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立ち竦む民族 [日記]



国民が既得権益を放棄して国を再構築することでしか展望の開けない日本民族。その勇気が持てないまま、身を竦めて動けない日本人。若者や子供たちの時代が地獄絵図になることを知っていて何もしようとしない私たち。
やっと、日本崩壊に言及する記事が散見できるようになりましたが、まだどう対応していいのかわからないというのが現状のようです。勿論、私にも具体的な対応策があるわけではありません。でも、国民の意識を「生き残り」へと向けるためには求心力が必要であり、それが以前から言っている哲学と思想です。ナショナリズムを志向せよ、と言っているのではありません。一番を求めるのではなく、私は一歩さがって「生き残る」場所を確保せざるを得ないと思っているのです。そこにしか、日本の場所はないと思っているのです。なぜなら、日本民族は特異な存在だからです。性善説を捨てきれない日本人は世界との競争に参加する資格がありません。自分自身を知れば、アメリカや中国と同じ生き方はできないのだということがわかるはずです。余りにも価値観が違う民族が同じテーブルで話し合っても結論は出せません。世界と日本の差は、アラブとイスラエルの差よりも、イスラム教とキリスト教の差よりも大きな差異があるように思えるのです。
私たち日本人は、あらゆる分野で自分の利益を失わないようにと必死になっていて、その行きつく先に何があるのかということに目を塞いでいます。子供たちに地獄の時代を残すことに何の意味があるのでしょうか。そんな私たちに種の保存の資格があるのでしょうか。私たちの強欲の罪は、去勢法を成立させて、日本人の全女性から子供を産む権利を強制的に奪う事と変わりがありません。
政治家や官僚、そしてジャーナリストの姿を見て、何かが違う、どこかが違うと大勢の国民が思っています。でも彼等は自分の利益の事しか目に入っていません。くどいようですが、これは国民を鏡に映した時の我々の姿でもあるのです。世界を俯瞰し、自分自身を知った時、我々が選択する道は別のところにあるのだと気づくでしょう。今からでも間に合うという保証はありませんが、他に選択肢はないのではないでしょうか。

尖閣ビデオ流出のニュースがあったので、久しぶりに2chを覗いてみました。そこは罵詈雑言の嵐が吹き荒れていました。真剣な意見も散見されますが、危機感を煽ることが目的としか思えない書き込みが多かったと感じました。でも、何もないよりはいいのではないでしょうか。少なくとも、危機だと感じてくれていることだけは救いです。権力に擦り寄る朝日新聞やヒステリックに叫ぶだけの産経新聞より人間味を感じました。
政府は犯人探しに全力投球です。本質をすり替えるためには、そうせざるをえないということはわかりますが、自分の墓穴を掘っている事に気付いていない。悪事を白日のもとにさらすために内部告発は奨励されたのではなかったのか。国益を損なうという悪事を働いた政府の愚行を告発したために犯罪者にならんとしている海上保安官は罪人なんでしょうか。この先、情報漏洩者として人物が特定されたとして、本気で裁判にかけるつもりでしょうか。刑事告発したのですから裁判にかけるのでしょう。中国人船長と同じで、処分保留で釈放するのでしょうか。次から次へとボタンの掛け違いをしていることに、どうして気がつかないのでしょうか。国民に向けて「冷静に」と言っている政府が一番「冷静さ」に欠けている事にさえ気付いていません。もし、私が海上保安官で、情報漏洩をした人間ではないとして、犯人逮捕後に自首したらどうするのでしょうか。石垣海上保安部の保安官が大挙して自首したら、政府はどう対処するのでしょうか。いや、日本の海上保安官全員が自首したらどうするのでしょうか。こんなシナリオはありえないと言えるでしょうか。危険な任務についている保安官たちの仲間意識を軽く見ているのではないでしょうか。私なら、やっていなくても「自分がやりました」と出頭します。仲間の一人だけを犠牲にするようなことはできません。そんな事態になって、政府はどのような決着をつけようとしているのでしょうか。犯人捜査に着手し、犯人を特定し、逮捕したら、そこから全く新しい難問が始まるのです。政府は、というより民主党の目は国民の方を向いているのではなく、中国の方に向けられているのだと判定されても仕方がありません。世論は納得しないでしょう。そうなれば、民主党に協力しようとしている公明党も手を引きます。小沢さんも堂々と新党を作る事ができるでしょう。泥船になる民主党に残りたいと思う議員は何人いるでしょう。そんな危険をなぜ犯すのでしょうか。この事件には、そんな危険があることを予見しなくていけないのです。オリンピックやワールドカップ以外の出来事で、これほど一方に傾いた国民感情は珍しいと思います。そんな世論を敵に回して勝機があるとは思えません。しかも、尖閣問題は終わった訳ではなく、始まったばかりなのです。政府は海上保安庁に何をさせたいのでしょうか。巡視船は中国漁船を遠巻きにして、向かってきたら逃げろと指示するのでしょうか。時間をかけて中国の実効支配を確立させようとしている中国政府の傀儡が日本政府にいることになり、中国とそんな裏取引をしたのだとすれば、2ch発言の売国奴という称号が当たっている事になります。それは、どう見ても悲劇だと言わなければならなくなります。

民主党政権が本当にやらなければいけないことは、崩壊へと向かっている日本の舵を陸地に向けて切る事なのです。地獄滝へ向かって舵を切ることではありません。


2010-11-08


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