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Fの感想文 [文学系]



****** [ F ] ******


F02
大胆。
その大胆さに拍手を贈ろう。
正解発表で、作者が女子か男子かを知りたい。
もし、女子なら、意識して女子を抑えたのか、もし、男子なら、背伸びをしたのか。
親はリアルに描けているので、どこか漫画に登場してくる主人公にも見える。
自分の娘が「男になりたい」と言ったら、どうするか。
私は、きっと、「いいんじゃない」と言いそう。
私は、無責任な父親かもしれない。
いや、そもそも、誰かが誰かの責任を背負うことなどできないのだ。
怒る父親の気持ちの方が、私には理解できない。
でも、こういう親父、いるんですよね。

F03
重厚。
まるで、千年も万年も遡ってしまったようだが、心地よい。
その豊富な知識には頭が下がる。
特に、主人公が名もなく朽ちていくのが、秀逸である。
感想文まで、似てきてしまいました。
これだけの影響力を持てるのは、すごい、と思います。
こんな作品が書ければ、いいのにな、と羨ましく思いました。

F06
Fにやってきて、そういえば、イルカに乗った少年が話題になっていたような気がする。
でも、あの歌は1200年前に流行した歌のはずだから、知っている人はいないはず。
だとすると、覆面作家の中に異星人が紛れ込んでいるのか。
でも、ココが可愛いから、許すとしよう。
スルスルと読ましてもらいました。
もう少し字数があれば、ドラマになったのに。
ほんと、6,000字はきつい。

F07
Eグループにも哲学がありましたが、今回は哲学の豊作の年なのでしょうか。
いたずら好きの老師なんて、かっこいいじゃないですか。
もちろん、初々しい若者の魔術師も、いいです。
皆、いい人ばかりです。
私も、悪意のない魔術の世界へ行きたくなりました。
それとも、人間社会が腐りすぎたのでしょうか。
これが、ファンタジーというもの、なのですか。
ええ、私は、未だにファンタジーが理解できていない爺です。

F08
次の文章で、この作品を読んでよかったと思いました。
「風もないのに一定間隔で長い黒髪がなびいていた」
誰でも、そう思うんだ。
それと、正義の味方は、いつでも、生き返る。
数十年前のアニメでは定番でした。
アニメ作家の神経は、どうなっているのだろう。
ガンダムでは見なかったし、最近のアニメでは、あの表現はやめたのだろうか。
そうだとすると、懐かしい気がする。
ただ、ガンダムでも、巨大岩石の飛び交う宇宙空間で、宇宙船が直進しているのが、わからない。広大な空間があるにもかかわらず、岩石群の中へ突入していくのは、なぜ。
宇宙船より大きな岩石が、宇宙船の横を猛スピードで通り抜けていくのに、船内でコーヒーを飲んでいられるのは、なぜ。すれ違えば、時速300キロでしかない新幹線だって揺れます。質量の違いなど実感出来ない地球人の疑問なのだろうか。ま、そこがファンタジーの醍醐味なんだろうけど、ついていけない。私のリアリティーの許容範囲が狭いということなんだろう。
「宇宙戦艦ヤマト」が始まったのは、私が社会人になって数年後です。当時は独身寮にいましたが、残業を拒否して、晩飯をそそくさと食べて、テレビのある娯楽室で場所取りをしたのを覚えています。当日は、娯楽室が満室になりました。また、過去に観た映画の中の総合一位は「風の谷のナウシカ」です。決して、ファンタジーと遠く離れた場所に住んでいるわけではないのに、「十二国記」や「No.6」が読めないのはなぜなのだろう。多分、ゲーム機が存在していなかったことに原因があるのではないだろうか。でも、冬木洋子さんも、ネジ子さんも、小野不由美さんも、あさのあつこさんも、ファンタジー書いているし、やはり、個性の問題なのかな。よくわからない。

F10
物語です。
いいですね。
ちょっと、武士道シックスティーンを連想しました。
でも、兼人、このままで、大丈夫なのだろうか。
誰かを救っている場合じゃなくなるかも。
この6,000字はプロローグに過ぎない。
そして、ドラマが始まるのです。
とても、楽しく読ませてもらいました。

F11
ああ、よかった。
ハッピーエンドだ。
プロットがしっかりしている。
もちろん、文章にも癖がなく、とても読みやすい。
ただ、これは私の偏見でしかありませんが、これがファンタジーでなければと思ってしまうのです。
異質の海に飛び込むのは、結構、負担が大きいことに気づきました。
現世に戻らなくては。


2016-02-29



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