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無管理国家 [日記]


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図は財務省の資料をコピーしたもので、中央の十字は後から書き足したものです
上の折れ線グラフは国の予算で、下の折れ線グラフが税収です。
平成2年の60兆円をピークにして税収は減少しています。
何を根拠にして予算だけが増大していったのか、不思議なグラフであります。
平成2年以前と以降では、別のグラフに見えます。
平成2年以前も税収より予算が大きかったことは確かですが、まだ相関関係は保たれていました。
平成2年以降は、国の予算でありながら国の管理下になかったと思われるようなグラフになっています。
この図を見る限り、日本はすでに平成2年で破綻していると言えるでしょう。これは、無管理国家の状態を表す図でしかありません。
この現実に対して。
財務官僚の論理であれば、不足する税収にどう取り組むか、となり。
国民の論理であれば、なぜ予算が減らせないのか、となります。
そこで、原点に戻ってみます。国は何のために存在するのか。
国は国のために存在するのでもなく、国の運営要員である公務員のために存在するのでもありません。
国はあくまでも国民のために存在するものであり、国民の論理が優先することが当然のことであります。

消費税の増税が行われようとしていますが、図を見る限り5%の増税は焼け石に水であることは明らかです。何度も計算していますが、約60兆円の差を埋めるためには、単純計算でも25%の増税が必要です。しかし、消費税を現行の5%から30%にしたとしても、60兆円の税収があるとは考えられません。いえ、消費税を100%にしても、60兆円の差は埋まることがないでしょう。しかも、1000兆円の借金のことは、この計算から外れているのです。借金の事を考えれば、消費税は500%でも追いつきません。
つまり、増税では、この国が正常になることはなく、逆に増税で疲弊した国民に経済を立て直す力はなくなります。
平成2年が、日本のターニングポイントだったのです。国家の運営を管理せず、文字通り無政府状態で放置した理由は何なのでしょう。待っていれば、いつかバラ色の日々がやってくると信じていたのでしょうか。いや、今でも神風を待っているのでしょうか。
20年前に時代が変わったことは、誰の目にもはっきりと見えている筈です。
この現実から目を逸らしても、新しい展望は生まれません。
20年経過した今、従来の価値観で、この状態が修復できるとは思えません。
この国が生き延びるためには、もう利権の解消しかないのです。
その上で、国のあり方を変えねばなりません。
国民を苦しめるために、国が存在しているのではありません。
更に、国民のために働くことが使命とされている公務員の利権を守ることが、国の目的ではありません。
この当たり前の事を、なぜ、「お上」も国民も知らん顔でやり過ごしているのか。
その最大の要因が利権集団のエゴです。
そして、利権集団へと堕落したメディアの世論操作で、国民の目は塞がれているのです。
「お上」は自分達の利権を守りたい。そのことで頭が一杯なのです。
「お上」の「自分さえよければ」は国を崩壊させます。
この異常なグラフの責任は「お上」にあります。
とても、責任ある仕事をしているとは思えません。

税金を納めている国民の2倍もの収入を得ている公務員に正当性があるのでしょうか。
税金を納めている国民の何十倍もの収入を得ている高級官僚の価値とは何なのです。
国は公務員に贅沢をさせるために存在しているのですか。
国民は怒らなければいけません。
津波で大きな被害を受けた東北地方の皆さん。
皆さんは、仕事を失い、収入の道も断たれました。でも、地方自治体の公務員の方は毎月充分な給料を受け取っています。農業や漁業に従事していた方の年収は200万円程でしょう。市役所の職員は、今でもその3倍もの収入があるのです。それでも、国は何もしてくれません。あなた達は、もっと怒ってもいいのです。市役所の職員が苦労しているという話を聞きますが、それは当たり前の事です。まだまだ、給料分働いているとは思えません。公務員以外の方は怒る権利があります。あなた達も、国民なんですから。

国民の皆さん。
いえ、公務員を除いた国民の皆さん。
お願いです。
どうか、この現実に気付いてください。
皆で、街に出て、拳を挙げましょう。
日本にこそ、ジャスミン革命が必要なのです。
利権で丸々と太った豚共に怒りをぶつけましょう。
国民の怒りしか、この国の価値観を変えることはできません。
先ずは、公務員の待遇を是正することから始めましょう。
だって、この格差は、どう考えても変です。


2011-6-6



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