SSブログ

いつか、誰かが [評論]



日本経済の凋落に関しては、これまでも何度となく書きました。
そして、国家運営の最大の仕事が経済力の構築だと書いてきました。
現在の国家運営者が、国家運営を放り出しているのですから、最終責任者である国民が、その仕事をするしか道はないと書いてきました。庶民革命です。
そのためにも、洪水のような情報の海から、私達は、危険を避けるために、自分に必要な情報を選択しなければなりません。この国の新聞やテレビは、政府の宣伝工作を担当する一部局にすぎません。そんな、ぬるま湯の中では、私達に危険を知らせてくれる情報は、簡単には見つかりません。こんな時に役に立つのが、海外の情報なのです。海外の新聞や通信社は、日本政府の広報という仕事を請け負っていないからです。
シティバンクが日本から撤退しますが、イギリスの航空会社も日本路線から撤退を決めたそうです。これは、日本のメディアでもニュースになりました。
情報もグローバル化し、世界のニュースがリアルタイムで日本にも伝わります。
ただ、情報を受ける側の認識次第で、ニュースの価値は左右されます。馬耳東風、暖簾に腕押し、右から左、という場所ではどんな情報が伝わっても価値がありません。
私達庶民にとって、シティバンクという名前も、ヴァージン航空という名前も身近なものではありません。ですから、外資系の会社が日本から撤退したとしても、自分達には関係ないと思いがちです。確かに、直接影響を受ける人は少ないと思います。でも、私達は、そこからメッセージを受け取る必要はあります。
撤退は何を意味しているのか。
それは、日本の世界的な地位の低下です。
確かに、これも庶民に直接の関係はありません。
でも、「お前たちの国は、もう、ボロボロなんだよ」ということを教えてくれているとしたら、真摯に耳を傾けるべき情報なのではないでしょうか。
石田は、この国のいろいろな側面を書き続けていますが、この国がボロボロになりつつあることは事実です。12年後には、国家崩壊まで起こしそうです。
先ずは、気付くことが必要です。
現状を知らなければ、何の対策もできません。
自分の命をかけて、危険を知らせてくれている子供達の声を、私達は聞こうとしません。世界のニュースを聞いても、何も感じていません。200万人を超える若者の無業者や、生活保護に頼らなくては生きていくこともできない200万人を超える人達の声を、私達は聞いているのでしょうか。東北の被災地の人達の、福島原発事故の被害者達の声を聞いているのでしょうか。新しい身分制度が誕生し、非正規労働者という身分に落された人達の声を聞いているのでしょうか。
これらの人達は、崩壊の過程で生じた歪の犠牲者ですから、その声は未来の惨事を警告しているのです。
私達は、感性と想像力を取り戻し、自分を取り戻すことから始めなくてはならないのではないでしょうか。特に、報道機関の皆さんには、朝日事件を他山の石として猛省してくださるようにお願いします。真のジャーナリストになって、国民の味方になってください。皆さんの会社は、国民の購読料で成り立っているのです。
政治家や公務員、その尻馬に乗っている新聞社やテレビ局の人達、電力会社に代表される癒着企業。そんな人たちだけが豊かな生活を保障されている社会は危険です。
経済政策でも、財政政策でも、エネルギー政策でも、社会保障政策でも、国家運営は、既に、破綻しています。失敗の連続です。
このままでは、間違いなく、この国は、地獄になります。


石田は、革命を推奨していますが、左翼ではありません。
もちろん、右翼でもありません。
アメリカの味方でも、中国の味方でもありません。
そして、国家権力の前では、無力な庶民の一人にすぎません。
それなのに、国民から石を投げられるような評論しか書きません。
私は媚を売ることができませんので、左翼の人からも、右翼の人からも、権力者からも、国民からも、アメリカや中国からも、嫌われているでしょう。
これを、四面楚歌と言います。
それでも、私は、皆さんのことが大好きです。
幸福になって欲しいと願っています。
いや、なんとか、生き延びて欲しいと願っています。
でも、現実は、逆方向へと向かっています。
これは、大変、危険なことです。
実際に崩壊が起きて「お前の言った通りだった」と言われても、何の価値もありません。後講釈なんて、屁のツッパリにもなりません。
でも、今は、どうすることも、できません。
お手上げです。
時間だけが、過ぎていきます。


