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覆面企画6を終えて [文学系]


意気込みと後書きを同時更新です。
これは違反ですが、鉄板ですから、ご勘弁を。
ちょっとだけ、感想文もおまけに付けました。



意気込みテンプレート

■作者名
jiji

■自己紹介、プロフィールページはありますか?
ありません。
ブログでは、年齢不詳、性別不詳、経歴不詳になっています。
プロフィール的なものという意味では、ブログのカテゴリーの文学系の中に「文学との出会い」という記事があります。参考にはならないと思いますが。

■好きな(得意な)ジャンルはなんですか?
得意なジャンルはありません。
好きなジャンルだと、FTを除いた全てのジャンルです。
十二国記の1冊目で挫折しましたので、自分にFTの世界は無理だと思いました。
不思議ですね。漫画やアニメは、好きなのに。多分、そういう世代なのでしょう。
「サスケ」を読んだ時の衝撃は、今でも憶えています。「ナウシカ」を観た時の感動も、憶えています。それなのに、十二国記には入っていけませんでした。

■好きな作家さん&作品を教えてください。
今は、原田マハさんに夢中です。
全部、好きです。
文庫本は読んでしまったので、困っています。
単行本に手を出すようなことがあれば、病気です。

■最近読んだ本の中で、オススメの1冊と言えば何ですか?
やはり、原田マハさんの「さいはての彼女」でしょうか。

■創作以外の趣味はなんですか?
読書です。
ほとんど、活字中毒です。
大昔に創作で生計を立てようとして失敗し、読む人になったのですが、書籍代がかさみ、その節約のために創作を再開しました。実に不純な動機だと自分でも思います。

■今まで、覆面作家企画に参加されたことはありますか?
覆面作家企画5に参加しました。

■前回参加時、あなたの作品はどなたの作品だと推理されましたか?
誰も勘違いをしてくれませんでした。完敗です。

■前回と同じブロックだった作者さん、今回もいますか?
みずきあかねさん。
楠瑞稀さん。

■この作品を書くのに、どのくらい時間がかかりましたか?
10日。

■ズバリ言って、今回、あなたの作品を推理するのは簡単ですか?
簡単だと思います。
探偵さんの力量は半端ではありません。

■この企画のために書いた作品、他にもありましたか?
物語を3つ考え、2つ書きました。

■その作品を提出しなかった理由は?
よくわかりません。もう一つの方が隠れることができたのかもしれません。

■この企画への参加作品以外で、一番最近書いた作品は?
「告発」です。

■その作品は、推理のための重要なヒントになりますか?
どうでしょうか。

■企画への意気込みをどうぞ
前回、理不尽な作品だと多くの方に嫌われました。
ですから、今回は。
ハッピーエンドか。
ファンタジー作品か。
もっと理不尽な物語か。
悩みましたが、多分、無益な悩みだったように思います。
当てられても、当てられなくても、楽しいのですから、それでいいです。
私を除けば、平均年齢は、多分、30代だと思います。そんな皆さんが、子供のように、目をキラキラさせている様子は、とても素晴らしいです。世の中に、そういう場所が少なくなったように感じています。そんな場所の片隅にいることだけで、それだけで充分です。

どなたかの意気込みテンプレートで「主催のネジ子様に心からの感謝を捧げるとともに、一参加者として楽しい企画になるよう精一杯頑張ります」というコメントがありました。
覆面作家企画が楽しいのは、皆さんの努力の結果だと思います。
でも、そんな場を提供してくれたネジ子さんには、脱帽です。作業量と気遣いは大変な負担だと思います。ありがとうございました。



後書きテンプレート

■参加ブロック、作品番号、作品タイトル、
Gブロック G09 火球少女

■ジャンル
学園・スポーツ・ラブストーリー

■推理をかわすための作戦は?
ジャンルとハッピーエンド

■作品のネタを思いついたきっかけは?
やはり、ワールドカップのメッシ
メッシがボールを持つと、人が集まります。その群衆の中から、メッシとボールだけが出てくる。アニメではよくあるシーンのようで、楽しかった。

