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世界の行方 [日記]

随分昔に、雑感という日記のようなものを書いたことはありましたが、今は、小説を展示して
あるだけのブログになっています。

簡素でいい、のですが。

ただ、小説は完成してから載せますので、半年から一年は、愛想無しになってしまいます。
次は、ある殺人事件の犯人と目撃者のお話です。まだ100枚を超えた程度ですから、
もうしばらく時間がかかります。

ほのぼのとした、明るい物語が書けないのか。
そうなんです。石田もそう思っています。
日記を書いても、深刻なことを書くと思います。「ごめんなさい」

未来について、書きます。ただし、SFではありません。リアルな現実の延長線上にあることです。
石田は学者ではありませんので、フィクションとして読んでください。

今、時代は大きな曲がり角をまわっています。
そのプロローグは9.11テロでした。
そして、第一章の幕を開けたのが、昨年9月のアメリカ発経済危機です。
21世紀の前半を「混沌の時代」としましょう。混沌の次にくるのは、「消滅の時代」です。
でも、石田はノストラダムになるつもりはありませんので、これはホラ話です。

過去の時代を含めて、時代の曲がり角には、不思議と役者が揃います。
偶然から必然に、ここが歴史の怖いところです。
白人社会の代表だったアメリカが黒人系のオバマ大統領を選びました。
オバマ大統領が、この経済危機を乗り切ったら、世界の救世主となるでしょう。
「消滅の時代」が数十年遅れることになります。でも、その確率は限りなく低いと思っています。
その結果、アメリカは過去のアメリカと違うアメリカになります。

冷戦時代と言われた時代は、1対1の戦い。
ソ連崩壊後は、1対nの戦い。
21世紀は、n対nの戦いになります。

今、アメリカは金融機関を救済するために、莫大な財政出動をしています。
残念ながら、その規模は今後更に大規模なものになるでしょう。
アメリカ経済危機における真の核は金融機関でも自動車産業でもありません。
アメリカが民間企業を潰してでも守らなければならないもの、それがドルです。
ドルが余りにも長期間基軸通貨として君臨してきたために、未来永劫、その立場を
保てるのだと信じているようです。
恐ろしいことに、そのことに気づいたのが中国です。

財政出動というのは、お金を出すということです。どうやって、そのお金を調達するのか。
いわゆる、国債で集めます。アメリカモデルは、世界中からお金を集めるやりかたです。
アメリカが世界のリーダーであり、ドルが基軸通貨であれば、このアメリカモデルは成り立ちました。

ところが、中国とロシアが新しい通貨の概念を提案してきました。これは、中国の陰謀です。
ロシアは軽い気持ちで乗ったのでしょう。世界は無関心を装っていますが、どこの国も内心
ではアメリカの将来を悲観的に考えざるをえなくなっています。
ユーロ主要国がアメリカに対して強い態度に出ているのもこのためです。
アメリカ内部にも、そのことを警告する声はありますが、既に走り出した政策は
簡単に方向を変えることはできません。
アメリカ経済が疲弊すればするほど、基軸通貨の議論が現実のものとなっていきます。
そして、日本を除く世界中の国がドル離れをおこし、アメリカ国債を買わなくなります。
今、アメリカ国債の最大の顧客は中国ですが、日本と違って中国はアメリカ国債の持ち高を
平気で減らしていきます。つまり、世界中にアメリカ国債が溢れる状況になります。

自民党政権が続くかぎり、日本はアメリカのポチですから、最後の最後まで、ポチに徹することでしょう。
お金が集められなくなれば、アメリカ国内も行き詰ります。
当たり前のことですが、国債には期限があり、その期限には返還しなければなりません。
国債で国債を返還できなくなったら、どうなるのか。債務不履行、つまり、国の倒産です。

正しいとは言えないけど、今までアメリカをリーダーとして世界は動いてきました。
倒産した国はリーダーとして認めてもらえなくなります。リーダーをしていたおかげで
アメリカは多くの利益を得てきましたが、その利益もなくなります。
債務不履行はさらに進みます。これも、負のスパイラルでしょう。

