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チキンレース [日記]



私は、増税反対を言い続けています。
それは、微かな、ごく微かな可能性しかないのでしょうが、日本崩壊を阻止できる最後の砦になれるかもしれないからです。
多分、常識を持っていると勝手に思い込んでいる、多くの国民の皆さんには理解が出来ないかもしれません。
それは、増税しないと財政が破綻するという常識(?)を刷りこまれているからだと思います。そう思い込まされている国民が、そのことに気付くのは非常に困難かもしれません。マインドコントロールを解くのは非常に難しいことだと言われています。
でも、その事に気付かなければ、日本は崩壊します。
なぜならば、日本の財政危機の原因は税収にあるのではないからです。
日本の危機の本当の原因は、経済成長と利権構造(富の再配分の異常)にあるからです。増税は確かに日本崩壊を延命する処置としては有効です。でも、それは延命に過ぎません。根本原因を修正せずに、国が再生することはあり得ないのです。
増税の話題は至る場所から出てきますが、歳出削減の話には誰も言及しません。これを変だと思わない国民が変なのです。世界中の債務問題が世界経済を圧迫し、各国は財政削減に必死です。世界一の借金を持っている日本だけが歳出削減に無関心なのはなぜですか。それは、自分達の利権を守ることだけしか考えていない人達が国を運営しているからなのです。彼等は、歳出削減ではなく増税しようとするのです。
イギリスで暴動が起きていますが、移民問題も失業率も原因になるでしょうが、その根本原因は経済の停滞です。経済成長がなく、財政が危機に瀕し、イギリスは驚異的な大博打と言われるような歳出削減をやっています。国内に不満が出るのは当然でしょう。でも、少なくともイギリス政府は逃げてはいません。日本は同じ問題を抱えていながら、その危険な部分を隠し、逃げ回っています。
どこかで、大爆発を起こすことは必然なのです。日本の利権集団は自分の利益を守るために増税の大合唱をしています。それなのに、利権に縁のない国民は無関心です。こんな無茶は長く続きません。それが、自然の摂理です。
増税は崩壊への第一歩なのです。
利権集団の現状維持は、国民の現状維持にはなりません。国民生活は年毎に苦しくなっていきます。先日、原子力行政ややらせメール問題のけじめとして経産省の幹部が更迭されましたが、彼等の退職金は6000万円から8000万円と言われています。経産省を退職した後は外郭団体の理事に天下りをして年収数千万の優雅な生活が待っています。これ、全部税金で支払われるのです。税金はいくらあっても足りません。
又、年収2000万円の公務員にとっての消費税10%と年収200万円の国民にとっての消費税10%は、その重みが違います。消費税などではびくともしない収入を手にしている官僚が増税の計画書を作成しているのです。税金の痛みなど感じることはありません。
どう考えても、これは変でしょう。
国民の皆さん。
こんなこと、いつまで続けるのですか。
腹の底ではそのことに気付いている方もいます。この先、その事に気付く人は増えるでしょう。しかし、「いい人」を演じることが良いことだと思っている人が圧倒的に多いのです。普通は、このことを偽善と呼ぶのですが、大勢の国民が演じているのだから、自分だけ本心を晒すことは怖いと思うのです。見栄を張っている場合ではないのですが。

