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記事紹介 20 [記事紹介]



JBPRESSの11/01付の記事を紹介します。
表題は「緊急時対応の能力がなかった政府と東電の罪」
副題は「原子力防災技術者が語る福島原発事故の深層(その3)」
筆者は烏賀陽 弘道氏です。


10/23に(その2)を紹介しました。原子力専門家の永嶋國雄さんへのインタビュー記事の最終回です。
長文ですから、ここには転載しませんが、興味のある方は、JBPRESSを訪問して下さい。
永嶋國雄氏は技術屋さんらしいまともな事を言っていますが、保安院や電力会社や御用学者という専門家の方々は、「自分さえよければ」の塊のような人達に見えます。しかし、原子力村の人達が異常なのではありません。彼等は、人間としてごく普通の人達なのです。人間は聖人君子にはなれません。必ず欲が勝つのです。そんな人間が扱うものとして、原発は危険すぎます。原子力発電という発電手法を採用している限り、再び原発事故で国民が苦しむ時は来るということです。例え、事故を30Km以内に封じ込めたとしても、そこは人間の住めない土地になるのです。放射性物質を原子炉内に閉じ込める技術があるわけではありません。良心的にみえる永嶋國雄氏が言っていることでも、そういうことです。




余談です。
これまでの日本社会のシステムは、昔の日本人が持っていた規範の上に成り立っています。日本人が劣化していることを素直に認めて、劣化人間を前提としたシステムを構築しなければなりません。確かに、昔から「自分さえよければ」は存在していました。でも、各分野でリーダーと呼ばれる人達がこれほど多く「自分さえよければ」やっている時代はあったでしょうか。百歩譲って、過去にも、時代の終焉時には、そんな時もあったでしょう。だからと言って、このまま崩壊してもいいという理由にはなりません。
このことは、原子力行政だけの問題点ではありません。
今、変わらなければ、この国は崩壊するのです。
取りあえず、欲を封印して、冷静に考えれば、誰にでもわかることです。
社会を変えてから、再び、利権の構築を始めればいいのです。
大丈夫です。
人間から欲は無くなりません。

日銀が二カ月連続で金融緩和策を発表しました。エコノミストの評価は低いと言われています。もともと、金融政策はインフレの抑制が目的でした。逆も真だろうということで、デフレ対策として金融政策に頼っていますが、残念ながら効果はありません。それは、逆が真だとは限らないことを証明してみせています。日銀の金融緩和策を見てみますと、市中から国債を買い上げ、その代価として市中に現金を注入していますが、その注入された現金が投資されているのは日本国債です。あれれ。その実態を見ると、民間が財務省から国債を購入する資金を、日銀が民間から国債を買うことで供給しているだけですから、国債を中央銀行が引き受けていることになります。これで有効な金融政策と言えるのでしょうか。借金の穴埋め政策に日銀が一役買っているだけの愚策に見えます。このままですと、日銀には国債の山が出来ることになります。それでも、国債を消化しなければならないとすれば、実体のない貨幣を自動的に発行することになります。これは、蟻地獄です。皆さんにも、その先に何が待っているのかは容易に想像できるでしょう。貨幣価値が下落するのですから、円安とハイパーインフレが来るのです。手にした給料を全額、お米の購入に充てたとしても、1Kgしか手に入らないとしたら、どんな生活をするのでしょう。一カ月1Kgの米で生きていかなくてはなりません。勿論、電気代も水道代も払えませんし、味噌や醤油も買えません。お酒など、とんでもありません。お酒の好きな人にとっては、早々と地獄になります。私達は、既に、この一本道の上に立っているのです。私達が平然としていられるのは、単に想像力が欠如しているに過ぎません。
経済成長をするための成長戦略に代表される経済政策も、潤沢な資金を市中に注入する金融政策も限界を迎えているのです。随分前に、先進国では成長戦略が枯渇したと書いたことがあります。成長戦略がないのは、日本だけではありません。ただ、誰も、そのことを表だって認めようとはしないだけです。それは、保身と利権のためです。もし、成長戦略があるのであれば、政治家は喜んで利用した筈です。20年間も成長戦略がなかったことを、どう説明するのでしょう。この実績は重いものです。20年間もなかった成長戦略が突如出現するなんてことはあるのでしょうか。そろそろ、夢から覚めなくてはなりません。
この現実を前にした時、私達がしなければならないのは、経済成長という概念を問い直すことなのかもしれません。その上で、国と国民を守るために、国にできることは何なのかを打ち出す必要に迫られているのかもしれません。経済成長なしに国を守るという命題は、途方もなく困難な命題です。それでも、解決しなければならない命題であることは間違いありません。解決しなければ、クラッシュするだけです。失われた10年と言われ、今は失われた20年と言われる日本は、世界の先頭を走っているのですから、日本が真っ先にクラッシュする運命にあるのです。国民は、日本が世界一の国だということを知りません。借金も、電気代も、自殺者数も世界一です。多分、国の将来に対する無関心も世界一なのではないかと思います。
経済という命題は国の基幹に関する大きな問題ですから、小手先の対策や目先の対策だけでは解決できません。国難とも言うべき状態であることに、早く気付き、根本療法を見つけ出し、果敢に実行していかねばなりません。この対策は、当然、痛みを伴う手術が必要となります。それなのに、この国難に気付いているのは利権集団の人達だけでしょう。彼等は、利権を失うことが怖くて、この問題を表面化させたくないと考えています。従って、国民がこのことに気付く以外にこの国を救う方向へは動けないのです。その第一歩は現状認識です。国民がこの現状に気がつかないようにするために、あの手この手の世論操作をしていますので、非常に国難なことだとは思いますが、敢えて、現状認識から始めなくてはなりません。多分、チャンスは一回しかないと思いますので、正しい現状認識が必要です。現状認識が間違っていたら、当然の事ですがその対策も間違うことになります。やり直しが出来ないのであれば、最初の現状認識に成否がかかっていると言っても過言ではないのです。人間ですから、自分の利権を犠牲にすることは難しい事です。ですから、利権のない庶民が動くしか道はないのでしょう。「お上」に任せておけば、この国は必ず潰れます。頼るべきは庶民しかいないと思います。なぜなら、庶民にとっては、自分自身の問題なのですから。
もっとも、この部分が山口県民には理解できないでしょう。
と言うことは、この国では庶民が立ち上がるという期待は持てません。
ですから、このまま、ズルズルと日本崩壊へ向かうのは、必然なのです。
そこで。
他に選択肢はありませんから、次善の策を考えました。
これは、物理的ではなく、精神的な究極の奥の手です。
先ずは。
「皆で堕ちれば、きっと、地獄も怖い所ではないのだ」と理屈抜きで信じましょう。
もう一つ。
「信じれば救われる」ということも信じましょう。
これで万全です。
もう、怖いものはありません。
今日は珍しくハッピーエンドで終われました。


2012-11-02



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