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日本人は馬鹿? [評論]



私は、発言をできるだけ控えていますが、本音では「この国の国民は大馬鹿者だ」と思っています。もちろん、私もその大馬鹿者の一員であることは否定しません。ただ、国民の皆さんと少しだけ違うのは、私は権力者を信頼していないことです。武力を背景とした独裁国であれば、とっくに処刑されていたと思います。

日本人の馬鹿さ加減を書いて大儲けをしている人の本を、ついつい買ってしまいました。
読まれた方もいるかと思いますが、「日本が世界一貧しい国である件について」という本です。どんな本かと言うと、値段ほどの中身はない本だと思います。
谷本真由美さんという人が書きました。1975年生まれですから、38歳の女性ですが、私は知りませんでした。
1,500円もする本ですから、私としては失敗でした。衝動買いです。反省してます。
谷本氏が、「はじめに」と断って書かれている文章を書き移してみましょう。
「ワタクシは世間では[Twitter芸人]と呼ばれています。Twitter芸人とは、今をときめくソーシャルメディア、いえ、別名[バカ発見器]と呼ばれているTwitterにて、朝も昼も[今日もウンコを踏んだ]などと世の中に全く役に立たないことを書き散らす人のことを言います」
そのTwitterが40万回も閲覧され、2chでは罵詈雑言を浴び、有名になったようです。
私も、罵詈雑言を一杯書きますが、この方も罵詈雑言を書きます。2chの罵詈雑言は、日本の病を見せてくれます。断末魔の悲鳴のようにも聞えます。私は、罵詈雑言の坩堝みたいな2chにも親近感を抱いていますので、その性癖が衝動買いに走らせたのではないかと思っています。
そこで、谷本氏の罵詈雑言を紹介しておこうと思いました。
すみません。是非、本を買ってくださいという意味ではありません。410円であれば、タバコ一箱の値段ですからお勧めしていたかもしれませんが、1,500円は高すぎます。それでも、お金持ちの方には、中身はありませんが、暇つぶしにはなるかもしれません。

「落ちぶれてゆく国と向き合おう」
「これ以上目をそらすなニッポン人」
「・・日本人の仕事観
仕事はすべてに優先する
滅私奉公は当たり前である
家族や友達関係を仕事に優先するのは社会人失格である
会社に貢献するのは当たり前である
期待される以上のことをやるのが当たり前である
労働は[道]であり自分の心を磨く[修業]である
まじめに働くのが当たり前である
・・外国人の仕事観
労働は生活の手段にすぎない」
「・・外国人が日本のサラリーマンの生活を知ると
なぜ労働の正当な対価を要求しないのか?
奴隷ではないのになぜあんな労働をしているのか?
日本は豊かな国のはずなのに、なぜ[社畜]という言葉が発生するほど労働環境が貧しいのか?
日本は法治国家で裁判官を買収しなくても裁判ができる。なぜ雇用主を訴えないのか?
なぜ誰もサービス残業代を請求しないのか?
なぜ辛い仕事なのに辞めないのか?
なぜ家族は[そんな仕事は辞めなさい]といわないのか?
なぜ周りの人は助けないのか?
なぜ経営者や管理者は自分の労働環境も良くしようと思わないのか?
日本では社員は家族だと言われているが、家族というより奴隷ではないか?
なぜ暴動が起きないのか?
なぜストライキをやらないのか?
なぜ怒らないのか?
なぜ自分のやりたいことをやらないのか?
なぜそんなにドリンク剤や健康食品が必要なのか? そんなものを随時とらないとやっていけない仕事とは何なのか?
なぜ病気になっても仕事に行くのだ? 病気になる前になぜ休まないのか?
・・と疑問だらけになるのです」
「日本人は[下層ノマド]にしかなれない」
「日本側は何を考えているんだ? バカなのか?」
「日本人は、何でも人任せで、自分で責任を取りたくないのです。無責任でずる賢くて、怠け者の人が多いのです。日本人が勤勉で責任感があるというのは大嘘だと思います。自分で考えることも、提案することも、行動することも、リスクを負うことも嫌な人達が多いのです」
「人から与えられるのが当たり前だと思い込んでいます」
「自分の意見をはっきり言う人、人と異なった意見を言う人は[おかしい人][異端な人][決まっていることに文句を言うけしからん人]なのです」
「哲学がない日本人」
「政官財などの硬直化した社会の仕組みを変えることができなかったことが凋落の原因ではないでしょうか」
「今の日本は[哀れみの視線]で見られているのです。かわいそうな猫や犬のような存在です」
「中国以上?の日本のメディア規制」
「政府や警察官を最初から思いっきり信用している」
「政府の言うことは正しい。テレビが言っているからそうだろう。と盲目的に考えている」
「権力を盲目的に信じる態度は、海外では[ナイーブ]=[自分の頭で考えない単純思考のバカ]と笑われる考え方です」
「何も言わないこと、受身であること、言われたことやある物をそのまま信じてしまうことは、誰かにとって都合が良いだけで、自分にとっては何も良いことがないのです」


300ページの中から抜粋しましたので、これで全てがお伝えできたとは思いませんが、どんな本なのかは、おぼろげにわかっていただけたかもしれません。
共感した部分は、「なぜ暴動が起きないのか?」と「何も言わないこと、受身であること、言われたことやある物をそのまま信じてしまうことは、誰かにとって都合が良いだけで、自分にとっては何も良いことがないのです」の二つです。以前、私が山口県民に対して抱いていた感想とダブります。
ただ、海外から見た日本は、谷本氏の意見とそれほど違わないと思われます。
以前に、今の日本はデフレなのか国家衰退なのかという疑問を書きました。谷本氏は、日本が凋落していて、誰も相手にしなくなっていると書いています。確かに、人によっては罵詈雑言と聴こえるかもしれませんが、正面から向き合う必要はあると思います。
傷をなめ合ったり、意味もなくヘラヘラと笑い合うのではなく、次の世代に渡す日本という国について、本気で考える必要があるのではありませんか。
・・・なんて・・・たまには正論もどきなことも書きたくなります。
実際には、もう何をやっても、この流れは変わりません。
この国には、崩壊以外の道はありませんから。
きっと、馬鹿は死んでも治りません。


2013-04-15



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