懲りない奴だと笑われそうですが、今日も崩壊阻止に挑戦します。
その案は。
国民Vs官僚のチキンレースに持ちこむ事です。
その力関係が国民の側にあれば、政治家は国民の手先になるでしょうし、官僚の方が強ければ官僚の手先になるでしょう。ですから、この際、政治家は脇役になります。あくまでも、闘いの当事者は国民と官僚です。
政治家が役に立たないことは、民主党が見事に証明しました。私達の期待は幻想に過ぎなかったのです。政治家は強い方になびく風見鶏でした。
他力本願では、何も解決しない事を国民は知ったはずです。
ですから、国民は自分の力で立ち上がるしか方法は残されていないのです。
それが、増税反対なのです。
国民がやるべきことは、一つだけです。徹底した増税反対です。
官僚はあの手この手で脅してきます。増税を受け入れなければ国が潰れますよ、と言うでしょう。それでも、増税反対です。
どんな脅しを受けても。
どこまでも、増税反対です。
これは、チキンレースですから。
先にビビった方が負けです。
過去の経験から言えば、官僚が勝つに決まっていますので、闘いが始まれば、政治家は先ず官僚の手先になるでしょう。それでも、増税反対です。
あえて、共産党に投票してでも、増税反対です。そうなれば、他の政党も国民の手先になりたいと願うようになります。
念のために、私は共産党の手先ではありません。憲法も改憲すべきですし、自分の国を自分で守るために軍備は必要だと思っています。自由も大切ですし、共産党独裁も望みません。でも、その事よりも、崩壊を阻止すること。それが最優先事項だと考えます。
国民は、頑なに「増税反対」唱えればいいのです。「ない袖は振れない」と言われますが、日本の場合は利権という立派な袖があるのです。その袖を振れば、財政再建が可能ですし、規制緩和をすれば成長戦略もあるのです。
官僚が利権を解体して、国民と同じ場所に立ってくれれば、そこから日本再生が始まります。その為のチキンレースです。
ここからが苦難の道になりますが、地獄になるよりははるかに楽な道です。
国民は念仏のように「増税反対」を主張するだけですが、優しい人ばかりですから、これが容易なことではありません。でも、他に方法はないように思います。
確かに夢のような話ですが、無理でしょうか。
無理、なんでしょうね。
実に、悩ましいことです。国民の偽善の皮を脱がせるためには崩壊が必要ですし、崩壊してしまえば再生はできません。困りました。

日記「世界の行方」で、世界が大きな曲がり角にいると書いたのが2年前でした。その後も何回かこの曲がり角を指摘しましたが、世界という大きな船団の一隻となる日本丸に乗船している我々にはそれが見えません。岡目八目という言葉があります。傍からはよく見えるという意味ですが、地球を飛び出さなければ、地球の現状が見えないとすれば、これは至難の業です。
ただ、人間には想像力というものがあります。確かに説得力はありませんが、他に頼るものがないとすれば、人間の未来は想像力に託すしかないのかもしれません。
でも、一言に想像力と言いますが、これが一筋縄ではいきません。
株式取引でチャート分析をしたことがある方はご承知でしょうが、過去の株価から将来を予測しても100%の確率は得られません。70%も的中すれば最強の分析だと言われます。なぜならば、過去の延長線上に未来があるという前提によるものだからです。未来は過去と無縁ではありませんが、過去に縛られるだけのものでもありません。このことは、株価分析だけに当てはまるだけではなく、予測の持つ特性だと思います。
過去の延長線上にあるとしても、予測が的中する確率はそれほど大きくはないのに、曲がり角にいるとすれば、予測が的中する確率は非常に小さなものになります。いや、かなりの確率で外れることになるでしょう。特に官僚的発想での予測は間違いなく外れます。それは、前例がなければ先に進めない予測だからです。
このことは、理論的な予測では将来は見通すことができないということではないでしょうか。理論的想像力ではなく、直感的想像力が必要とされているのだと思います。
これからの予測は、過去の事象ではなく、人間の本性にまで遡らなければなりません。それは、人間の叡智と欲望の闘いをどう見るかということではないでしょうか。何度も書きましたが、直感的想像力の致命傷は説得力に欠ける部分です。どこの馬の骨かわからない石田の直感など信じる人はいません。無理もない話です。
それでも、敢えて、直感だと思います。
誰にも見えていない曲がり角の先にあるものは、バラ色のユートピアではありません。そこは、混沌と消滅の世界です。その先頭を走っているのが日本丸だと言えます。
嵐の中で難破せずに航行を続ける唯一の方法が、「増税反対」と念仏を唱えることだけというのも心もとないことですが、何もないよりはいいのではありませんか。
「がんばろう、日本」の後ろに「増税反対」と続けてみませんか。