その時、世界はどうなると思いますか。
n対nの国益というエゴのぶつかり合いになるのではないでしょうか。
石田は、この状態を「混沌の時代」と名づけました。
この時代に、中国という国が大きな力を持つ国になっているという偶然が、
世界を消滅の時代へと導くことになります。

日本においても、史上初の政権交代が現実になろうとしています。
これも、歴史の厳しさなのだと思います。日本は世界の嵐の中で木の葉のように
舞い散ることになるでしょう。
もっとも、自民党政権でも乗り切れませんので同じことですが、国民への風当たりは
かなりきついものになるでしょう。

では、どのような混沌の時代なのか。
誰もが、どこの国もが、より得をしよう、損はしたくないという思いで権利を主張し、その思いを押しとおそうとします。損得の問題だけではなく、当然のことですが民族の問題、宗教の問題も密接に関係してきます。いわゆる、国益という名のエゴです。相手の立場を尊重することは、自国の不利を認めることになり、エゴとエゴが正面から激突することになります。今でも地域紛争は多発していますが、その数は大幅に増えることでしょう。だが、どこの国も他国の紛争に手を出すことはありません。逆に紛争を煽る国が何カ国も出現するでしょう。なぜなら、武器輸出は大きな利益を生み出すからです。武器輸出の超大国だったアメリカは、ここでも相対的減少を余儀なくさせられます。

次に食糧の争奪が起きます。アフリカ、アジア(日本も含みます)、中南米で餓死者が急増します。

そして、追い詰められた国が核兵器を使用することになります。現在、核の拡散が進んでいますが、
これは核戦争の序章なのです。

戦争は先手必勝となり、有無を言わせずに行われる侵略が常態化するのです。
その先頭を走るのが中国です。他国からの侵略は国益に反しますが、自国が侵略
すことは国益になるのです。
その青写真があるから、中国人民軍は外洋武力の拡充に動き始めています。

さて、ここで、問題です。
「この時代の勝ち組になる国の名前を三つ挙げてください」
この問に正解はありませんので、ここで言及することは避けておきます。

21世紀の、最大の課題は中国という国です。
そして、そのことが、世界の不幸となります。

石田は中国に恨みでもあるのか。
残念ですが、それはありません。
皆さんは、中国という国をどう捉えていますか。学校の教師なら、レポート提出を迫りたいという誘惑に勝てないでしょうね。
他国から見た中国、中国人が見る中国、そして日本人から見た中国。
その落差は、きっと驚くほどのものになると思います。

中国四千年の歴史はエゴイストの歴史です。世界はその事を知っていますが、奇異なことだとは思っていません。なぜなら、程度の差はあっても、どの国も同じ穴の狢だからです。狢が悪いという意味ではありません。地球は狢の世界なのです。日本のように狢になれない国は出来損ないとしか言いようがありません。
偽のミッキーマウスやドラエモンが歩きまわっていても気にしない。中国にあるゲームや音楽、そして各種のソフトウェアはほとんどが海賊版ですが、それも気にしません。毒ギョーザで騒ぐ日本は理解できない国にすぎません。
中国ではエゴイストを否定することは人間を否定することと同じなのです。「自分さえよければ」のどこが悪い。当たり前のことじゃないか。と言うより、そんなこと、考えもしません。人間なんだから、エゴイストであって当然なのです。
日本には、「話し合えば、わかりあえる」と本気で信じている人がいますが、世界にはそのような人はいません。話し合いは、相手にこちらの要求を呑ませるためにするものです。そのためには、どんな手段も許されるのです。中国は「武力」の意味を一番多く体験してきた国です。現在の中国が目指しているのは世界一の国になることです。そのためには、世界一の武力が必要だと信じています。アメリカが没落すれば、世界一の可能性が夢ではなくなるのです。そのための布石をあらゆる方面に打っています。軍事、経済、政治の全ての分野で、三十年後に中国は世界一の国になると思います。確かに、アメリカは暴君でしたが、中国はけた外れの暴君になるでしょう。そして、破壊に至ります。
「混沌の時代」から「消滅の時代」へと向かいます。
そして、22世紀は「再生の時代」となるのですが、その先には、「混沌の時代」と「消滅の時代」が待ち構えているのです。
歴史って、ほんとに不思議ですね。

2009-04-21

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