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「告発」によせて [文学系]



久しぶりに、超短編ですが、小説をアップしました。
小説を書いていない訳ではありません。
「いじめ」がテーマですが、重松清さんの影響です。

最近、重松清さんにハマっているのです。
「とんび」がテレビドラマになったことをきっかけにして、重松作品を初めて読んでみました。そして、自分が「いじめ」をテーマにしたら、どんな物語になるのだろうと思ったのがきっかけです。
先日、数えてみると、文庫本で22冊を読んでいました。彼の作品の1/3くらいは読んだことになるのでしょう。
ともかく、泣きたい時は重松作品です。これだけ、泣かせてくれる作家は初めてです。
基本的に、文章がいい。読書の場合、これが、絶対条件です。自分がいい文章を書けているかどうかは、横に置いておきます。
重松作品は「いじめ」のテーマが多い。「いじめ」ばかりを追求した本もありますが、私は彼の作品の中では「いじめ」の占有率が小さな作品が好きです。「いじめ」のテーマがなければ重松作品でなくなるのかもしれませんので、拒否はしませんが、さりげなく書かれている作品の方が「いじめ」を意識できるような気がしています。
それと、家族がテーマです。
そして、家族の死もテーマです。
そんな中で、健気に生きていく「生きる」をテーマにしています。
ですから、彼の書くものは、いつも前向きになります。
「えらいなあ」と思います。
たぶん、彼は人間を信じているのだと思います。
私が書くと、いつも、後ろ向きなものになります。それは、私が人間を信じていないことが原因なのだろうと思っています。
超短編の「告発」を書きましたが、結果的に、やはり前向きではありません。
私は、暗くて、砂を噛むような物語しか書けないのだと思っています。
読後感に清々しさがありません。そんな小説を読んでくれと言う私が間違っているのでしょう。でも、これしか書けないのですから仕方ありません。
きっと、私に小説を書く才能が欠けていることの証拠なのでしょう。
今書いている長編も暗いです。途中で止まっている長編も暗い。新しい物語のプロットも暗いものです。もう、これは病気です。きっと、この泥沼からは出られないのだろうと思うようになりました。
私自身が時代の閉塞感に押しつぶされていて、健気さや清々しさがおとぎ話にすぎない、とどこかで思っているのかもしれません。小説はおとぎ話なのですから、「そんな感覚では小説など書けないよ」と言われれば、「ごめんなさい」と言うしかありません。
つまらないことを書いてしまいました。


2013-04-04



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