。だから、議論ができないのです。
立憲民主党は「さあ、政権交代だ」と騒いでいます。
政権を交代して、どうするのですか。
立憲民主党の皆さんは、この国の「国力衰退」を、どうやって止めるのですか。いや、「国力衰退」という原因にさえ気付いていないのではありませんか。もし、原因を知っていれば、国会で、「政治とカネ」の議論ばかりしているのは、なぜ、なのですか。
もしも、立憲民主党の皆さんが、ほんとに、国民に対して責任を持っているのであれば、本物の議論をしなければなりません。口では、国民とか、国民生活という言葉を使いますが、何もしないのですから、選挙のためだとしか思えません。
社会党全盛時代もそうでしたが、国会で、何十年も「政治とカネ」の話しかしないのは、野党の皆さんも、国民生活を守るという行動をしていないということです。国民生活を守るためには、「国力衰退」を止めるしかないのです。野党の皆さんは、そんな行動をしているのですか。重箱の隅の、その又、隅をほじくり返して「政治とカネ」の話をして、国民にどんな利益があるのですか。「生活に苦しむ人が大勢いる」と言うのであれば、その原因と解決策を見つけてください。それが、国民生活を守るという言葉の意味です。
野党の支持率が低迷しているのは、課題を把握していないだけではなく、選挙対策しかしていないところに原因があるのです。
もちろん、自民党を擁護するつもりは、さらさら、ありません。
ひどいものです。
防衛費増強予算に蟻が群がっているのを見ても、自民党に国民生活を守る意志は、全く、ありません。国土も、国民も、国民生活も、守るつもりはないのです。
増税と社会保険料増額の議論だけは、熱心です。
国民の皆さんは、これでいいのですか。
給料は上がらない、負担は増え、物価も上がる。
どうして、「俺には関係ねぇ」なんて言えるのでしょう。
「下々」は、耐えればいいのですか。
ドツボに嵌るのは、皆さんなんですよ。
それなのに、国民の皆さんの基本姿勢は、「俺には関係ねぇ」「ふむ、ふむ」です。
これ、違うと思います。逃げている場合ではないと思います。なぜなら、逃げ切れないからです。主権者として、課題と向き合うという選択肢しかないと思います。
知らないとは思いますが、皆さんには「子供達の未来を守る」という責務があります。例外はありません。国民の皆さん、全員に責務があるのです。
国民の皆さんは、本物の議論をしない政治家と同じです。
何もしない政治家に罪があるのは間違いありませんが、そんな政治家を野放しにしている国民の皆さんの罪は、もっと重いと思います。この国の主権者は皆さんです。国家運営の仕事を政治家に外注していますが、責任者は、あくまでも、国民の皆さんなのです。
どこの国でも同じですが、国民意識を越えるような政治は、存在しません。
国民が無責任であれば、政治も無責任になるのです。
この国が衰退しているのは、政治家が悪いのではありません。いや、政治家だけが悪いのではありません。国民の皆さんが。輪をかけて悪いのです。ですから、国が崩壊すれば、国民が責任を取るのです。これ、人間社会の基本ルールです。
国民の皆さん、全員に、責任があるのです。ですから、国民の皆さんが乗り越えるしかないのです。
どうして、こんな簡単なことが無視されるのか、ほんとに、不思議です。
言葉の定義をしないから、「なあ、なあ」「まあ、まあ」で済ませるから、袋小路に追い詰められて右往左往することになるのです。
無知は怖いです。
皆さんは、人間社会の基本ルールも、自分の責務も知らないのだと思います。
知っているのに知らんぷりをするほど根性曲がっているとは思えません。だって、基本、皆さんは「いい人」なのですから。
皆さんは、ただ、ただ、無知なだけなのだと思います。
もちろん、無知だったら、お目こぼしがあるなんてことはありません。
無知は、重罪です。
相応の償いはしてもらわねばなりません。
無期懲役か死罪の二択です。
今日の食い物を手に入れるために全ての時間を当てる生活をしてください。もちろん、手に入らない日もあると思います。次の日は、今日よりも頑張ってください。それでも手に入らない時は、次の次の日に、何とかしてください。最低でも水と、煮沸する薪だけは確保してください、1週間くらいは、水だけで生きていけます。それでも、手に入らない時は、諦めてください。なに、死ねば終わります。それが、皆さんの償いの方法です。北朝鮮では、一生、満足できる食事をすることなく死ぬ人が大勢いると思います。皆さんは、どうして、北朝鮮のようになりたいのか、不思議でなりません。
無知は大罪だと思います。


2023-01-01



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