■ストーリーの構築において気を使った点、苦労した点などあれば教えて下さい。
ひたすら、ハッピーエンドを目指して
ともかく、6,000字が、私にとっては苦行でした。

■その作品の続編または長編化のご予定は?
気力があれば。
でも、ラブストーリーは似合いませんから、書かない、いや、書けないと思います。
覆面用に考えた3つの物語の内、時代物のプロットを作り始めています。不条理と理不尽と欲が、山盛りの時代物です。
一度、時代物の長編を書いてみたい。

■その作品で気に入っている箇所はどこですか?
魔物になるところ
ある日、公園で遊ぶ2歳か3歳の女の子が、女を演じているのを見て「魔物だ」と思いました。うちの娘は、髪にリボンをつけていないと男の子に間違われ、その後も男前を通しましたので、魔物になりそこなったのかと心配しましたが、魔物にも種族があることが判明しました。少し変わり種の魔物になったようです。目出度し、目出度し。
一方、男は、生まれて死ぬまで単細胞を貫きます。だから、いくつになっても夢を追いかけます。騙されても、騙されても、まだ魔物の存在に気付かずに、また騙されます。でも、それは騙されているのではなく、男が勝手に勘違いしている独り相撲なのです。
私も、勘違い組ですが、結構、それでいいのかも。これ、負け惜しみです。

■推理期間中、褒められた点は?
「クリアミス」なのか「クリヤミス」なのか、1分後にはわからなくなっていると思います。「ダイアモンド」か「ダイヤモンド」か、もわかりません。時代を感じてしまいますが、仕方ありません。時代のせいにしてしまいましょう。
少し意味は違いますが、前回も「ウインナ」と「ソーセージ」で失敗しています。これは、明らかな失敗です。基本的に、カタカナに弱い、かも。これは、推理のヒントかな。
次から、気を付けます。

■推理されてみて、いかがでしたか?
驚き。
前回も、今回も、鉄板。
「鉄板と呼ばれた男」になってしまいました。
かっこ悪っ。
でも、鉄板組って、多いよねって慰めています。
「へへへへへ」と笑えたら、どんなに爽快か。
覆面企画の探偵さんの力量は、プロの領域だと思います。
私が警視庁刑事部長だったら、ヘッドハンティングしたいと思います。
ただ、仕事になってしまうと楽しくありませんので、すぐに辞表を出しそうですが。

■正解以外に、あなたの名前があがった作品はありましたか?
ありません。

■あなたの作品の作者だと推理された方はいましたか?
いません。

■推理してみて、いかがでしたか?
私に推理は無理です

■あなたの推理はどのくらいの正解率でしたか?
せめて、娘の作品だけでも、と推理してみましたが、正解率、0%でした。

■この企画に参加して、改めて気づいたことはありますか?
この国には、いい人が圧倒的に多い、ということ。
多くの才能が埋もれていること。
そして、覆面は女子率が高いこと。プロの作家も女子率上がっているし、国会議員もこのくらい女子率が高くなれば、日本の政治も変わるかもしれない。人口の半分は女性です。では、女性が選挙で男性に投票するのは、なぜなのだろう。それは、女性だから。実にわかり易い法則です。国会議員の女子率は、簡単には上がりません。
でも、テレビCMにもありますが、「僕は将来総理大臣になって、君をファーストレディにする。だから、付き合ってほしい」と言う男子に対して「ごめん。私が総理大臣を目指しているから」と断るシーンがあります。こういう女子が増えれば、日本は変わるかもしれない。これも、革命の一手法なのかもしれません。あっ、申し遅れましたが、私はこの国は革命でしか変われないと思っています。
私は、ブログで小説と評論を書いています。どちらも、テーマは「理不尽」ですが、評論の内容は、日本崩壊です。12年後に、この国は亡び、6,000万人から1億2,000万人の犠牲者が出るという、小説のような時事評論です。もちろん、ファンタジーではありません。実際に起きることです。その中で、この国を救えるのは市民革命しかないと書いていますので、革命の話が出てしまいました。