オバマ大統領
アメリカの世論調査で「アメリカは間違った方向へ向かっている」と感じる国民が半数を超えました。債務上限の変更に関しても、大統領は指導力を発揮せずに逃げた、という評価があります。その後、S&Pに格付けを下げられ、株価は暴落しました。大統領選挙を来年に控え、アメリカ国民はオバマに「ノー」を突き付けようとしていると、WSJ(ウォールストリートジャーナル)は社説で主張しています。そして、「債務負担が増え続けても国民が何も言わず、政治家の決まり文句を受け入れている方がはるかに心配だ。日本はそんな風に20年にもわたる停滞を甘受して来た」と書いています。これが世界の日本評価なのです。アメリカでは。国民も怒る事を忘れずに、ジャーナリストもその事実を国民に伝える。これが、民主主義なのではありませんか。
国の指導者に求められているのは、経済の成長です。それなしに指導者は務まりません。日本の指導者は20年もの長きにわたって、その責務を果たしておりません。中国指導部の腐敗は例を見ないほどの腐敗ですが、経済が成長している今は許されている部分があります。中国でも経済成長が鈍化した時は、何が起きるかわかりません。
経済が成長を忘れ、これだけ国民の貧困化が進んでする日本で、誰も何も言わないのはどう考えてもおかしいです。実に不思議な民族です。

菅直人総理大臣。
あれほど辞めたくないと思っていた菅さんが、退陣することになりそうです。
何故。
菅さんは、財務省に引導を渡されたという話があります。
アメリカ国債の格付けが引き下げられ、世界の潮流が変わろうとしている時期ですから、財務省は菅さんを諦めたようです。最近の菅さんは増税より原子力の方が好きになり、役に立たなくなってきたことも理由でしょう。官僚の意に添わなければ退陣もやむをえません。増税に熱心で、財務省のパシリに徹している野田さんに乗り換えても不思議ではないのです。もっとも、野田さんが次期総理になれるかどうかは、野田さんの政治力次第ですが、財務省は小沢さん以外の人間が総理になるのであれば誰でもいいと考えているでしょう。政治家など、どうにでも料理できると思っているからです。ただ。壊し屋と言われる小沢さんは無茶をやりそうなので、小沢さん以外の人間がいいと思っている筈です。官僚にとってはここまで築き上げてきた官僚機構を壊されたのでは困ります。
そして、東京の某新聞社が掌を返して菅退陣の世論形成に動き出しました。本当の権力者が誰なのか。これほど象徴的な出来事はないと思いますが、国民はこの本質をわかっているのでしょうか。私は、菅退陣の裏舞台が知りたい。サスペンスドラマになります。
個人的には、ここまでやったのなら、菅さんは解散をすべきだと思います。そうでなければ、菅さんが総理大臣になった意味が無くなります。ここで、解散が出来ないのなら、菅直人という人間は最低な人間になってしまうのです。元々、最低な人間だと言ってきましたが、最低なら最低なりに、その最低を貫いて欲しかったと思います。そういう貢献の仕方だってあるのです。政治空白を言う人がいますが、民主党が政権を獲ってからはずっと政治空白が続いているのです。総選挙をする数か月の空白に何か意味があるのでしょうか。

こどもたち。
所在不明児童の数が増えているという記事がありました。3.6倍になったそうですが、文科省は調査に力を入れた結果だと説明しているそうです。これは、子供の意志で行方不明になっているのでしょうか。いいえ、大人の無責任です。親の無責任もあるでしょうが、国や社会を構成している大人の無責任です。
子供だけではなく以前には不明老人も話題になりましたが、そこには、いろいろな事情があると思います。経済的な理由がないとは言えません。いや、その大半は経済的な理由だと思われます。高校無償化で、退学をする生徒が減少したという話もありました。どれをとっても直接日本を危険に晒すような出来事ではありませんが、危険信号であることには変わりありません。着実に国民の貧困化は進んでいるのです。
問題は、多くの危険信号を正面から見ずに放置していることにあります。我々の無関心は、
きっと、山のような危険信号を生みだしているのでしょう。
刻一刻、残り時間は少なくなっていきます。私が焦ってもどうしようもないのですが、焦燥感はあります。この日記を読んで下さる方は、無関心でいられないから読んでくれているのだと思いますが、それはほんの少数の方々であり、大人全体の中では誤差程の数字にもなりません。行方不明の子供達は、どうしているのでしょう。更には、児童養護施設に入所しなければならない子供達に未来はあるのでしょうか。私にも、社会の一員としての責任があります。でも、私は何もできていません。
私がやっているのは、痩せ犬の遠吠えです。
でも、多くの国民が遠吠えをすれば、それは、もう、遠吠えではなくなります。たとえ、痩せ犬であっても、数が増えれば何かが変わるのです。


2011-8-15



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