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ナウシカ 2 [日記]



「なでしこジャパン」の表彰式の模様について、ナウシカを引用している記事を読みました。
私は、おもわず「ニコッ」としてしまいました。
その者、蒼き衣を纏い、金色の野に降り立つべし、おおおおお
どうか、おばばさまの声を想像して下さい。私にはテーマソングも聴こえます。
ブルーのユニフォームを着た「なでしこジャパン」の上に舞う金色の紙吹雪、歓喜する選手たち。最後まで諦めなかった選手とナウシカ。
感動をありがとう。
苦界に沈む国民に、与えられた最後の感動かもしれない。でも、それはそれで素直に喜びたいと思います。
日記「変貌する夢」で書きましたが、夢に向かってひたすら努力をしてきた彼女達の心を私達国民は大切にするべきではありませんか。日本崩壊は、このようなひたむきな心を否定することになるのです。

2011年の世界が直面している最大の問題は、債務問題です。
アメリカの場合は債務問題である前に政局ですから、最後の最後で債務問題は直近の問題ではなくなるのでしょうが、債務問題が消える訳ではありません。
EUの債務問題は、イタリアに波及しようとしています。ギリシャに関してはデフォルト以外の選択肢が無くなりつつあります。
ギリシャの財務大臣は末期症状ともとれる、弱者の恫喝を始めました。
「我々が抱える弱さは、我々の強みでもある」「欧州各国は、ギリシャの債務危機が引き起こす可能性のある連鎖反応を過小評価してはならない」と。
ギリシャを救済しなければ、酷い目にあうのはあなた達ですよ、と大臣は言っています。
中国の地方政府の債務問題もあります。中国の場合は、どの数字が正しい数字なのか誰にもわかりませんので、深刻度合いはよくわかりません。
財政破綻をした場合、その国の国民は長期間苦しい生活を強いられます。最悪の場合は国家の崩壊もあります。財政破綻で消滅した国など、過去に無いから、これからも無いという論理には根拠がありません。何事にも初めての経験はあるのです。

そんな中で、日本の債務問題は世界の話題にはなっていません。
何故でしょう。
主な要因は3つ挙げられます。
1. 国際収支が黒字であること。
震災で短期的に赤字になりましたが、黒字になると予測されています。
2. 消費税の税率に余裕があること。
25%程度まで課税できるとすれば、現在の5%は低い水準だと考えられている。
3. 日本国債が国内で消化されていること。
国民の貯金が多いと言われています。
さて、この3条件は盤石なのでしょうか。
いいえ。
この3条件は現在の状況にすぎません。
近い将来、この3条件は全て失われます。
1. 経済成長の可能性がどこにあるのですか。
いいえ、縮小方向へ向かっている経済を反転させる手段は日本にはありません。
2. 増税で債務危機を克服できる目途はあるのですか。
いいえ、増税は債務危機の延命に過ぎません。
3. 国内資金の減少を、どうやって食い止め、増加に転ずるのですか。
いいえ、国力が落ちるということは、国民資産が減少するということです。増加は
ありえません。
これらのことは何度も書きました。でも、まだ国民の目には見えていないのかもしれません。
この3条件を維持する方策はないのです。
IMFは度々日本に警告を出しています。
既に、消費税の増税は直近に迫っています。
根本的な部分は財政そのものの立て直しですが、誰も手がつけられません。
利権を食い荒らす強欲豚を駆除する方法がないからです。
10年後には、重税に苦しむ国民の姿があるだけです。
そうなれば、債務危機世界一の座は日本のものとなります。
それが、日本崩壊なのです。

今、世界は大きな曲がり角にいます。急カーブではありませんので私達には見えませんが、間違いなく曲がっています。曲がり切った先にどんな世界があるのか予測している人はいないかもしれません。50年かかるのか、100年かかるのかもわかりません。しかし、世界は様変わりします。多くの変化がありますが、日本崩壊もその変化の一つとして世界史に残るでしょう。


2011-7-21



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