■参加作品の中で印象深いタイトルの作品をあげてください。
「この気持ちにつける名前をまだ知らない」

■参加作品の中で面白かった3作品&一言感想、お願いします。
これは、あくまでも、個人の趣味です。
尚、ファンタジーに関しては、小野不由美が読めないのですから、好き嫌いを言う資格がありません。一度「ファンタジーを書いたぞ」と自慢げに言いましたが、「これ、ファンタジーじゃないじゃん」と言われました。しょんぼり。
ですから、覆面の中では肩身が狭いです。
私の選考基準は、こんな人にプロの書き手さんになってもらいたいという基準で選びました。読みたい本が少なくなってきて、困っているのです。皆さん、早くプロになって。
私が好きな小説は、1行読む毎にその世界が「見え」てくる「物語」です。
昔、まだ女流作家が少なかった頃、女性ならではのきめ細やかさが好きになれず、数十年、女流作家を読んだことがありませんでした。男性作家の本も読む本がなくなってきて、再び、女流作家に目を向けましたが、驚きました。今は、女流作家をむさぼるように読んでいます。私がやっていたのは、ただのハラスメントだったのかもしれません。
私の好きな作品(無理矢理、強引に、3つに絞りました)。
[D04] アマヤドリズム
[D11] 葬送
[E03] 火を目指して飛んでいけ
正解発表の前に、選びましたので、男性の作品か女性の作品かはわかりません。偏見はなくしたつもりですが、もしも、この3作品の作者が全員男性だったら、ごめんなさい。まだ、偏見があるということです。
3作品だけ書きましたが、私の作品を除いて、多くの方に可能性を感じています。
ぜひ、いい作品を書いてください。
皆さん、楽しい時間をありがとうございます。
参加者の皆さんに、愛を。
探偵の皆さんに、増量した愛を。
私の作品を、うっかり間違ったふりをして、ミスジャッジしてくれる探偵さんには、最大の愛を。いません、でしたが。
でも、ネジ子さんには、無条件で最大の愛を。




感想

参加させてもらったお礼に何かしなければ。
でも。
推理なんて、100年早い。
パワー不足で全作品の感想は書けない。
で、1グループ4作品の、ごく短い感想を書きました。
感想と言うよりは、つぶやきと言った方がいいかもしれません。
これ、「お礼に、私も感想を書いた」という自己満足です。
最初から推理を放棄していますので、どなたのサイトにもお邪魔していません。作品を作品として読んだ素直な感想です。しかも、読者目線です。
また、正解発表の前に書きましたので、女性の作品か男性の作品かわかりません。
女性の作品の感想は難しそうです。
しかも、覆面参加者の男子率が10%以下だとすると、大変危険。
いっぱい、山のように、地雷を踏んでいるのかもしれません。
どうか、大目に見てください。
ツイッターでは、サイト年齢が話題になっていました。
私は「意気込み」で覆面参加者の平均年齢30代と書きましたが、実際には、どうなのでしょう。夢を膨らませると、40代? 50代?  60代?  70代? そんなわけないか。えっ、そうなの。まだ、私でも射程圏内? いくらなんでも、それは、ないか。
実年齢は関係ありません。皆さん、十分に若いです。
参加者の皆さんにとって、今回のお題の「火」は、どうも、あの世と繋がっていたように思えます。小説を書く人は、比較的、あちらの世界にも近い場所に立っている人が多いように感じます。それは、一般人よりも、想像という力を日常的に使うからかもしれません。
このお題は、そんな人達に火をつけてしまったのではないかと思っています。
生と死の間に、火がある作品が多いと感じました。
なぜ、お題が「火」になったのか、ネジ子さんの後日談があるといいなと思っています。



