SSブログ

不思議でなりません [評論]



日韓関係が危険水域に近づいています。
それは、この秋に、既に、差し押さえられている日本企業の資産が、韓国の司法により、現金化される決定が下されると観測されているからです。
以前から、日本は、資産の現金化が実行されれば、対抗措置を取ると言っています。
その具体的な検討が始まった、というニュースもあります。
7月に韓国の外務大臣が日本を訪問し、日本の外務大臣と会談をしましたが、韓国にとって成果ある言質は取れなかったようです。親和的だと言われていた韓国の外務大臣ですが、「日本は、過去の謝罪外交に戻ることで、誠意を示して欲しい」と言っています。
日本の対韓外交は変わりました。
安倍元総理については、いろいろな功罪が言われていますが、戦後レジュームを変えるという考え方が対韓外交を変えたと思います。これは、安倍さんの「功」だと思います。
しかし、韓国は、対日外交を変えることができません。
これまでの日韓関係は、韓国がゴリ押しをし、日本が謝罪し、譲歩する、という関係が続いてきましたので、それが当たり前になってしまい、韓国政府は、今更、そんな美味しい状況を変えることができません。これは、韓国だけではなく、他の国でも、いや、個人でも、とても難しいことだと思います。
なぜ、こんなことが当たり前になってしまったのでしょう。
この責は、韓国政府だけにあるのではありません。長年、謝罪外交を続けてきた日本政府にも大きな責任があると思います。
原則を持たず、国内常識で判断し、「なあ、なあ」「まあ、まあ」を続けてきた日本政府の失態が、韓国を勘違いさせてしまったことによると思います。日本人は、「こちらがこれだけ譲歩したのだから、次は、向こうが譲歩してくれるに違いない。それが常識というものだ」と思っていたのではないでしょうか。国際関係では、日本の常識は常識ではありません。ですから、これは、韓国が間違っているのではありません。韓国は、当たり前のことをしただけです。ただ、甘い果実は簡単には捨てられません。
ここは、両国のために、一度、レッドラインを越える必要があるのかもしれません。
そういう意味では、今回の日本企業の資産の現金化は、適当な案件だと思います。
韓国は、資産の現金化を実行する。
日本は、対抗措置を取る。
両国共、痛みます。
お互いに、その結果を受け入れ、今後の両国関係をゼロベースで見直す時期だと思います。
韓国は、必ず、ツートラックという言い方をします。それは、過去の問題でも、未来の問題でも、利益を得るというやり方です。国際関係では、どこの国でも、自国の国益の最大化をしようとしますので、これは当たり前です。
そして、韓国では、それが国論です。
前政権では、それが表面化しただけで、今でも、国論は同じです。ですから、行き着く所まで行くしかありません。それが、両国にとっても必要なことなのだと思います。韓国にとっても日本は必要な国ですし、日本にとっても韓国は必要な国です。
日本が取る対抗措置は何十種類もあると言われています。
その選択を間違えば、更なる悪化へと進みます。
日本政府が判断を間違える可能性はないのでしょうか。
わかりません。
ただ、その可能性は充分にあると思います。
そこで、素人考えですが、対抗措置(案)を提案したいと思います。
韓国の強みと弱みは、半導体と輸出です。
日本の取るべき対応策は、半導体製造の重要素材と機器の輸出禁止措置です。
輸出分野は、中国に任せておけばいいと思います。
韓国の新政権は、安全保障分野で、アメリカ側へと立ち位置を移しています。
それだけではなく、半導体は、アメリカ、日本、台湾がグループを作り、韓国の参加を求めています。もしも、半導体分野でもアメリカ側に立つことを鮮明にすれば、当然、中国は怒ります。
中国が報復措置を取る可能性は高く、これまでも、何度も行われていますが、経済的な報復が有力な手段となります。韓国の中国依存は、とても高いので、経済報復は大きな力になります。
日本は、韓国の半導体製造に焦点を絞ればいいのです。
ただ、この対抗措置は、アメリカと協力して実行しなければなりません。
アメリカは、対中国戦争を想定していますので、数十万の軍隊を持つ韓国を中国側へと追いやるつもりはありません。
半導体製造の重要素材と機器は、アメリカ経由で調達できる道を作る必要があります。
アメリカは、この措置で、韓国の首根っ子を押さえることが出来ますので、アメリカにとっても利益になります。
間違っても、日本独自の制裁措置を発動してはなりません。
韓国は、中国からも、アメリカからも、まさかの日本からも、「踏み絵を踏め」と迫られているのです。韓国の次期政権は、再び、左翼政権になると予測されていますので、現政権はどの踏み絵も踏めません。ただ、米中の物理的衝突が想定できる現状を見れば、韓国という国も正念場を迎えていると思います。それは、韓国も国論を変えなければ生き残れない状況にあるということです。もちろん、サムスンを手土産に中国のポチになる選択肢もあります。時代という潮流に逆らえる国はありません。

ここで、荒唐無稽な文章を転記しますが、これは、今、脚光を浴びている統一教会の天聖経という聖典に書かれていることだそうです。

韓半島は 何かといえば
男でいえば 生殖器です
半島です
島国は 女性の陰部と同じです
日本が 1978年から
世界的な経済大国として
登場したのは
エバ国家として 選ばれたのです
日本は すべての物質を
収拾して 本来の夫である
アダム国家 韓国に
捧げなければならないのです