今年も、地球上で異常気象とみられる災害が多発しています。
太陽の活動に異変があるように言われていますが、それが原因なのかどうは解明されていません。でも、異変は現実に起きています。
日本でも、豪雨被害が多発しています。
先月、野菜の値段を見て、私は「あちゃー」と言ってしまいました。
東日本大震災の余震なのかもしれませんが、地震も多発しています。
数十年ぶりという伝染病もあります。
国民の不安感や焦燥感も増幅しています。
御嶽山まで噴火してしまいました。
なんか、変ですよね。
私は、何度も「不幸は束になってやって来る」と書いてきました。
日本崩壊にだけ前兆があるのではなく、一緒にやって来る数々の不幸の前兆も起きていると考えなくてはならないと思います。
今の異常気象はスーパー台風の前兆ではないと言い切れるのでしょうか。風速70メートルは風の津波みたいなものです。東日本大震災の地震や、その余震が、実は東南海地震の前兆だということは考えられないのでしょうか。伝染経路が違うだけで、デング熱は鳥インフルエンザパンデミックの前兆にはならないのですか。「V字回復だ」「景気回復だ」と叫んでいた人達は、数年後の日本経済失速を見ても、回復神話を信用するのでしょうか。不安感や焦燥感が高速で膨らむ心配はないのでしょうか。あれが前兆だったのだ、と後になって言ってみても意味がありません。
国家崩壊、文明崩壊という大きな出来事は、財政という単一の問題が原因で起きるとは考えられません。不幸の束の大きさや複雑さが、崩壊の規模を決めるのだとすると、とても嫌な予感がします。
何か邪悪なものが近づいてくる不安感。
何とかしなければ、と思うのに、何も見つからない焦燥感。
肌がザワザワとするこの感触。
実に気持ち悪いです。
でも、被害を少なくするためには、想像力に頼るしかないのです。
出たとこ勝負では対応できません。
それは、社会保障対応に失敗している国家運営の現状を見れば明らかです。
想像力がなければ、科学も学問も役には立ちません。
自然災害が多発するこんな時期に、人災を起こしてはいけないのです。


石田が、最初に日本崩壊について書いた時の立ち位置は「預言者」でした。
今では、計算式を示したり、背景の出来事を書いたり、国民の意識調査までして、学者もどきの評論を書いていますが、その本質は「預言者」です。
事実の裏取りも、学術的根拠もありません。しかも、預言は将来の出来事ですから、証明する手立てもありません。
ただ、残念なことに、石田の預言は、よく当たります。
しかも、日本崩壊は、預言を通り越して予測になっています。
困ったことです。
確かに、日本崩壊を書き始めた時の出発点は、「啓示による預言」でした。
眉唾物の主張にすぎません。
ただ、その後、結論から遡って種々の事象を見てみると、それが見事に日本崩壊へと収斂していっているのです。ですから、預言ではなく予測にしました。この1年間は、その崩壊への過程を検証してきましたが、予測を否定する事象に出会うことはありませんでした。
これは、予感にすぎませんが、いつか、誰かが、この時代の流れに気付くのではないかと思っています。これほど、明らかな兆候があるのですから、必ず、誰かが気付くでしょう。それが、発信力のある専門家であれば、大きな流れを作る可能性もあります。
私が予測できたことは、誰でも予測可能です。国民の貯金がゼロになることも、餓死者が出ることも、日本が無政府状態になることも、予測可能です。
それは、数字の裏付けがあるのですから、日本社会に大パニックを引き起こすほどの事態になるものと思います。
いつ、そうなるのかはわかりませんが、もしも、その時、数年単位で時間が残っていたとしたら、やるべきことはまだあると思います。崩壊自体は回避できませんが、犠牲者の数を減らすことは可能です。
崩壊による最大の危険は、食糧不足による飢饉です。
間髪を入れずに、全ての国民が農業に傾注することです。
国は、原子炉の後始末に全力を挙げることです。
時間との戦いです。
時間が多ければ多いほど、犠牲者の数は減らすことができます。
パニックになるかもしれませんが、誰かがリーダーシップを発揮し、パニックを乗り越えて生き残りを模索しなければなりません。その時、あれこれと迷っている時間はありません。
奇跡みたいなものかもしれませんが、その時に、この石田の記事に気付いてくれる人がいれば、ほんの少し、時間が稼げるかもしれません。きっと、それは貴重な時間になるものと思います。
キーワードは、食糧と放射性物質です。