A03 「鬼の泪」
三浦しおんを連想しました。
ファンタジー色を抜くと、悲しいシリアスになります。
それでも、「鬼の所為」にしてしまいたいことは、この世にいっぱいあります。
だから、きっと、鬼の所為で正解なのでは。
最後に、主人公は自業自得だと言っているが、そんなこと言ってると壊れちゃうよ。
人間は、誰かのせいにして、悪事を働く。それが宿命なのです。
目をつぶってみたって、理不尽は消えてくれません。
ただ、人間は悪に染まってからでも、優しさに戻ってこれるのです。
余談ですが、若者は、寮生活に憧れるものなのだろうか。私には、よくわからない。
ハリポタの影響?
男子寮でも、女子寮でも、きっと、臭いと思う。かなり。

A08 「dead???:エンドorスタート」
なかなか複雑で面白かったです。
ちょっと、文字数が足りなかったかもしれませんね。
文字数無制限で、書きたいように書けば、もっと面白くなると思う。
よりによって、枝豆で窒息、とか、結構、受ける。
ただ、姉が死んでいて、ここで、弟が死ぬと、この親は子供を二人とも失うことになります。親の気持ちを考えると、運命が変わって、とても嬉しいです。
この世にも、おせっかいな死神がいれば、いいのに。

A09 「火消し参り」
私も、火を消しに行ってみたい。
でも、お墓は怖いし。
そもそも、あれは、ただの火ではありませんし。
あの、消された火は、どうなるの。
「そういうものなの」でしたね。
それでも、絶対に怖いよね。
そんな中、けなげに火を消す仕事に従事する女の子。頑張れ。
それよりも、私は、お父さんに感心します。こんな怖い仕事、男には無理ですって。
女子に任せるべし。イタコだって女子の仕事です。
ハローワークに行って、こんな仕事があったら、どうしょう。

A10 「キャンドル・ミッドナイト」
一緒に旅を満喫しました。
でも、これで、終わり?
終わり?
滅茶苦茶、欲求不満です。
清々しい文章と、背徳感と、恐怖の予感があって、これで、終わり。
プロローグのプロロで終わってしまったようで、この気持ち、どこへ。
お願いします。
もう少し、書いてください。

B02 「誰か」
「僕は彼らの関係を薄ら悟り始めていた」って、どんな関係。
私には、読み終わっても、わからなかった。
不幸の続きが不幸で、最後も不幸で終わる。
炎の中で、うごめく気配は、不幸の延長戦。
不幸を見ている人も、不幸。
不幸を伝えることは大切です。そういう意味で成功している。
幸福とは自分の中にしか見つからないものだからです。
健康で、文章が書けて、覆面にも参加できる。こんな幸福は滅多にありません。
爺、丸出しで、ごめんなさい。
できれば、隣家の火が延焼し、主人公も火の中。
現世とは、そういうものなのでは。
それでも、ハッピーエンドになるフィクションがあれば、嬉しい。
ないよね。

B09 「狐の嫁入り」
この作者は、時代小説をかなり読んでいるように感じました。
宇江佐真理の作品だと言われても、信じたと思う。
お紺ちゃんのたくましさと太吉の人の良さ、平成時代でも通用する。
それにしても、これだけの文字数で、ここまで書くとは。
「おぬし、なにもの」
無料で読めて、ちょつと、得をしたような気分です。

B10 「kindling!」
ファンタジーは、よくわからない。
でも、ファンタジー音痴の私でも、情景が目の前に広がる。
そこがいい。
お題が火ではなく、水だったら、作者はどうしたのか。
放水車になっている女の子を想像して、ニヤついてしまった。
どちらにしても、女は魔物、なのです。

B11 「夜の灯しびと」
年寄りの私でも、瓦斯燈を見たことはありませんが、見えるようです。
瓦斯燈に点火する光景を画いた絵があったような記憶があります。
きっと、このおじさんも山高帽を被っていたのだろう。
この作品を書いたのが男性だったら、私の天地は逆になります。
私には想像すらできない女性目線が随所に出てきます。
こういう作品が書ければ、覆面かぶれるのに。