この聖典にあるように、統一教会の活動資金の7割が日本で集められているそうです。
驚愕の内容ですが、これが1冊3500万円もする統一教会の聖典に書かれていることです。
統一教会ですから、品性下劣は仕方ないのかもしれません。
しかし、韓国国民の多くが、品性下劣を別にして、同じように考えているのです。
先程、私は、韓国のゴリ押し、と書きましたが、韓国にゴリ押しをしているという意識はありません。当然の権利を主張していると本気で信じています。政府も国民も、です。
日本に対しては、何を言っても、何を要求しても、当然の権利だと思っているのです。
左派の皆さんも、保守の皆さんも、国民の皆さんも、親日派と言われる皆さんでさえも、これが共通認識です。誰も、その事を変だとは思いません。
こんな国論を持っている国と、フェアな外交関係が築けるとは思えません。
それを、日本の歴代政権は「なあ、なあ」「まあ、まあ」で受け入れてきたのです。
今回も、「なあ、なあ」「まあ、まあ」で対応するのかどうかは、わかりません。岸田さんの見識が問われることになります。
私達は、韓国という国をもっと知るべきだと思います。
反日運動が簡単に盛り上がる原因も、この国論にあります。
スポーツの試合で、対日戦になると、選手は底力を出します。日本に負けることは、屈辱だと思っています。E-1選手権で負けた韓国サッカーは、ボロクソに言われています。
ですから、1人当たりGDPが日本を抜いた時は、大喜びをしました。
「日本憎し」は韓国を発展させる原動力だったのです。もっとも、日本が韓国に抜かれたのは、ただ単に、日本が「だらしなかった」ことが原因ですが、結果が大事です。韓国が喜ぶ前に、日本が反省しなければならないということだと思います。
音楽の世界でも、BTSが世界的な成功をおさめました。私は、BTSを聴きませんが、音楽全般のレベルは、韓国のほうが上だと思っています。
それでも、韓国の国論は歪んでいると思います。
私達は、そんな韓国に負けているのです。
平和主義者の方は、戦うことを否定すると思いますが、人間の世界だけではなく、生物の世界はサバイバルの世界です。綺麗事では生き残れません。生き残らなければ、平和に意味はありません。生き残るためには、戦わねばなりません。これが現実です。
孫子の兵法に、「敵を知り己を知れば百戦危うからず」という言葉があります。私達は、敵を知らないだけではなく己をも知りません。これでは勝負になりません。
今現在、半導体製造に必要な部材や装置の分野では、日本技術は一級品です。しかし、技術は日進月歩であり、進化の速度が速い分野です。日本の技術が世界の先頭グループにいられるのも、あと少しなのかもしれません。私達は、過去の遺産で食いつないでいるだけです。
このままだと、日本は、北朝鮮並みの国力しかない国になります。
韓国にさえ、相手にされない国になるのです。
私達は、その事を知る必要があります。

では、日韓関係が、この国の最重要課題なのでしょうか。
違います。
では、日米関係が、日中関係が、最重要課題なのでしょうか。
それも、違います。
日本の最重要課題は、国力衰退です。
今日明日に始めても間に合わないとは思いますが、本気で、国力衰退に向き合わなければ、この国は滅びます。
その危機感が、どなたにもありません。
ほんとに、示し合わせたように、皆さん、「知らんぷり」です。
構造を手直ししても駄目です。
何千、何万の「標語」を作っても駄目です。
法律を整備しても駄目です。
国民の意識を変えることでしか、この国は蘇りません。
どうして、そのことに、誰も気付かないのでしょう。
ほんとに、不思議でなりません。
この国が「ドツボ」に嵌っても、国民の皆さんは、当然のように、「俺のせいじゃない」と言うと思います。韓国の国論が歪んでいると書きましたが、この国の国論も、見事に歪んでいます。もう、「お上」と「下々」という意識では、国が成り立ちません。
もちろん、1億2000万人の国民の皆さん全員が気付くなんて奇跡は起きません。
せめて、1%でも、0.1%の国民が気付くだけでも、再生の可能性は生まれます。
でも、現実は、ゼロです。
これこそ、奇跡なのかもしれません。
「奇跡の戦後復興」と称賛されたこの国が、今度は「奇跡の没落」と揶揄される国になるのでしょうか。
そうなると思います。
その原因は、国民意識にあると思います。
国が繁栄するのも、没落するのも、国民次第です。
国民生活を守ることが仕事であるはずの政治家のお偉い先生方は、国民生活を犠牲にして、自分の選挙のために統一教会と結託していた。人間は「欲」の塊ですから、仕方ないとしても、それを許しているのは国民の皆さんなのです。国民の皆さんは責務を果たしていません。目的と責務が明確になっていないことが、この国の弱点だとは思いませんか。
どうか、そのことに気付いてください。
世界は、「日本人は、なぜ、誰も、気付かなかったのか」と不思議がると思います。
私も不思議でなりません。
でも、気付かなければ、どうすることもできません。
国力衰退に目をつぶり、国力衰退の行き着く先を想像することなく、皆で、仲良く「俺には関係ねぇ」と言っているのが日本国民です。
実際に「ドツボ」に嵌るのは、国民の皆さんなのに、です。これでは、「愚かな民」と言われても仕方ありません。


2022-08-07



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。