福島原発事故以降、私は原子力発電に反対の意見を書き続けてきました。日本崩壊が予見できないのであれば、これほどの反対はしなかったかもしれません。
私が反対する理由は、津波や地震に対する安全性のためではありません。火山噴火や避難計画の無力さのためでもありません。全ての機能が失われる国家崩壊が、その理由です。
一か所の原子力発電所の事故であれば、それなりに対処できるかもしれませんが、全ての原子力発電所が事故を引き起こす国家崩壊の場合は、人間の力では対処できません。仮に、日本崩壊を前提としたとするなら、今の原子力行政は無謀と言わざるを得ません。
それでも、事前に崩壊を予測できた時点で、全力をあげて、放射性物質の拡散を防ぐ対応がなければ、日本は人間の住めない土地になってしまいます。たとえ、食糧があっても、生き延びることはできなくなります。
何よりも、危険なのは、こんな大変なことが個人ブログでしか警告されていない現状です。
全ての分野で、国家運営は破綻していると考えなければなりません。その現状を皆さんは目の前で見ているのです。
いや、見えているに、理解しようとせずに、この現状に無関心でいられるのは、どうしてなのでしょう。
自分を守るのは、自分しかいないのです。
子供達を守るのは親しかいないのです。


日本崩壊・・・・・なに、それ????
子供達を守らなければならないという本能すら捨ててしまったこの国の国民の皆さんには関係のないことなのだと思います。
でも、子供達を守らなくていいのなら、私達は、今まで、何のために生きてきたのでしょう。「自分さえよければ」のためですか。
確かに、日本人は世界でも稀にみる「いい人達」ですが、少なくとも平成という時代の私達は、国民という側面からみると、最低の国民です。
いい人であれば幸せな人生が送れる、なんてことは決まっていません。いい人であろうと、悪い人であろうと、まとめて地獄へ叩き込まれる事態はあり得るのです。
人間には色々な側面があります。夫であり妻であり、親であり子供であり、上司であり部下であり、居酒屋さんにとっては有難いお客さんでもあります。でも、皆さんは、自分が国民であるという認識をお持ちでしょうか。国民の義務と責任について、確固たる意識を持っていますか。今は、もう、平時ではありません。12年後に国家が崩壊するのであれば、今は、まさに、非常時なのです。今は、国民としての皆さんが必要とされている時なのです。
もちろん、大多数の皆さんが、本音では子供達を守りたいと思っているでしょう。でも、現状認識を間違えば、結果的に最低の人間になってしまうのです。
最低の国民が最悪の事態を招くことには、何の不思議もありません。


オームになった、国民の皆さん。
子供達の未来よりも、自分の利益を優先した小渕さん。
ついでに、朝日新聞の700万購読者の皆さん。
あなたたち、最低です。


それでも、最後の最後まで、諦めるべきではありません。
キーワードは、食糧と放射性物質です。


2014-10-05



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:blog

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0