C03 「時よ止まれ、汝は美しい」
探偵としての素質が皆無な私が、唯一、推理したのがこの作品です。
題名で、間違いないと思い。読んで、いかにも書きそうだなと思い、くまごろうに決定。
ところが、あっけなく、本人に否定されました。
最後に悪魔と取引する場面がありましたが、取引しないという選択肢があったのだろうかと考えました。ほとんどの男は取引するでしょう。そうだろうか。
謎の女、水浦あかり。その爽やかにみえる笑顔の向こうには、何があるのか。
本物の恐怖は、この先にある。きっと。
私的には、推理だけではなく、困った作品になりました。

C06 「あの温もりを思い出せない」
これは、困った。
年齢のせいか、頭の中で一生懸命、助言を探している自分がいる。
その全部が、当てはまるようで、無意味のようで。
カウンセリングしてる場所じゃないだろ、と思い、読者に戻る。
それだけ、作中に引き込んでくれたわけで。
困りました。
でも、もしかして、本気で悩んでる。
まだ、言うか。

C08 「火刑に処す」
胸苦しいお話でしたが、この話、好きです。
幼いころは、胸苦しくなると、ほんとに、息が出来なくなるように感じたものです。
ところが、次第に、胸苦しさと、呼吸困難に因果関係がなくなり、独立していきます。
これが、大人になるということなのでしょうか。
ついには、胸苦しさを自覚することも無くなります。
幼い時は、大人になりたいと思った愚かな時間がありました。
今は、なぜ、幼い時間は、あんなにも短かったのだろうと不平を言っています。
もっとも、この年齢で胸苦しくなると、心筋梗塞です。
気を付けなくては。

C11 「この気持ちにつける名前をまだ知らない」
先ず、この題名に、やられました。
この方は、きっと、詩作もやるのでしょう。
今回の、私の個人的なお題は、どうも、「女は魔物」だったようです。
多くの皆さんが、魔物を書いている。
現実の男は単細胞で、強そうな幹や枝を持っていても、根が浅いものです。
実際の女は、細い幹としなやかな枝に見えますが、その根は大地にしっかりと食い込んでいます。そして、悩みを栄養にして、着実にその根っ子を太く揺らぎのないものにしていきます。
これは、宿命なのでしょう。根性という言葉は、この男女差から生まれたのかも。
儚き者、そなたの名は男。

D01 「とある罪人の告白」
主人公の朔は、どうするのでしょう。
守人ですから、今で言えば公務員なのでしょう。
公務員ですから、罪に問われることはなく、うやむやになります。
でも、依願退職はしなくてはなりません。
朔の、その後。
山の中の大きな岩に向かって鑿を振るう出家者の話を読んだことがあります。
一生かけて、岩に仏像を彫りこむのです。
人の心は、それで救われることもあるのでしょうか。
贖罪そのものが、不可能事に思えてしまう。
どうすれば、ハッピーエンドになるのだろう。

D02 「顔」
これは、なに。
5回も読んでしまった。
でも、まだ、わかんない。
わからなくても、読み返してしまう魔力。
段々、自分が又吉になったような気分になってくる。
女狐に騙されて、狂ってみるのも、乙かもしれない。
いや、でも、わかんない。
ファンタジーということに、しておこう。
ファンタジーでも、やっぱり、魔物は魔物。

D04 「アマヤドリズム」
多くのプロ作家が音楽物を書いていますが、その定番は学園物です。
主人公が悩み多き営業ウーマンで、メンバーは3人。でも、全世代網羅。
いや、いや、雨と悩みが参加しているので、メンバーは5人。
これは、新しい切り口なのではないかと思います。
後書きテンプレートにも書きましたが、私の中ではベスト3に入っています。
いい作品なので、敢えて、苦言を書きます。
あの雨音の擬音、あれをもう少し工夫してくれると嬉しいです。
アニメに出来て、小説や漫画では出来ないこと。それが、音楽です。
アニメでの音楽の力は、強力です。
小説に音楽を持ち込めれば、これは、世紀の大発明です。
なんか、無茶言って、ごめん。

D11 「葬送」
素晴らしい。
何度でも言いますが、素晴らしい作品です。
これだけ短い文の中に、周到なプロットがある。
思い出語りが好きではない私が、納得してしまった。
でも、ベスト3にだけは、クレームをつけます。
「あなたがいて、ただいまとあなたが帰ってきたら」で「うっ」と停まりました。
このお母さんだったら、「あなた」よりも「あんた」の方が、一直線だったのかも。
こういうクレーム、私は嫌いです。ごめんなさい、許してください。

E02 「キドニーパイをひとくち」
料理物は、この20年で、ジャンルを確立したのだろうか。
私は、自分で料理をしますが、料理物を書く勇気はありません。
だから、料理物を書く人を尊敬してしまいます。
しかも、この作品の料理は、全部、カタカナ料理です。
食べたこともない、見たこともない料理ですが、夢を膨らませてしまいます。
美味しい料理の中に、人間関係というスパイスを効かせて、物語になっています。
この先の、ストーさんを見てみたいです。できれば、ロンドンを舞台にして。
辛い境遇の中から生まれる、最高のキドニーパイを食べたい。
少し、塩味を抑えておいてください。きっと、私の涙が味付けしますから。
ところで、キドニーパイって、どんな味 ?
一度も食べたことがないのに、無性に食べてみたい。

E03 「火を目指して飛んでいけ」
泣いてしまいました。
まさか、覆面で泣けるとは思いませんでした。
老人は涙腺も老化していると言われますが、それが原因ではありません。
日常と風景と天上が見渡せるような、心地よさ。
邪悪な心にさえ潜む優しさ。
物語になっている。
最高です。
ベスト3ですから、敢えて、苦言を。
数行でいいから、「たまちゃん」を書いて欲しかった。
くどいですが、最高です。

E05 「グラスキャンドルライト」
あれっ。
愛の引き摺り女って、実在するんですか。
フィクションの世界でのことですよね。
あっ、これもフィクションか。
憎しみは引き摺れますが、愛は忘却という小さな箱に仕舞われますよね。永遠に。
これ、フィクションですから、当然、フィクションですよね。
ま、逆バージョンは存在しないでしょうから、これも、ありなのか。
いや、やっぱ、ありえない。
タクのバラードは、多分、本音なのだろう。
男は、一生でも引き摺ることが可能です。
これ、作者、男の人?
それとも、地雷?

E12 「プロメテウスの崖」
文字数を数えていませんが。
たとえ、6,000字を越えて10,000字だったとしても。
私は、納得できません。
私が書けば、20,000字は必要です。
超短編を読んだ気がしません。
これなら、戦闘場面で、思い切り文字数が使えます。
この文字数で、ここまでの内容をどうすれば納めることができるのか。
これは、才能だと思います。
澄んだ目で遠くを見つめる女戦士を想像してしまいました。
この方が絵も描くのであれば、主人公の絵を見てみたいです。

F06 「夕星☆えとらんぜ」
文武両道超絶美形、人格者。完璧超人。
おい、おい。
たとえ、金星の調査隊員でも、こんな男を許すことなどできないぞ。
加賀瀬修暗殺団を結成だ。
暗殺団団長に推薦しようとしていた森ちゃん。
団長候補が恋をしたのでは、洒落になりませんよ。
これは、文武ヘロヘロ超絶非美形、人格破綻者、完璧落ちこぼれの泣き言です。
でも、森ちゃんは恋に堕ちるのです。女ですから。
えーい。やけくそだ。エールを贈っちゃおう。
森ちゃん、頑張れ。

F07 「火のないところに煙をたてるお仕事です」
怖エー。
これは、絶対に、ホラー小説に違いない。
そう思いたくなるほど、リアルな物語。
いいですね。
小説は、こうでなくっちゃ。
こんな感想書くと、また、嫌われるかも。

F08 「凱旋の火矢は墜されたし」
この方も、きっと鉄板と呼ばれているのでしょう。
これを、フェイクでは書けません。
厚さ5ミリもあるような革製の背表紙の本を手に取ったような感触です。
文章も重厚で、この物語を語るに相応しい。
ただ、6,000字は、読者を欲求不満にさせます。
戦いの様子も、人間関係も、時間の流れも、もっと、もっと、知りたいです。
主人公の人生は、きっと、簡単な25年ではなかったと思います。
そして、孫をその手に抱いたときの主人公の胸の中に吹く風を感じてみたい。
ぜひ、長編で書いてください。
もしも、次の覆面が開催されたら、この方の文章を真似してみたい。ネジ子さん、その時は、同じグループに入れてくださいね。

F10 「灯油あります。」
この方の年齢を知りたい。
私よりも、年上??
真空管ラジオを組み立てた経験があるとか。
ただの博識ではない、体験したことがあるような知識。
無条件で、この作品、大好きです。
理数系に弱い私は、ニヤニヤして読みました。
でも、理数系に強くないと、こういうものは書けない。残念。
すぐにでも、文庫本で出版してもらいたいけど。
正解発表の後で、サイトにお邪魔します。

G01 「いきたいと希う」
行き場をなくした時、伊織や大和に出会えたら、どんなに楽だろう。
生きたいと死にたいは、どうして両立するのだろう。
死にたいと思うと、部屋の隅にある埃も、天井の染みも、見えない空気さえも、ものすごく大事なものに見えてくる。死にたいけど、生きていたいんです。
多分、狂気と道連れにならなければ、あちらの世界へは行けないのだと思う。
そんな時、死にたい気持ちを持ち去ってくれる幽霊に出会えたら、とても嬉しい。
大丈夫。杏奈は、まだ生きていける。
いじめで自殺した子供達は、伊織や大和に遭えなかったのだろうか。
それが、とても、悲しい。

G02 「火宅咲(わら)う」
親にギャーギャーと言われて育った人は、少なくないと思います。そして、子供の頃に受けたギャー爆弾は、結構、尾を引くのです。
私の場合は、比較的、そんな被害に遭うこともなく、おかげで自堕落に育ってしまい、自業自得だと後悔していますが、この主人公は、追いつめられてしまったようです。
どちらがいいのか、私にはわかりません。
他人様の人生ですから、出る幕はありませんが、できれば、生きていて欲しいものです。
先日、北海道で祖母と母にギャー爆弾を落とされていた17歳の女子高生が、祖母と母を殺すという事件がありました。これも、悲しすぎる事件です。大人の思い込みが悲劇を引き寄せるのだとすると、大人は、私も含めて自分を振り返る必要があるかもしれません。

G04 「蝋燭」
これは、復讐劇ですよね。
でも、これでは心中劇になってしまいます。
自分だけの逃げ道を作っておきましょうよ。
でも、島の管理者へはキャンプをするという交渉を自分でしています。
つまり、最初から、完全犯罪を諦めています。
計画しましょうよ。完全犯罪は可能です。
姉と妹と一人の男、数が合いませんし、妹は男を愛している訳でもありません。
死んじゃいけません。
これを書いた人、女性?
えっ、これも、地雷?

G05 「金糸雀に雨」
いい話です。
物語になっているお話は、大好きです。
背中に羽が生えていても、団長が横暴でも、いいです。
この作品は、読者の中で、情景が作られます。
雨も、どんよりとした雲も、すでに読者のものなのです。
これは、いい作品の持つ魔術だと思います。
サーカス団についていきたい「よだか」を諭すところは、立派です。
二人が大きくなって、約束を忘れていなければ、また、会えるかもしれません。
でも、生き延びることができるのかどうか、それが不安です。
時々、思うのですが、私達は誰かを思いやる気持ちを、どこかに置き忘れているのではないかと。
感性も想像力もなくした人間に未来はあるのでしょうか。



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